「俳句の集い」の句集2014年版

「俳句の集い」結成1周年を記念し、2014年9月吉日、プロフィールの写真通り、手作りで30部製作しました。

土筆

2015-03-15 | 土筆
栗の実のトタンにあたり秋深む        
栗ご飯贅沢なりし昔偲ぶ          
食欲の秋とは言うが増えもせず       
朱の橋を紅葉囲みてホテルまで
秋の空八十路の友ら集い来て
秋の空袋に詰める落ち葉かな
秋深く心いつしか沈静す
降るたびに深まる秋の庭の様
冬支度入れ替え済ませほっとする
手の皺や刻める如き年輪を
別れの日何時来るかしらその日まで
人生の旅路の節目初春や
七草の粥すするこの平和
口多きおのれの性に腹立てり
シベリアへ翔び立つ鶴に立春かな
師の言葉噛みしめながら卒業や
ものぐさになりつつあれば鞭打ちて
四海山春爛漫にほのめきて
春爛漫柳河辺に垂るる枝
菖蒲切り茶花いけて風情あり
ほめられて調子に乗るは我が気性
梅雨しきり紫陽花の花艶やかに
消えかかる炎毎日かき立てる
夏近くY校の庭金の音
盆提灯ともせば蝉の慕い来て
再婚を何故せしと責(せ)む我が娘
数々の試練を越えて今日の我
愛されて甘やかされて努力せず
若き頃怠けてばかりいた私
土地売りて空地の隅に曼珠沙華

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