hanrin art club 公式ブログ!

蓮田駅西口の書道教室です。
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亀田鵬斎の掛け軸!?

2014-11-11 | 日記
いつもご覧頂きありがとうござます。

茨城県古河市のある方から、「亀田鵬斎」の掛け軸があるから見て欲しいとご依頼をいただきました。

亀田鵬斎
亀田鵬斎(1752-1826)は上野国(群馬県)で生まれたとされています。幼名は弥吉。名は長興、字は穉竜、鵬斎・善身堂と号しました。書は三井親和、儒学は井上金峨に師事し、折衷学者として有名です。23歳の時から家塾を開き、子弟の教育にあたり、34歳の時に駿河台に移して育英堂と称しました。門弟はかなりの数いたようです。しかし、朱子学再興を計った「寛政異学の禁」によって閉塾を余儀なくされ、放浪の隠士となります。懐素の書を学び草書を得意とします。(と言われることが多いですが、懐素と通底するのは雰囲気だけで、筆法や章法は独自です) 一時、良寛とも親交がありました。

本会の亀田有鵬先生もその末裔ということもあり、何かとご縁が深く、このようなご依頼があるのはまさに墨縁とも言えます。

本物であっても、贋作であっても、持ち主の方にとっては大切な作品です。慎重に扱います。



掛け軸は素手で扱います。
①爪を切ります。
②手を洗います。
③マスクをかけます。

ここまでは、基本中の基本。ここからは慎重に扱います。

掛け軸を開いて一文字目の「松」という文字が見えた瞬間、確信しました。これは真筆です!

墨や線の雰囲気が尋常ではありません。



ここからは、書かれてある内容の読解と精査、落款のスタイルの確認など、裏付けの作業を行います。

桐箱の中に香木が撒かれていること、発装だけがひどくい傷んでいることから、とても大切にされてきたことがわかります。

いいものを扱うと、気持ちが引き締まります。

書道に携わって良かった!と思う瞬間です。

第3回きっかる書道展 ご来場ありがとうございました

2014-11-09 | 日記
10月30日~11月3日  蓮田駅東口ギャラリーいずみやにおいて

「第3回きっかる書道展」を開催しました。会期中はたくさんの方にご来場、ご高覧賜りました。心より御礼申し上げます。

きっかる書道展も3回目を数え、出品数も毎回増大、作品の質も頗る高くなってきています。

これは日頃、練習とおもわずに毎回清書の気持ちで書く緊張感と充実感の表れであると、作品を通して感じることが出来ます。

来年の4回展にむけて、また本日より気持ちを新たに頑張ります。次回展覧会でも成長のあかしをご覧頂けるよう努力致しますので、一層のご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。


















平凡社 書道全集

2014-11-08 | 日記
いつもご覧いただきありがとうございます。

おかげさまで「第3回きっかる書道展」も無事に終了することが出来ました。

皆様に心より御礼申し上げます。

さて…

今朝、☎で宅配業者の方がすごく重い荷物がいくつかありますが配達してよろしいでしょうか?と問い合わせがあり、なんだろな?と期待していると…

平凡社の『書道全集』全28巻が送られてきました!

送り主は私の叔母。中に一通の書簡。85歳になる叔父が若いときに趣味で購入したもので、処分しようと思っていたが甥が書道の先生ならばぜひ活用してほしい!という内容でした。

急いで書棚を整理し、なんとか鎮座することができました。

もちろん古い本なので、現在は絶版で入手困難の貴重書です。古い本ということは、内容も古いので少しずつ補筆修正をかけていきます。

ご縁で頂いた書籍。僕の小さな事務所にはたくさんあります。その仲間として、今後、ぼくも門人たちも大切に活用させて頂きます。

後藤の叔父様、ありがとうございました。いつまでもお元気で。

<<全28巻内容>>
1巻:中国1 殷・周・秦
2巻:中国2 漢
3巻:中国3 三國・西晉・十六國
4巻:中国4 東晉
5巻:中国5 南北朝Ⅰ
6巻:中国6 南北朝Ⅱ
7巻:中国7 随・唐Ⅰ
8巻:中国8 唐Ⅱ
9巻:日本1 大和・奈良
10巻:中国9 唐Ⅲ・五代
11巻:日本2 平安Ⅰ
12巻:日本3 平安Ⅱ
13巻:日本4 平安Ⅲ
14巻:日本5 平安Ⅳ
15巻:中国10 宋Ⅰ
16巻:中国11 宋Ⅱ
17巻:中国12 元・明Ⅰ
18巻:日本6 平安Ⅴ・鎌倉Ⅰ
19巻:日本7 鎌倉Ⅱ
20巻:日本8 南北朝・室町・桃山
21巻:中国13 明Ⅱ・清Ⅰ
22巻:日本9 江戸Ⅰ
23巻:日本10 江戸Ⅱ
24巻:中国14 清Ⅱ
25巻:日本11 明治・大正
26巻:中国15 中国・補遺
別巻Ⅰ:印譜 中国
別巻Ⅱ:印譜 日本