予想外の帰還。

ミルク「わぁ～いっ！モシャシャ様でちぃ～っ?」

　　　　「ニャハッ☆御無沙汰でち。今迄何所に行ってたんでちか？」

モシャシャ様「ちょっと遠征に行ってたのですわ。」

　　　　　　　　「ほら、最近新顔の猫達が増えたでしょう？」

　　　　　　　　「縄張りで好き勝手させない様に、町内をシメて廻っていたのですわ♪」

ＲＯＣＫ「うっわーっ！それでその傷ですか。強敵と戦い続けてたんですね・・・。」

　　　　  「以前怪我させられた相手にも、リベンジしたんでしょうね。」

モシャシャ様「喧嘩続きで、ちょっと柄が悪くなってしまったかも・・・？」

ＲＯＣＫ「ハハハッ。♂モードじゃなきゃ、過酷な遠征は無理だものね。」

　　　　 「強いモシャシャ様は、凄く格好良いよっ！」　

モシャシャ様「そ、そう？でも、美しさが低下しちゃわないかしら・・・？」

ＲＯＣＫ「お腹空いてるでしょ。シーバ食べよっか。」

モシャシャ様「これですわーっ！やっぱり、カリカリと言えばシーバですわ～っ♪♪♪」

モシャシャ様「美味しゅうございました。」

ＲＯＣＫ「相変わらず、御行儀の良い事で・・・。」

ＲＯＣＫ（ナデ、ナデ）「当分はお庭に居てくれるんでしょう？」

モシャシャ様「そうね。少しのんびりしていこうかしら。」

モシャシャ様「ーそれはさておき、豹ちゃんはどう？疲れていたでしょう？」

ＲＯＣＫ「あーっ！そう、そう。脱走娘連れ帰ってくれて、ありがとうございました。」

　　　　 「昨日の夕方からずっと戻らなくて、心配してたんだよね。」

　　　　  「遠征中のモシャシャ様に出会えたって、ほんと幸運な仔だよ。」　

モシャシャ様「あの仔の脱走癖、何とかしないといけませんわね。」

　　　　　　　  「方向音痴のちびっ仔だから、あたくしも心配してるのよ。」　

ＲＯＣＫ「ほんとに困った奴ですよね。脱走の度に注意してるんですが、効果無くて・・・。」

白太郎「おっ！モッシャーじゃんっ！今朝は豹の事ありがとなっ！」

ミルク「お馬鹿な妹の事、ありがとでちっ！」

白太郎「そうだっ！豹にお礼言わせなきゃなっ！」

モシャシャ様「身内なんだし、別にいいですわ。」

ミルク「それはダメでちっ！けじめを付けさせるでちっ！」

モシャシャ様「ミルクちゃんは、しっかり者ですわね。」

白太郎「おーいっ、豹っ！モッシャーが来てるぞーっ！」

　　　　 「ちょっと顔出せやーっ！」　

豹「煩いでちねぇ～。あたちは、夜遊び疲れで眠いんでちよ・・・。」

白太郎「ほらっ、一言ありがとうって言いなっ。」

豹「オチリに向かって言っても、しょうがないんじゃないでちか？」

白太郎「フシャーッ！つべこべ言わんと、早くお礼しろっ！！」

豹「わ、分ったでちよ。お鼻に皺寄せて怒らなくてもいいじゃないでちか・・・。」

豹「モシャシャ様、道案内ありがとでちたっ！」

白太郎（ペコリッ）「俺様からもありがとなっ。」

ミルク「ありがとでちーっ！！」

モシャシャ様「皆良い子ねぇ～っ。さすがは、黄子さんの教え子達よねっ?」

豹（イジ、イジ）「う～っ。白太郎お兄たんの馬鹿っ！」

　  　　　　　　　「自分の方が、他猫に迷惑かけまくってるくせに・・・。」　

ＲＯＣＫ「豹ちゃん、少しは反省しなさいね。」

　　　　 「ーって、４シスターズのケージで籠城しないのっ！出て来なさーいっ！！」