2022年6月3日。
久しぶりに銭湯に足を運ぶと、
店は閉店していた。
「本日終了」ではない。
店自体が営業を終了していた。
家からは少し距離はあるが、
バイクや車の模型が整然と並び、
音質の良い音楽が流れる独特の銭湯だった。
悲しい…
とても哀しい。
私の住む阿佐ヶ谷界隈には
素敵な銭湯が沢山あるが、
思い返してみると十数年の間に
その数は本当に減ってしまった。
全国の銭湯の数について
ちょっとネットで調べてみたら、
ピークだった50年前は「1万8000軒」程度。
それが、今ではたったの「1860軒」
とのこと。
現在も都内だけで毎月1~2軒の店舗が廃業しているという。
実に驚くべき減り方である。
「家風呂が当たり前」になっている今の時代、
大衆浴場が減っていくのは仕方ない事だとは思うが、
風呂無しの質素な物件に住み、
コツコツと頑張って生きている人達も
まだ沢山居るはずだ。
そういう人達が住む町から銭湯が無くなってしまったら、
その人達はどうなってしまうのだろうか?
身体もろくに洗えず、
汚い身なりをしていたら、
まともな仕事もできないだろう。
こういう、最低限、生活に必要不可欠な所
にこそ国が国のお金を入れて、
しっかり守っていくべきなのではないか?
苛つきから、キーボードを叩く手がブレる。
どこぞの外国に、
バカみたいに大金を寄付する余裕があるのなら、
まずは自分の国をどうにかしてくれ。
と
今のリーダーたちに言いたい。