見つめて小田原 ~抹香町~

2018-01-16 21:54:38 | 日記
こんにちは!広報担当のげちゃです!

今更ながら「君の名は。」を見ました!
地球に飛来する隕石からタイムワープによって人々を救う、なんという民俗学的SF異能力バトル映画…!
設定を調べてもなかなか深くて面白いですね!



今回は小田原城下町探索です!



小田原は古くから東海道の宿場町として栄えてきました。

箱根山の手前であったため、その規模は東海道五十三次の中でも最大級であったようです。

今でも東海道線、小田急線などの鉄道が乗り入れ、都心までのアクセスもよい大都市です。


宿場町には旅籠屋、商店などのほか花町が存在し、明治時代まで全国各地に数多くの花街があったようですが、今では東京、京都、大阪、金沢、博多などの一部地域をのぞいては、その面影を残すのみとなっているようです。


花街は色街、郭(くるわ)、三業地ともいい、この三業とは料亭、置屋、待合茶屋の三つの家をいいます。


まずは小田原よりほど近い旧花街である、抹香町をレポートします。

小田原駅より、おしゃれ横丁を歩きます。


駅の周りはデパートがあったり、チェーンの店が多かったりと、大きな地方都市の感じがします。


信号を渡ると旧竹の花新地です。

竹の花は甲斐、御殿場へと続く主要道路だったようです。

今でもスナックや旅館、小料理屋の建物が数件残っており、繁華街であったことがうかがえます。


部長は最近、床屋さんに注目しているようで、記録をしております。




文字のフォントや、煉瓦調の店構えなど、それぞれの店のこだわりがありますね。


駐車場の片隅に取り残された様な建物がぽつんと…


外壁のグリーンとモジャとのコラボがおしゃれです。



スポーツプラザ神奈中

民間の建物のようですが、プールやボーリングまで入っています。
なんと漢検までも開催しているようです。
地元の子どもが遊びに来たりするのでしょう。


そして抹香町のステッカーを発見。
いざ抹香町へ。


一見閑静な住宅街で、赤線地帯であったことは調べでもしない限りわかりづらいです。

フォトジェニックな郵便受け。なんともカラフルですね。




住宅街の中にスナック。
当時の面影を残しています。

トマソンもありますね!





川の跡のような感じがするという副部長。確かに埋め立てられているような感じが。

看板にはお堀であったことがわかりました。副部長なんという名推理。

新宿などの都市部にも暗渠になった川跡が見られるみたいですね。

次は宮小路へと足を向けます。


日本の未来の姿 ~焼山集落~

2018-01-14 22:33:42 | 日記
こんにちは!料理兼民俗学担当のげちゃです!

前投稿よりだいぶ経ってしまいましたが、また投稿していこうと思います!



今回は、誰も住まなくなり荒廃してしまった村、廃村をご紹介しようと思います。









甲州市、焼山集落。

 大月インターより、三年前の崩落事故で有名な笹子トンネルを抜けて、甲斐大和駅の手前を右に曲がります。

しばらく行くと、左側の林の中にに点々と集落が見えはじめます。

ここが山梨県甲州市、焼山集落です。



都心からも割とアクセスはよく、植物と木造家屋が織りなす、侘しくも美しい雰囲気が漂っています。

荒涼とした感じが好きな方にはオススメであると思います。







最初に目に付いたのは、「コーヒー軽食小枝」の割れた看板。

かつてはここに住む住民たちの憩いの場であったのでしょうか。






また外には年代物の車が打ち捨てられています。

錆びた鉄のかたまりに植物のツタがからみつく姿は、味わい深い趣があります。







2階建てで、中は広い一部屋の作りになっており、古い漫画が整頓されて置いてあるのが目につきます。












苔むした赤い小さな社を通り過ぎ、左の家に進んでみます。

平行四辺形に朽ちた、二部屋の物置小屋が着いた廃屋です。






中は囲炉裏がついた、一部屋で、食器や洗い物がそのままになっています。

いつ住民が戻ってきてもおかしくないような状態です。

まるで食後に買い忘れをのものを思い出し、ちょっとの時間買い物に出かけただけのような…






物置には赤い今となっては懐かしい、ブラウン管テレビと、段ボールにはなぜか新しめの雑誌が。

落ちているガスの調整器を見ると、交換期限が1991年。

期限は取り付けてから10年だと聞いたことがあるので、少なくとも1981年までは生活していたということになります。









その左手にも廃屋があります。

広い居間の中央に酒瓶が7本。

侵入者が廃屋で酒盛りでもしていたのか、それとも住民が酒盛りの最中にやむを得ない事情でどこかへ去って行ったのか…





建物は下った所にも何軒かあり、全部で4.5棟あります。





将来、少子高齢化が進み、自分だけでは村で生活ができなくなったお年寄りが、子供の所へ住むことになったり、介護施設へ入られたりして、村からは徐々に人が減り過疎化していく…

そんな様々な事情で村には人一人住まなくなってしまい、村は廃村になっていく…

焼山集落は、過疎化が進んでいく日本の村の悲しくも美しい、、近い将来の姿なのであると思います。







アクセス:

大月市より甲州街道を西へ。笹子トンネルを抜け、甲斐大和駅の手前を右に曲がる。キャンプ場、八大竜王神社を過ぎ、湯沢峠方面へ。



集落の上の治水ダムや、八大竜王神社もなかなか面白そうな場所であったので、時間があったら、組み合わせて行ってみるのもオススメだと思います。






遠野の河童

2015-01-07 20:21:24 | 民俗学
写真は岩手県遠野駅前の交番。
民話の里だけあって、建物、看板などカッパを模したモノがたくさんあります。

カッパの正体は水の神(ミズチ)が堕落した姿であるという説や、間引きされた奇形児説、水工事に従事していた人達である等の説があり、またその呼び方も地域によってガラッパ、カワノモノ、メンドチなど様々だそう。
ちなみに遠野の河童を捕まえて遠野テレビに連れて行くと、賞金がもらえるそうです笑

冬至の日には何を食べるの?

2014-12-21 20:23:33 | 民俗学
こんにちは!食事担当です!明日は冬至ですね!



冬至とは二十四節気において22番目、一年で一番昼が短く、夜が長い日のこと。
冬至の日には、ゆず湯に入ったり、「ん」のつく食べ物(うどん、れんこん、なんきんかぼちゃ等)を食べると病気にならず長生きできる、という言い伝えが全国に残っているそうで、わたしの山梨の実家でも、母親からカボチャの煮物をムリヤリ食べさせられたりしました(笑)。
身近にこのような風習が残っているのは、とても興味深いですね!



さて、私の住んでいる宇都宮では早くも雪がチラついており、日光ではしんしんと雪が積もった、美しい情景が見ることができます。
車でお越しの際は路面が凍っているので、せっかく長寿の縁起物を食べても、事故で大ケガ…ということになりませぬようご注意を…(苦笑)。