最近ニュースではSNSでの誹謗中傷による悲しい出来事を毎日目にします。
この事に限らずですが、
自ら死を選択する。という事に世間は敏感に反応する。
それ程思い詰めて可哀想に。
という同情の意見や、
結局死を選ぶのは逃げている。
という批判的な意見。
松任谷由実さんのひこうき雲という曲をご存知の方はいますか?
私は過去に自ら死を選択しました。
でも今生きている。
歌詞の中に、
「ほかの人には わからない
あまりにも若すぎたと
ただ思うだけ けれどしあわせ」
この曲が死を意味しているかは私には分かりません。
でもあの時の私の気持ちと一緒だな。と思い、もうずっと聞き続けています。
生きる事が辛くて仕方がなかった。
なぜこんなに生きる事が苦しいのだろう。
ずっと考えていました。
死ぬ事よりも生きる事の方が苦しいと。
絶望の底には、ただ真っ暗で何もない広い空間がある様に思えました。
手を動かす事すら出来ない。ただただ倒れこみ真っ暗な中目を開けているだけ。
あくまでも私の感覚ですが。
その内目を開けるのも億劫になる。
なんだかとっても眠くて仕方がない。
きっと眠りに付くと死を迎る事が出来るのかな。と思いました。
私は眠くて眠くて仕方がないので、眠る準備をしました。
よく眠れる様に、ありったけの睡眠導入剤、睡眠薬、処方された薬をあるだけ全てを集めました。
その時の薬の山を今でもはっきりと覚えています。私の最期の晩餐は薬なんだなー。って。大量の薬を飲みきると確かにお腹いっぱいになった。
死への準備をし、布団に入り目を閉じて後は意識が消え行くのを待つ時は穏やかで清々しい気持ちだった。
絶望感や後悔、恨みや妬み僻み等の想いなんて一切なかった。
ただ、ただ、穏やかで何故か満たされた気分。意識が消え行く瞬間、私の口角は上がっていた記憶もある。
それから眠りにつきました。
何日か経った後、目が覚めました。
あぁ、失敗したのか。
それが目が覚めて最初に思った事。
そのまま覚める事のない眠りについてもおかしくない状況だったそうで。
でも私はその日から8年生きている。
私は自ら死を選択する事を悪い事だとは思わない。私もかつて選んだ事だし。
この想いはきっと死ぬよりも生きる事が苦しいと思った人にしか分からない感情だと思う。
ただそれを周りに騒がれるのはとても辛いだろうな。と思う。
少しの間だけでも、そっとしてあげてほしい。
今ようやく眠ったんだ。
ずっと辛くて眠れなかったはず。
少しだけでも静かにしてあげてほしい。