ホタル出ています!
的場下の団地の横を通ったら、こんな看板が勝手に立てられていました。
箱島のホタルは、箱島に住む先人のみなさんが絶滅を危惧して、公民館をあげて区長の方々が先頭に立って保護活動をはじめことで守られるようになりました。今でも同じく公民館活動の一環として保護の会が中心になってホタルを守り続けているのです。すなわち「ホタルと人が暮らす里づくり」の取組を四半世紀以上、28年間も守り続けているのです。その活動の成果が認められ、環境大臣の鴨下一郎氏から環境大臣賞を「箱島ほたる保護の会」が受賞しました。また、25周年記念行事には、箱島の全家庭に記念タオルが配られ、日本ホタル学会名誉会長・ぐんま昆虫の森館長の矢島稔先生も遠路はるばる駆けつけてくださいました。
箱島の人は、ホタルが箱島に舞うのを楽しみにしているのです。ホタルの時期は街灯を消したり、家の光が外に漏れないように電気を消したり工夫しながら、ホタルの繁殖が人工光で惑わされないように保護しています。お不動様の水を大切にすることや、田んぼの農薬を減らしたり、河川がよごれないように各家庭ではいち早く浄化槽を付けたりして、ホタルの住める環境をつくってきたのです。だから今、箱島にはこんなにたくさんホタルが自然発生するのです。箱島の人はホタルの自然発生を誇りに思っています。そして「ホタルと人が暮らす里づくり」の中心になって取り組んできたのが箱島ほたる保護の会です。
だから、ホタル祭りは決して行いません。
毎年、たくさんの方が観賞に訪れます。観賞に来られるみなさんは、箱島のホタルは、地域の人が、先人の方々がこうして守っているということを知っていますか。よく知っている人もいるんです。伊香保温泉からも旅館組合や各ホテルのマイクロバスで観賞者が訪れます。伊香保の旅館組合の方やホテルの若旦那は、箱島ほたる保護の会に来てきちんとあいさつしてお礼を言っていきますね。副会長の所までわざわざ来て、ホタルのすばらしさと地道な活動を讃えてお礼を言っていきますね。学校の指導がとっても行き届いていたんでしょうね。伊香保のレベルの高さを感じます。まあ、箱島のホタルがどのように守られてきたのか、守っているのか、知れば知るほど価値あるものだと分かると思います。
それに比べて、同じ東吾妻町に住みながら地域のことや地域の人のことを考えていないようなこの看板はいったい何なんだ。もしかして、商工会が商業ペースでホタルを売り物にしようなんて考えているのなら大変なことが起きますよ。
団地のみなさんは怒っているんじゃないかな?何も知らされずに勝手に看板立てられて、駐車場をつくられて、町有地だからといって、商工会が勝手に看板を立てられるのか?権利だけの問題か?
ちょっと寂しいですね。こんな看板を立てる閑があるのなら、箱島ほたる保護の会に入っていっしょに保護活動をやってみませんか。先人から築きあげてきた保護活動に汗を流してみなさいよ。箱島がもっともっと好きになるから。