花咲かせましょう

庭に花を、話に花を咲かせましょう

炉の別れ

2009-04-16 21:24:19 | 私のお茶遊び

炉のシーズン最後の稽古をしました。

 

来月からは炉を塞いで10月までは風炉の点前になります。

 

今日は皆揃って例会を開きましたが、その中でおひとり素敵な着物姿の方がいらしたので写真を撮らせていただきました。

着物はお母さまから譲られたという地味な茶系の小紋に、季節の花をあしらった帯がなんとも素晴らしいものでした。

 

この帯にはどんな花も負けてしまいそうですが、今日の床の間のお花、そして、庭の片隅に咲いた二輪草もご紹介します。

 

そろそろ、藤の花も開き始めましたが、これからは次々に咲く花を楽しめるシーズンになり、ワクワクしています。

 

さて、花とは全然違う話なのですが、先日散歩の途中ですごいものを見ました。

国道246号線の大橋の歩道橋から見た景色です。

 

帰ってからインターネットで調べたら、高速3号渋谷線と中央環状新宿線と品川線をつなぐの大橋ジャンクション工事でした。

なんとその大きさは国立競技場のグランド程もあるとか。

 

実はわが夫婦が新婚の頃にこの近くに住んでいて、道路はまだ高速道路ができる前で、東急玉川線の路面電車が走っていました。

ちょうど目黒川沿いにその路面電車の車庫があり、それ以外には特別見るべきものもない地味なところだったのですが、久々に中目黒から歩いてみたら、すっかり様子が変わっていて、そのとどめをさすように、この巨大な建築物を創造中で、高速道路はやがてもう一段増えて巨大なループができつつあります。

 

時間があったら毎日でも出かけて工事の進捗状態を見たい気がしますが、出来上がるのは平成21年だそうですので、気がついたら開通しているということになりそうです。

それにしても、日本の技術力はすごいです。


花びらの絨毯

2009-04-10 10:30:57 | 花の話題

十分に楽しませてもらった桜も花びらを吹雪のように散らしています。

 

こうして座っている机の前の窓からも、風に乗ってひらめく無数の花びらが見えています。

ちょっと水やりにベランダに出たら、その合間に家の中まで花びらが降り込んできました。春ならではの風流といったところでしょうか。

 

昨日、世田谷公園を通り抜けることがあったのですが、花びらが雪のように敷き詰めている林の中で素敵な光景を目にしました。

花びらで遊ぶ親子が数組

夕方の長い影がのどかさを表しています。

 

やっとあんよができるようになった可愛い女の子、少し前の孫の姿を思い出しちょっと切なくなりました。

もう、あの時は帰ってこないのだなと。

 


春本番

2009-04-05 21:58:31 | 花の話題

足踏みをしていた桜もようやく満開!

どこの桜の名所も人であふれているようです。

 

私もせっかく一生懸命咲いている花を見てあげなくてはと、神田川沿いの遊歩道を散策してみました。

勿論、桜はとてもきれいに咲いていましたが、私が気になるのは足もとに咲いている小さな花たち。

 

 

どの花も生き生きと春を謳歌して咲いています。

 

そして、我が家の庭ともいえない小さな空間にもいろいろと花が咲きました。

 

 

椿 「玉之浦」はここ数年一つも花が咲かなくてくさっていましたが、今年やっと一輪だけ咲きました。

覆輪があるのが、この花の特徴なのに、あまり目立ちませんが、せっかく咲いてくれたのですから写真を撮ってあげました。

 

タイツリソウ(ケマンソウ)は去年買ったのですが今年も小さいながら花をつけて拍手

 

カロライナジャスミンは五年選手です。

 

ちょっと見ないでいると、こっそり咲いている花がいるので、毎日水やりをしながら観察が欠かせません。

 

今日は二輪草が小さな花をもたげてきました。

明日の朝が楽しみです。


桜の井の頭公園へ

2009-04-02 20:22:36 | 暮らしの中で

パソコン教室の課外授業で桜咲く井の頭公園へ出かけ、デジカメ講座を受けました。

いつも教えてくださる安東さんに、より美しい写真を撮るためのコーチをしていただきました。

ちょっと風が強く、はじめは肌寒かったのですが、徐々に気温も上がり、平日というのに、井の頭公園は結構な人出です。

 

このところの気温の低下で、咲き渋っていた桜もやっときれいに咲き始めました。

 

 

今日はマクロの写真の撮り方も課題に入っています。

 

雪柳をとってみました。

花に焦点を合わせたので、バックがぼけているのがわかるでしょうか?

 

そして、池のおしどり、五位鷺なども撮ってみました。

 

五位鷺はデジタルズームで撮りました。

 

なかなか自分の期待するような写真は撮れていなくて、パソコンに落としてスライドショーを見るとがっかりすることが多く、もっともっと勉強しなくてはと思います。


春の高知へ

2009-03-28 20:39:10 | 旅先での話題

「ねえ、四万十川を見にいかない?」という友人の誘いで、朝早い羽田発で高知へ出発しました。

1時間20分ほどで着いてしまいます。

 

駅前でタクシーを拾い、高知城、はりまや橋などを経て五台山という高知の街を一望できる高台へ。

 

今回のもう一つの旅の目的である「高知県立 牧野植物園」がこの五台山にあります。

植物学者 牧野富太郎博士を記念したこの植物園は広々した敷地の中にたくさんの植物が植えられ、おりしも桜も開花していて、来てよかったとつくづく思いました。

 

 

花好きな友人と大感激した後はタクシーの運転手さんに地元の美味しいものを食べさせてくれる店を紹介してもらって、ランチ。

 

高知の名物といえばかつおのたたき、皿鉢料理などですが、私たちがこの日食べたのはウツボのたたき、メヒカリ、室戸の浜アザミの天ぷら、かつおのたたきをノリ巻きにした土佐巻きなどでした。

 

ウツボときくとちょっとギョッとしますが、コラーゲンたっぷりのしこしこしたタタキは美味しくいただけました。

メヒカリは小鰯くらいの大きさの小魚でこれを塩焼きにしてあります。

結構あぶらのある魚でこれも美味しい。

そして浜アザミの天ぷら。アザミなので棘があるのですが、揚げてしまうと、その棘もあまり気にならなくなり、ほろ苦い味がビールにぴったりです。

 

今回の旅ではせっかくの珍しいものを頂くのだから、やっぱりビールでしょと昼夜ビール三昧でした。

 

ついでに説明してしまうと、あおさ(海藻)の天ぷら、川エビのから揚げ、四万十川で獲れた天然うなぎのかば焼きなど日ごろあまり口にすることのない珍しいものを貪欲に探して食べてきました。

友人とはこの点で意見が一致、口福の旅でした。

 

 

高知から、山と海岸線をうねうねと2時間半の列車の旅。心地よい揺れに時々うとうとしながら土佐の中村駅に着きました。

 

ここからタクシーで四万十やすらぎの里にある宿に向かいました。

太平洋につきでた半島にその宿はあります。

さすがにここまでくる人はあまりいないようで、宿の宿泊客は3組でした。

それだけに静かで、食事もおいしく大満足。

 

夜は真っ暗やみの中で星空を眺め、改めてこんなに星がたくさんあることに感激し、東京では感じられない宇宙を体感しました。

 

翌日は中村駅に戻り、遊覧船でいよいよ四万十川遊びです。

 

私たちしか客がいないので貸切で、山桜や藤つつじの咲く両岸や沈下橋を1時間ほど楽しみました。

この川は大雨が降るとものすごい量の水がながれるので、橋に欄干があると流れてきた流木などが引っ掛かってしまうため、欄干はありません。

 

そこを小型車や自転車に乗った人が通るのどかな風景が広がっていました。

 

ぎすぎすした都会の暮らしでついた垢を、束の間ですが落とした気分の今回の旅でした。


遅めの梅見

2009-03-21 20:19:03 | 花の話題

ブログ仲間のHさんのお誘いを受けて青梅の吉野梅郷 梅の公園に梅を見に行ってきました。

実はこれは青梅市沢井の小澤酒造さんの催しもの「旬どき・うまいもの自慢会 東京」に付随したもので、まず公園のガイドさんの説明つきで梅園を1時間半ほど散策。

自分たちで行ったら、単に「梅がきれいだった。」で終わる梅見も珍しい梅の種類や野草も見ることができて大変有意義な会でした。

 

 

美しい花を堪能した後は「梅の里九兵衛」という店で梅を素材にしたお料理と小澤酒造さんの「花見新酒」 「春の雪」 「梅酒ぷらり」など春、梅にちなんだお酒を楽しみました。

そちらの方はまーにゃさんが詳しくお書きになると思いますので、私は遠慮いたします。

 

帰りにはガイドの澤田さんを私たちのグループでゲットしてしまい、美味しいお酒やお菓子、こんにゃくを売っている店に連れて行っていただき、仕上げに「紅梅苑」でのどを潤して満足して帰ってきました。


3月は釣釜で

2009-03-19 19:26:56 | 私のお茶遊び

今日は今月のお茶の例会でした。

だんだん、春めいた気候になり、お茶の世界も少しずつ設定が変更されていきます。

ゆらゆらと揺れる釣釜で春の陽炎をイメージしながらメンバーが炭のお点前。

 

 

囲炉裏に自在鈎でつりさげられた鍋釜からヒントを得たという釣釜、鎖の長さを調節して、ほどよく湯をわかします。

 

そして、こちらは廻り花、各人が花台ののせられた花を見積もり、自分ならではの花を生けていきます。

目下見積もり中、前の人は山吹の新芽と朴伴椿を生けました。

 

これを拝見した上で、「私はこれを。」と彼女はキブシと百合絞り(椿)をいけました。

 

今日はいい具合に庭でいろいろと花が調達できてよかったです。

 

木ものは土佐水木、日向水木、木五倍子、山吹、ウグイスカグラ。

花は椿が数種、洋花ですがツルニチニチソウ、プリムラシネンシスなど。


コルテオに感激

2009-03-18 21:49:28 | 暮らしの中で

友人がチケットをとって、プレゼントしてくれた「CORTEO CIRQUE DU SOLEIL」を見てきました。

 

 

サーカスを見るなんて何十年ぶりでしょうか?

昔お祭りの神社の横の広場で「木下サーカス」を胸をどきどきさせながら見たのを懐かしく思い出します。

人さらいにさらわれた子どもが、酢を毎日飲まされて、体を柔らかくして曲芸をするなんていう噂がまことしやかにささやかれた時代です。

 

しかし、コルテオはもうサーカスという概念を覆す大がかりなショウでした。

 

カナダに本部を置くというSIRQUE DU SOLEIL は世界中から集めたものすごい人たちがくりひろげる演技で世界中をまわっています。

 

こんなことを人間ができるんだという驚きと、観客をトコトン楽しませようという出演者の心意気に、みんな我れを忘れて舞台に見入っています。

その体を自在に使った素晴らしい演技に、最後のカーテンコールではもう手が痛くなるほど拍手を送ってしまいました。

 

代々木の体育館の横に作られた特設テントですが、その舞台装置は素晴らしく、モーツアルトが自ら指揮したというオペラの(映画「アマデウス」で見たような)舞台のようでした。

 

音楽も生演奏で迫力があります。

 

久々に心地よい興奮を持ち帰り、この記事を書きました。


神代植物園へ

2009-03-12 20:13:42 | 花の話題

今日は連れ合いと一緒に椿の花でも見ようと神代植物園に行きました。

平日なので人もまばらでゆっくりと春の花を楽しむことができました。

 

 

まだ、枯れ葉の積もった山野草園にはひっそりとキクザキイチゲやミスミソウが咲いていてうれしくなりました。

この山野草園は興味のない人にとってはただの冬木立ちの林、私が必死で写真を撮っていると、「何が咲いているんですか?」と不思議そうな顔をされます。

一方、クリスマスローズのところは一眼レフをもった人が数人、土に這いつくばって傑作を撮ろうとがんばっています。

私も這いつくばりはしないけれど、花の下の方にカメラを置いて写してみました。

 

 

椿は植物園の入口近くにあるグリーンギャラリーで「椿展」をしていて、「日本ツバキ協会」の方たちの自慢の作品が展示されていました。

即売もいていたので、もう増やさないという決心をすっかり忘れてまたもや「鵜土黒」という黒椿の仲間の木を一本買ってしまいました。

 

 

鵜土黒というのは宮崎県の鵜土神宮に咲いていたものを持ってきて伊豆で改良したという説明を協会の方がしてくれました。

黒という名はついているものの、そのつぼみは幾分くすんでいるかなというくらいのとてもいい形で、まさに一目ぼれです。

これを大きくして、来年のお茶の花として使えればというのが夢です。

ツバキ協会の方に栽培法や剪定の仕方など教えていただき、帰ってさっそく植えました。

 

深大寺裏の花やさんで、これまた一目ぼれの白い小さな花が可愛いクレマチスも買ってしまい、連れ合いはやれやれという顔をしています。

でも、花やの奥さんが商売上手で「奥さん、これは今までのクレマチスと違って、一年中、葉が落ちなくて次々と花が咲いて楽しいよ。大きくなったら垣根にも這わせられるし。2500円だけど今日は2000円にしちゃうからどう?」と誘惑され、簡単に陥落してしまいました。

家に帰って、添えてあるタグをよく読んでみたら、ニュージーランドの花で、乾燥、寒さにも強いと書いてあるので、これからが楽しみです。

名前は「カルトマージョー」という初めて聞く名前です。

 

と、いうわけで今日は私にとってはハッピーな一日でありました。


今話題の映画「おくりびと」

2009-03-10 19:59:12 | 携帯から

母の葬儀からちょうど一年。

何かにつけて思い出すことが多くなったような気がするこのごろですが、いま話題になっている映画「おくりびと」を見にいってきました。

母は自宅で寝ている間に亡くなり、この映画そっくりのシチュエーションで納棺が行われました。

 

私はそれまでに何人かの葬儀に立ち会いましたが、たいていは病院で亡くなり、すでに納棺されていることが多く、この映画のような納棺師という職業があることは知りませんでした。

 

母は亡くなった部屋で近親者に見守られながら、女性の納棺師の手で死に装束をつけ、化粧をされて、とても90歳とは思えないきれいな死に顔で納棺されました。

 

映画の最初の場面に出てくるような障子の入った和室でしたので、ことさら本木雅弘演ずる若い納棺師の所作が一年前のことを鮮明に思い出させてくれてました。

死者の尊厳を大切にするこのような仕事に若い人たちが従事しているという事実を世間に知らせ、そしてアカデミー賞の外国語賞を受賞することにより、世界にも知らしめた素晴らしい映画です。

扱っている題材が「死」なので、ブログにのせることをためらいましたが、ぜひ多くの方にみていただきたいという思いで書きました。

風景、音楽、演技、どれをとっても素晴らしいものでした。