うん
あゝ
ハミル「2人は付き合ってるんだっけ」
エンジ「えっ」
エイト「ハミル,俺たちは兄弟だぞ」
ハミル「えっ,そうなのか」
エンジ「私が妹」
エイト「俺が兄だ」
ハミル「でも,愛しあってるって言ってたじゃないか!」
エンジ「知らなかったから!」
エイト「最近わかったんだ」
ハミル「兄弟ってわかったら,やめちゃうのか?」
エンジ「それはそうでしょ」
エイト「仕方ないだろ」
ハミル「もう好きじゃないのか?」
エンジ「・・・」
エイト「仕方ないだろ」
ハミル「好きなんだろ」
エンジ「どうしろって言うのよ!」
エイト「兄弟で恋愛はできないだろ」
ハミル「誰が決めたんだ!」
エンジ「知らないわよ!」
エイト「ハミル,俺はエンジを一生守っていくと決めたんだ。兄としてな」
エンジ「お兄ちゃん・・・」
ハミル「・・・」
エイト「恋愛はしづらいが,悪いことだけじゃないから」
エンジ「私たちは親がいないでしょ,唯一の肉親ができたの」
ハミル「そうか,家族のことに口を挟んですまない」
エイト「いや,いいんだ」
エンジ「・・・」
エンジ「やっぱり好き」
エイト・ハミル「えっ」
エンジ「でも,やっぱりお兄ちゃんが好きなの!」
エイト・ハミル「・・・」
エンジ「一度好きになった感情を,すぐに諦めろなんて難しすぎるよ!」
エイト「お前は幸せにならなきゃいけないんだ!,優しい旦那さんと子供を持って暮らすべきなんだ,お前にはそれができるから」
エンジ「お兄ちゃんは」
エイト「俺のドブみたいな人生はいいんだ,エンジは違うだろ,お前は立派で美しい女性になった。幸せになる資格があるんだ」
エンジ「幸せにしてよ!」
エイト「俺じゃできないだろ!」
ハミル「できる」
エンジ・エイト「ハミル・・・」
ハミル「できるんだ」
エンジ・エイト「どういうこと」
ハミル「世の中が変わればできる。
認められない婚姻・・・あるだろ,そういうケースが。
はっきり言って結婚にこだわることなんか,,,ないんだ。あゝ,結婚は結婚であればいい。それはそれで良さがあるだろ。でも..別の家族があればいいんだ。婚姻はしないけど,みんなで生活を協力し合うんだ。他人が集まる。赤ちゃんから老人まで,あらゆる年代が集まる。それをENと呼ぶ。
[円・縁・園]
施設ではなく,スタッフや職員はいない。あゝ,オーナーはいるがな。スタッフがいないから低価格だ。入EN条件は親がいないこと,独身であることの2つだけだ。赤ん坊,子供,大人,高齢者,老人。親のいない赤ん坊や子供たちには大人たちが親になればいい,老人たちが祖父,祖母になればいい。
身寄りのない老人には孫の存在をプレゼントだ。
婚姻にとらわれず,豊かに生活をおくれる環境を整える。
最期の時に1人にならないように・・・」
エンジ・エイト「な,なんてこと・・・」
「チャース!」
「チュース」
エンジ・エイト・ハミル「マンバ!!ガルオ!!」