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PENCIL MANSION ROOM61

秋月こお先生著「富士見二丁目交響楽団シリーズ」が大好きな一ファンのページです。
フジミの話をたくさんしたいです。

ホウキを逆さに立てる

2010年04月16日 | その他雑記
(文末にぽちっと御礼の追記あります。4月24日)

ディベルティメントに収録された書き下ろし外伝を読んで。
某さまは「ドアを透かす」という表現に昭和を感じたそうですが(笑)
私は来客中に「ホウキを逆さに立てる」に反応してしまいました。
またも出てきた昭和テイスト。

透かすというのは少し間をあけてその位置でキープすることによって、
大解放の開けっぱなし状態でもなく、かといってぴったり締め切ってもおらず、
それによって悠季の集中力の邪魔はせず、なおかつ
バイオリンの音だけは聞こえてくるようにしたわけですね。
簡単な言い方ですが、短く的確な表現だと思います。ただ、いまの世代では
それをわかる人が減っているってことで(苦笑)

ホウキを立てる、という表現も読んで噴き出してしまいました。
長居の来客に閉口して、もうそろそろ帰ってくれと思っても、本人に向かって
はっきりとそう口には出せないもの。
そんな時、こっそり奥の部屋でホウキ(座敷箒)を逆さまに立てると、その客が
自分から腰を上げてくれる…という、ある種のおまじないです。
そんな迷信じみたことを知っている悠季、さすがばあちゃんっ子!

我が家には、20年ほど(爆)前になりますが私が家を出た時に、実家から
「持っていっていいよ」と渡された柄の長い座敷箒がいまだに取ってあります。
当初は和室の掃き出しに使っていましたが、引越しを繰り返すうちに住まいに
和室自体が減ってしまい、次第に掃除の時に使うこともなくなり、今は納戸に
しまい込んだままです。

ところで座敷箒は、柄の部分で吊るしておくのが正しい収納方法。
ホウキの穂先は下にして床に置いておくと癖がついて曲がりやすく、そうなると
掃除にも使いにくいからです。
私は、賃貸マンションの壁に穴を開けるのがためらわれ、かといって床に立てて置くと
穂先が曲がって使いにくくなってしまう。仕方なく、柄を下にして逆さまにして
壁に立てかけて、ずっとキッチンの片隅に置いていました。
娘の新所帯に遊びに来てそれを見た(今は老いた)母親に、こんなの見たら
客が気を悪くするよ、やめなさいと叱られた思い出が…
いえ、おまじないのことは知っていたんですけど、ついね(笑)
そんなさまざまな思い出が、悠季の台詞ひとつで、いろいろとよみがえってきました。

だいぶ年季の入った座敷箒は、やっぱり逆さにして納戸に置いてあります。
久しぶりに取り出してみました。
我が家に来客が極端に少ないのは、この効果なのかも。


●ぽちっと御礼

hさま
レスが遅れて大変、申し訳ありませんでした!
ツッコミ、お気に召しましたか?こんな記事ばかりでスミマセン(笑)

ほか、メッセージのない方もありがとうございます。

追記。
20日21時台の方
レスが遅くなりすみませんでした。ホウキのおまじない、もしお役に立ったなら幸いです。
>自粛
同感です。時々、昭和文化辞典がほしくなりますよね(笑)
悠季はおばあちゃん子で、圭も伊沢さんにいろいろ聞いているんでしょう。
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