嗜好を志向する思考系ブログ。

菜根譚 前集§001

道徳に棲守する者は、寂寞たること一時。   
権勢に衣阿する者は、凄涼たること万古。   
達人は物外の物を見、身後の身を思う。    
寧ろ一時の寂寞を受けるとも、万古の凄涼を取ることなかれ。


人としてちゃんと生きてるんなら、孤立しても一時的なものだよ。
権力を笠に着たり媚びたりしている人の方が、実はずっと孤独の中にいる。
分かってる人はちゃんと見てるし、あなたが作る未来を信じてくれてる。
しばらく寂しい思いをするかもしれないけど、ずっと孤独を感じて生きるよりマシだよ。




う~ん。何かのポエムみたいになっちゃいましたね。
4行目が一番言いたいことだろうから最初に訳してみたら、3行目は自力本願にするよりも他力本願にした方が、現代社会にはシックリくる気がしました。
2行目は心の問題ですが、「自分自身ではないモノを使って他人に相対してしまうと、自分自身を伝えられなくなる」という事でしょう。
ホントの自分を分かって欲しくて、力に頼れば頼るほど、かえって相手の心が離れてしまい、分かってもらえる機会を失ってしまう。そういうジレンマ。
そして、1行目の、人としてちゃんと生きてれば大丈夫!という所に帰結して行きます。
以上、「不安に思わなくても大丈夫だよ」というお話でした。


ということで、いきなり始めました。
中国古典シリーズ 第1弾。
『菜根譚』(さいこんたん)
菜根譚は、儒教と道教と仏教がミックスされた世界観なんで、読む人によって解釈が変わってくるらしいです。

私は若い頃、儒教的なスタンスで、立派な人物になるためにはこうあるべし!といった知識として読んでました。
けど、そう生きようと思うと、堅苦しいといいますか、疲れるんですよね。
今は年を重ねまして、自分なりに作者が言いたいことを読み解いてみるのですが、何だが「人生の応援歌」みたいな気がしてきました。
ということで、コレは私なりの意訳であり、本にある解釈とは多少異なりますので、ご了承下さい。


さて、私が持ってるのは上の画像の本なんですが、デザインがたまらなく秀逸ですよね!
別にカバーがあるんですが、あまりに古くて汚れてしまってたんで、外して撮りました。
この本をテーマとするのは良いとして、上みたいな漢詩が360個ほど収録されています。
毎週やったとしても、全部やるのに7年かかってしまう。
週2回でも、終わるのにザッと3年半ですか。
まぁ、修行だと思ってやってみようと思います。



(。・ω・。)

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