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吐息を白い薔薇に変えて

妄想込みの秘密の独り言です。
※不快に思われる方は何卒スルー願います。

終了

2015年05月24日 | Weblog
彼と会った。
仲間内の会食の参加者の中に
彼もいると知ったのは
かなり直前の出来事だった。

ドタキャンも不自然だし、
どんな顔したらいいのか悩んだけど、
二人っきりなわけではない。
周囲に悟られないようにするだけだな。

待ち合わせたお店に行くと半数以上の人がもう来ていた。
その中に彼もいた。
集まった人たちに会釈。

席が離れていてほっとした。
彼と会うのはいつ以来かわからないぐらい。
でも以前よりも精悍さが増していた。

遅れてきたメンバーも揃い、楽しく美味しい食事をいただいた。

食事も終わった頃、彼がトイレに立っている間に
私の隣にいた人が彼の席へ。
席が遠くて話せなかったメンバーと盛り上がっている。

「席替えね!」と言われて、
戻ってきた彼は、私の隣へ…。

今日イチ緊張(苦笑)
「お久しぶりです」から始まって
近況とか当たり障りのない会話。
勿論二人だけて話すわけではなくて周りの人とも。

近すぎてまともには見られなかった。
だけど相変わらずストイックに過ごしてきた人の真横で
愚痴しか言わずにうだうだと何の努力もせずに過ごしてきた自分が、
酷く醜い存在だと感じた。
身も心も怠惰そのもの。
圧倒的に勝っているのは体脂肪率くらいなもの(爆)
その時に前出の連絡先の話をされ、うやむやに終わらせた。

食事会は楽しく盛り上がってお開きになった。

昔ならお開き直後に連絡をした。
「もう少しだけ二人だけで逢えませんか?」と。
彼が無くしてしまったと言うメールを送るタイミングは
ここだけだったのかも知れない。

だけど、この食事会後にも予定を入れたとも言ってた彼。

もう待っていてはくれない。
思い上がりも甚だしい。

振り向かず、携帯を手にすることもなく、
私はまっすぐに帰った。

私たちはもうとっくに終わっているのだ。
スタイルの維持などメールが届かなくなる頃に諦めた。

彼とダメになったからと新しい恋は望む訳ではない。
道ならぬ恋は疲れるだけだと気付いた。
アピールする必要がないから女性として見られる必要も感じない。
性の対象でなくて良い。同性同士のあれこれも面倒だ。

そうやって言い訳して私は何も努力しなかった。
向上しなかった。
向上するための努力を惜しまない彼が
とても遠くて、眩しくて。
別世界の手の届かない人に思えた。

会うたびに友達の振りをしなければいけないのは罰のうちでも軽い方。

もう終わったのだ。
彼との事も。
自分自身も。