逃れの街 (1983年)
<STAFF>監督:工藤栄一/原作:北方謙三
<CAST> 水谷豊/坂本浩之/甲斐智枝美/夏木勲/草笛光子
田中邦衛/島田紳助/阿藤海/財津一郎/平田満
<あらすじ>
水井幸二(水谷豊)は家電配送のトラック運転手、将来ヨットの購入を
夢見るごくごく平凡な青年だったが、同郷の友人・沼田(平田満)により
殺人の共犯にされてしまう。唯一アリバイを証明できるはずの恋人・牧
子(甲斐智枝美)は幸二との関係を否定してしまう。友人や恋人による嘘
と裏切りが幸二を狂気と暴力の世界へ追いつめて行く。牧子に付きまと
う渡辺(財津一郎)を殺害、さらに第二の殺人を犯し、身寄りのない少年
・宏(坂本浩之)と逃亡の旅に出る…
私はハードボイルドは専門外、北方謙三さんの原作は読んだことがあり
ません。ですから、原作と本作の比較による評価はできません。正直、
豊さんが主演の映画でなかったら観ることすらなかった映画です。また、
多少ストーリー展開が強引な所も、限られた時間内で制作される映画で
すから、あえて触れないこととします。この映画を観て、まず思ったこ
とは「すごい情景描写だな」ということです。真っ暗闇の中、逃げる幸
二の後ろに高く吹き上げる「大量の血を吸った」真っ赤な噴水。薄暗い
中、病死した舎弟(島田紳助)の遺体を焼く炎。ゾッとする情景です。
主人公・幸二の狂気と暴力への転落は突飛なことのようにも見えますが、
もしかしたら誰にでも起こりうることなのかも…とも思いました。殺人
を犯すかどうかは別として、人は些細なことがきっかけで、内に潜む悪
魔が目覚めるなんてことは、結構あるんじゃないかな…と。だから人は
怖いのです…でも、この主人公の心の中にはまだ優しい気持ちもあり、
優しさと狂気の間で苦しんでいるようにも見えます。ラストには安堵の
表情も見られたのが印象的でした。
ここからは豊さんについて。
豊さん、怖いです…本当に狂気の塊みたいになります。殺害シーンはす
ごくショックでした。私は「青春の殺人者」よりも本作の方がショック
が大きかったです。言葉で表現するのはとても難しいので、ただ、(怖い
けど)素敵でした。ラストは切なすぎます。とだけ書いておきます。
※写真は、私のツボに入った本作中での豊さんを抜粋したものです。
<STAFF>監督:工藤栄一/原作:北方謙三
<CAST> 水谷豊/坂本浩之/甲斐智枝美/夏木勲/草笛光子
田中邦衛/島田紳助/阿藤海/財津一郎/平田満
<あらすじ>
水井幸二(水谷豊)は家電配送のトラック運転手、将来ヨットの購入を
夢見るごくごく平凡な青年だったが、同郷の友人・沼田(平田満)により
殺人の共犯にされてしまう。唯一アリバイを証明できるはずの恋人・牧
子(甲斐智枝美)は幸二との関係を否定してしまう。友人や恋人による嘘
と裏切りが幸二を狂気と暴力の世界へ追いつめて行く。牧子に付きまと
う渡辺(財津一郎)を殺害、さらに第二の殺人を犯し、身寄りのない少年
・宏(坂本浩之)と逃亡の旅に出る…
私はハードボイルドは専門外、北方謙三さんの原作は読んだことがあり
ません。ですから、原作と本作の比較による評価はできません。正直、
豊さんが主演の映画でなかったら観ることすらなかった映画です。また、
多少ストーリー展開が強引な所も、限られた時間内で制作される映画で
すから、あえて触れないこととします。この映画を観て、まず思ったこ
とは「すごい情景描写だな」ということです。真っ暗闇の中、逃げる幸
二の後ろに高く吹き上げる「大量の血を吸った」真っ赤な噴水。薄暗い
中、病死した舎弟(島田紳助)の遺体を焼く炎。ゾッとする情景です。
主人公・幸二の狂気と暴力への転落は突飛なことのようにも見えますが、
もしかしたら誰にでも起こりうることなのかも…とも思いました。殺人
を犯すかどうかは別として、人は些細なことがきっかけで、内に潜む悪
魔が目覚めるなんてことは、結構あるんじゃないかな…と。だから人は
怖いのです…でも、この主人公の心の中にはまだ優しい気持ちもあり、
優しさと狂気の間で苦しんでいるようにも見えます。ラストには安堵の
表情も見られたのが印象的でした。
ここからは豊さんについて。
豊さん、怖いです…本当に狂気の塊みたいになります。殺害シーンはす
ごくショックでした。私は「青春の殺人者」よりも本作の方がショック
が大きかったです。言葉で表現するのはとても難しいので、ただ、(怖い
けど)素敵でした。ラストは切なすぎます。とだけ書いておきます。
※写真は、私のツボに入った本作中での豊さんを抜粋したものです。
お世辞にも決してA級映画とは言えませんし、確かに時間的制約などもあってまとまりきらない箇所も多々ありますが、素晴らしい佳作であることは間違いないでしょう。
右京さんや北野先生しか知らない方は是非ご覧になられる事をお勧めします!
う~ん、ショックでした…乱闘シーンや殺害シーンすらもショックと一緒に切なさを感じるという不思議な感覚もありましたけど…これは豊さんの「幸二」の解釈がそうなんでしょうねぇ~ハードボイルド!って感じで…なんか、ちょっと悲しくなりました。
「幸福」は観たことがないので、7/31に観られるのが楽しみです。劇場でショック受けるのかなぁ~ハンカチ忘れないようにしなきゃ…(笑)
すでにごぞんだったかな
いやぁ~豊さん25年ぶりの映画、しかも、8年もじっくり温め続けた
「相棒」ですから、ファンとしても格別でございます!!
昨夜『相棒』を見ておりますと、なななんと豊か様がポロロンポロロンとピアノを弾きまくりました、それも2曲も!
びっくりです、知らなかったものですから、すごい!
最初はクラッシック、2曲目はなんだかジャズぽかったです。
私西田敏行さんが大好きで、西田さんのヒット曲『もしもピアノが弾けたなら』がどうしても弾きたくって、仕事をやめたらピアノをならいたいって、ずーと思っていて、でもおばさんの手習いではピアノは少々遅き似あると思うので、「中高年のやさしいキーボード」の教室へ2年前から通っています。
そして、半年前ではありますが、念願の「もしもピアノが弾けたなら」を弾けるようになったのです。
だからって訳ではないかもしれませんが、ピアノが弾ける人を見ると憧れてしまいます。
音楽家は別として、その範囲の人でない人が弾けたりすると、もう羨望のまなざしです。
昨夜はびっくりしました。
私はピアノ昔やってたので、多少は弾けますが今の家にピアノは置けないし、ピアノメーカーにこだわりがあって、高くて買えないので、今はアコースティックギターを勉強中です。
豊さんって、意外に(?)多才なんですよ~
やっと沖縄から戻りました~。。
幸福は・・・かなり心の準備をして観られた方がよいかと思います。ある部分凄まじくえげつないというか、この時代だったからこそこういう描写とか出来たんだろうなあ、ってシーンが多々あります。。是非是非ご感想レポ、楽しみにしておりますです。。
「幸福」も、そんなに覚悟が必要な映画なんですか~?「逃れの街」でかなりショック受けて、豊さん映画のショックには耐性が出来たつもりでいたのですが、気を引き締め行って参ります!!
あまりのショックに無いよう忘れないよう、ちゃんと記憶して来なきゃ!!(笑)
有り続けようとする水井に胸を打たれます。