


その脇から蛇口のようなものが沢山あり、その蛇口ごとに意味があって、自分にとって必要な蛇口にそれぞれが沐浴に行くのです。私は滞在中に2回もティルタ・エンブルに向かいました。1回目はこの写真を撮って、時間がないのですぐに退散したのですが、その日は大きな儀式をやっていたのと、中国人団体旅行者でどこも一杯になっていて、なんだか神聖な気分もパワーも感じられなくて、すぐに退散したのです。拝観料は15,000ルピアです。駐車料金が別に取られた気がしますが、また出直すことにしました。

私がここの沐浴をしようと思った理由は、まず1つ。泊まっていた宿で出会った関西からのMご夫妻のお話を聞いたから。そのご主人は余命4ヶ月と言われた深刻な病の床に着いていた時に、バリが大好きでバリに頻繁に来ていたご主人の元に、バリ島からティルタ・エンプルの水を持ってきたくれたバリの友人が現れました。彼女はその水でお清めのように聖水を数滴、病室と彼にかけたそうです。数滴です。。。そして、その後、理由はわからないけど余命4ヶ月だったMさんは、今は完全に元気になって、またバリ島に遊びに来ていました。その宿では毎朝、私と一緒に朝食を食べて、夜は私が外出先から戻ってくると、ご夫妻とお母様、時には宿のオーナーと夜遅くまでポーチでお話を楽しみました。つまり、治った。健康を取り戻したそうです。。。いや~感動したので、私はやってみないと気がすまないで、沐浴しました。

ただ、沢山のお願いごとやこの不調を治してください、と沐浴中にすることは忘れてしまいました。周囲に居た英語を話す気のいいバリ人のお父さんは、静かに無欲で何も考えずに沐浴することが大事と私に教えてくれましたので・・・私も、感謝の意を水に伝えるのみで、各蛇口をまわったのです。それにしても。。。この水の中、この天気の中で2時間も居たとは・・・自分自身でもびっくりです。
ちなみにヒンズー寺院ですので、生理中の女性、怪我をして出血している人はお寺にも入れません。ですが、今回の旅行であちこち擦り傷やあざを作っていた私ですが、生理に関してはギリだったので、この日を逃すわけにはいかず、決行しました。このプールのようになっているところは、はっきり言って、衛生的もないし、苔むしていてつるつるもすべるし、一人で沐浴している人はあまり見かけません。皆さん、家族や友達と一緒に来ています。なので、日本人で一人で来ているなんて、どうして?みたいに好奇心も湧きます。英語を話せる人とは話ができますが、たまたま私の前に居た高校生の男子や家族連れのお父さんは英語が話せたので、英語で順番待ちをしながら、お話も出来ました。ロッカールームやトイレの場所も男女共用になっているので、私は着替えることはしないで、水着を着たまま訪れて、サロンを巻いて入り、出たらバスタオルを巻いて、そのまま車に乗りました。
一緒に寺院の中まで入ってくれて、私の荷物持ちをしてくれていた友人Aは、2時間以上も傘をさしたまま、つるつるすべる沐浴場の石の上で私の荷物番をしていたせいか・・・ちょっとご機嫌が悪くなっていました。私には時間の経過より、この寒さというか冷たさに耐えた自分が偉いというか、達成感で一杯でしたので、気にとめてなかったところ、濡れて重たくなっているサロン等を含め、全部帰りは車まで自分で持ちなさいと、ちょっと高圧的な態度・・・インドネシア人は怒らない国民性のはずなのに、機嫌悪いぞ・・・と思ったら、立ちんぼの荷物番2時間+カメラ係?は相当退屈、辛かったとお察ししました。なので、か弱い私は自分の荷物ながら重い荷物を持って、おみやげ物屋さん街を抜けて駐車場へと出るのですが、途中の絵を売っているお店の女性が、それは持ちづらいでしょう?と沐浴後のびしょぬれの日本人女性のために、濡れたサロンを入れるビニール袋をわざわざくれたのだ。それもタダで、それも親切でです。インドネシアの人と同じことをすると、こうも皆さんが好意的なのか?とも感じられました。ただ温厚なはずのインドネシア人Aのご機嫌は、私の肌が白いから、周囲と全く違って、すごい目立っていて、誰もが私のことを見ていたというのが不満要因の1つだったらしい。他に白人が一人入っていたそうですが、白人の方ではなく、私の方が白いからか?皆がず~っと私のことを見ていたそうで・・・私は目が悪いので、全く気にならなかったのですが、Aはあの人もこの人も、あの高校生もずっと見てたよ・・・って。でも、GFでも妻でもないので、不機嫌になる方がおかしいのです。インドネシアでも彼女でもなくても連れがジロジロと見られるのは、気分が悪いということでしょう。

ま~日本人は目立つと思われますが、沐浴できてよかったですし、達成感あります。ただ・・・空いてる時がお薦めです。2時間以上はかかりすぎなので、平日が最適です。
ただ、新月と満月の日はご利益倍増のせいなのか?激混みだそうですので、避けた方が外国人は懸命です。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます