利用者の歩行介助を行う際に最も大切なことは安全確保です。
高齢化社会の進んでいる日本では、バリアフリーという言葉が定着し新しい住居や施設では完全バリアフリーの場合もありますが、まだまだ少ないのが現実です。
車椅子を使用するほどでもないが、歩行に不安や困難のある人には歩行介助が必要になります。
車椅子に乗っている人でも、車椅子が入れないような狭い場所に入らなければならない際は介助が必要になります。
比較的簡単に思われがちな歩行介助ですが、サポート方法を間違えると危険が伴います。
そのため、正確な知識と歩行の際の身体の仕組みをしっかりと把握しておく必要があるのです。
手引き歩行や寄り添い歩行で歩行が可能な人は、介護者が利用者の体に触れて介助を行います。
手引き歩行は介護者が後ろ向きになるので短い距離の移動を行う際に有効です。
寄り添い歩行は、介護者が利用者の脇から手を回して支えます。お互いが前向きに進めるのでストレスなく行うことができます。
しかし、歩行介助を毎日行うことは介護者への身体の負担も大きいです。
その際は補助器具の利用を考えることも有効です。
支えがあれば自力で歩行が可能な人には歩行器がお勧めです。
自身で持ち上げて前に進む歩行器もあれば力の弱い人にはキャスター付きの歩行器もあります。
歩行器を使用する際は、介護者は後ろ側への転倒を防ぐ必要があります。
他にもシルバーカーなどを利用することで介護者は負担が減り、利用者は自分で歩ける喜びを感じることができるでしょう。
これら歩行介助に関する基本については、こちらの情報サイトにも載っているのでぜひご覧ください。