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PENCIL MANSION ROOM61

秋月こお先生著「富士見二丁目交響楽団シリーズ」が大好きな一ファンのページです。
フジミの話をたくさんしたいです。

J庭って?(2)

2008年11月04日 | イベント・サイン会
最近では、「コミケ」という単語がマスコミなどで報道されることも多くなり、
知る人ぞ知る言葉とは言えなくなりました。間違って、「同人誌即売会」の
意味合いで使われていることもあります。
ドラマの「電車男」で、「コミケ」が、架空のイベント「コミックキングダム」
の略称だったのは、可笑しかった。コミックキングダムをコミケと略すには、
どうにも苦しいような。

もともと「コミケ」は、「コミケット委員会」様が主催し、(今は)東京ビッグサイトで
夏と冬に開催されるイベント「コミックマーケット」だけを指す言葉で、
同人誌即売会をすべて「コミケ」と称するのは、実は誤りです。
英語ではステイプラーと呼ぶのに、日本ではすっかり商品名のホチキスが
普通名詞のようになってしまって、一般化している感じ?
東京ビッグサイトの場所にちなんで、コミケを「海辺のお祭り」と呼んだり
「夏(冬)の祭典」と呼んだりします。

J庭は、正式には「J-ガーデン」=JUNEガーデンという即売会のことで、
「JUNE系創作同人誌だけの即売会」イベントです。
J庭はその発端の時に、JUNE誌を発行していたマガジン・マガジン社との
つながりが深かったので、第一回イベントパンフレットにプロのJUNE作家の
「おめでとう」コメントが寄せられたり、秋月先生のインタビュー記事
載ったりしました。

以前のJ庭には、マガジン・マガジン社の即売スペース「JUNEスペース」も
必ず設けられて、そこではMM社から出たJUNE関係の公式グッズや、
フジミのドラマCDなどが買えました。JUNE関係の原画展示などもあったので
J庭に行くたびに立ち寄るのが楽しみな場でした。
1996年、第一回J庭での一番人気が、フジミグッズを求める二時間待ちの
長蛇の列だったという伝説的エピソードもあります。
フジミサークルの集まった「フジミ島」は、たいていJUNEスペースに近い
場所にありました。そのため、年によってはJUNEスペースで開場中ずっと
流れ続けている、フジミOVAやらクサビOVAのモニター真正面に当たった
というサークルさんもありまして…

J庭では、現在でも規約により、JUNE誌に載った商業作品の二次創作本が、
サークルでの販売が可能です。集中的にフジミ本をゲットできるので、
フジミファンには参加の価値ある魅力的なイベントでした。
しかし、今はすっかりフジミサークル様が減ってしまい、私にとっても本を
求める目的は変わりませんが、お知り合いのフジミストの方と、コアな会話が
できるのが楽しみとなっています。

JUNE誌の休刊により、J庭に数年前から「JUNEスペース」は設置されなくなり、
参加サークルも、JUNE誌掲載作品関係は激減しています。
(昨今では「なぜJ庭にはJUNE作品の二次サークルがあるのか」と、主催者宛
質問コーナーに質問が来たくらい)
二次ではなくオリジナルJUNE(=商業作品の二次創作ではなく、自分が考えた
オリジナル設定のJUNE系同人誌)のサークルの比率が高くなっています。

ところで、ファンによる二次創作同人誌、オリジナル設定の創作同人誌の他に、
プロの作者自身のセルフ同人誌もあるので紛らわしい。
プロ作家が、自分の商業作品の番外編や後日談、ショートストーリーなどを
自費出版して、イベントなどで販売することもあります。それも「同人誌」
と呼ばれます。
BL界の隆盛によって、J庭でもプロBL作家のサークル参加が多くなっている
ように感じます。イベントでしか入手できない本もあるそうで、それを求めて
列に並ぶ一般参加者も増え、サークルも増え、会場に収まりきらずに、毎回
サークル抽選という現在の事態になっているようです。

東京ビッグサイトの大きさのおかげで、来年春のJ庭は、抽選がないらしいです。
どんなに大規模なイベントになることやら。



上記記事に変更あり。
2020年4月5日(日)に開催されたJ-ガーデン48を最後に
2020年秋開催のJ-ガーデン49より
「Juneパロ」作品は展示・販売ともできなくなりました。
(つまりフジミジャンルもありません)
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