二頭のサラブレッドの幸福を願い奮闘する日々

スピ君とプーちゃんの様子について、またウマを取り巻く環境、時事問題などもつぶやいています。
#引退馬

【公開】馬がいない生活

2020-11-17 19:29:49 | 公開日記

馬がいなくなって放牧地を見つめると、8年半、まるで夢を見ていたのかな、と錯覚します。想像していた以上に大変な作業でありながら、あまりにも幸せな日々でした。

その幸せな日々をファインダーに収めた道産子サポーターさん達から、写真とフレームをプレゼントしていただきました。

小さな新居に飾りたいと思います!

今朝は、牧場さんが来てくださり、牧柵のうち横木、単管を一気に外すことができました。

四人作業でしたので、あっという間でしたよ。

放牧地カメラをご覧になっている方は、寂しさを痛感されていると思います。。。まるで墓標のようですね。

また、大家さんも木々の伐採をされており、殺伐とした風景になってきました。😞

私は生きている木の伐採には反対で、剪定によって大きく育ちすぎないように管理することを好みます。我が家の「たわわに実った」ブラックベリーも新冠の方にもらっていただきました。たくさん株分けして、来年はたくさんの実をつけると思いますよ。

「馬がいないと寂しいな」と道ゆく人に声をかけていただくのですが、池の修復をしないと安心して放牧できないですし、堆肥の処理ができませんからここにはいられません。

うちの馬達が出たら池の修理が出来るそうなので、次に来る方は安心して借地を使えると思います。

2016年から池の劣化が進みました。アライグマと思われる野生動物が、中の防水シートを破ってしまい、周囲を抑えていた木材もほとんど削られてしまいました。

放牧地に水が滲み出てくる様子がみられたため、一度見て欲しいと大家さんにはお願いしましたが、先代が可愛がっていた魚がいるので修理できないとのことでした。

地割れもあり、堆肥を詰めて凌いでいましたが、このことから、いつここを出るか考えるようになりました。そんな不安で一番悩んでいた時に現れたのがニャーコでした。厩舎に住み着き、信じられないほど賢く、私の仕事を手伝ってくれたメス猫です。

避妊手術を済ませ、厩舎内に暖かい家を用意し、トイレトレーニングもすんなり。すっかり人馴れさせたら、里親を探すつもりでしたが、事故死してしまいました。当時の私にとって最大の救いだったニャーコの死という衝撃は大きく、鬱になりかけました。

時を同じくして、この頃からサポーターさん達が積極的に堆肥の処理などを助けて下るようになり、精神的に救って頂きました。

2019年6月からは、堆肥の天地替えも人力で行わねばならなくなり、たくさんのサポーターさん、ボランティアさんに助けて頂きました。

堆肥の処理作業は、臭いし、ミミズなどの昆虫が出てくるし、重いし、辛い作業なのですが、合間のガールズトークは楽しかったです♪プーちゃんが参加することもしばしば!

2020年になるとコロナの影響で、サポーターさん達がお手伝いに来れなくなり、もはやこれまで、と判断。ここでの生活にピリオドを打つことになりました。

苦労も多かったですが、プーちゃんのおかげで、たくさんの出会いと学びをいただきました。

この家も快適で、おそらく静内で一番快適な家ではないか?と思うほど気に入っています。サーマスラブで結露なし、カビなし、適度な湿度。家ごと引っ越したいのですがそれはかなわず、小さな家に引っ越すことになりました。

ーーー

ところで。

馬と暮らしたい

そんな夢をお持ちの方は多いでしょう。やるなら若いうちです。ご愛馬が若ければなおのこと。この世で最高の幸せ。それはリビングの窓の外で戯れる愛馬を見つめることではないかな。

やらずに後悔するより

やって後悔するほうが良い

だって私は微塵も後悔していませんからね。

大満足の日々の経験を今後に活かします。大風呂敷は広げませんが、乞うご期待。

 


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