竹林の七無用の用

そして、ガワは七日目に休まれた。

千恵子抄

2013-10-26 20:22:06 | 千恵子抄












人つ子ひとり居ない九十九里の砂浜の
砂にすわつて千恵子は遊ぶ。
無数の友だちが千恵子の名をよぶ。
ちい、ちい、ちい、ちい、ちい――
砂に小さな趾あとをつけて
千鳥が千恵子に寄つて来る。
口の中でいつでも何か言つてる千恵子が
両手をあげてよびかへす。
ちい、ちい、ちい――
両手の貝を千鳥がねだる。


検索用・片山千恵子


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