日本の未来の姿 ~焼山集落~

2018-01-14 22:33:42 | 日記
こんにちは!料理兼民俗学担当のげちゃです!

前投稿よりだいぶ経ってしまいましたが、また投稿していこうと思います!



今回は、誰も住まなくなり荒廃してしまった村、廃村をご紹介しようと思います。









甲州市、焼山集落。

 大月インターより、三年前の崩落事故で有名な笹子トンネルを抜けて、甲斐大和駅の手前を右に曲がります。

しばらく行くと、左側の林の中にに点々と集落が見えはじめます。

ここが山梨県甲州市、焼山集落です。



都心からも割とアクセスはよく、植物と木造家屋が織りなす、侘しくも美しい雰囲気が漂っています。

荒涼とした感じが好きな方にはオススメであると思います。







最初に目に付いたのは、「コーヒー軽食小枝」の割れた看板。

かつてはここに住む住民たちの憩いの場であったのでしょうか。






また外には年代物の車が打ち捨てられています。

錆びた鉄のかたまりに植物のツタがからみつく姿は、味わい深い趣があります。







2階建てで、中は広い一部屋の作りになっており、古い漫画が整頓されて置いてあるのが目につきます。












苔むした赤い小さな社を通り過ぎ、左の家に進んでみます。

平行四辺形に朽ちた、二部屋の物置小屋が着いた廃屋です。






中は囲炉裏がついた、一部屋で、食器や洗い物がそのままになっています。

いつ住民が戻ってきてもおかしくないような状態です。

まるで食後に買い忘れをのものを思い出し、ちょっとの時間買い物に出かけただけのような…






物置には赤い今となっては懐かしい、ブラウン管テレビと、段ボールにはなぜか新しめの雑誌が。

落ちているガスの調整器を見ると、交換期限が1991年。

期限は取り付けてから10年だと聞いたことがあるので、少なくとも1981年までは生活していたということになります。









その左手にも廃屋があります。

広い居間の中央に酒瓶が7本。

侵入者が廃屋で酒盛りでもしていたのか、それとも住民が酒盛りの最中にやむを得ない事情でどこかへ去って行ったのか…





建物は下った所にも何軒かあり、全部で4.5棟あります。





将来、少子高齢化が進み、自分だけでは村で生活ができなくなったお年寄りが、子供の所へ住むことになったり、介護施設へ入られたりして、村からは徐々に人が減り過疎化していく…

そんな様々な事情で村には人一人住まなくなってしまい、村は廃村になっていく…

焼山集落は、過疎化が進んでいく日本の村の悲しくも美しい、、近い将来の姿なのであると思います。







アクセス:

大月市より甲州街道を西へ。笹子トンネルを抜け、甲斐大和駅の手前を右に曲がる。キャンプ場、八大竜王神社を過ぎ、湯沢峠方面へ。



集落の上の治水ダムや、八大竜王神社もなかなか面白そうな場所であったので、時間があったら、組み合わせて行ってみるのもオススメだと思います。






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