「ヴィックの初同窓会」を書いたあと、付け加えて書いたことなんだけれど、
長くなるので分けることにしました。
(あっという間に毎日が過ぎてしまい、更新が押せ押せになってしまっています)
ヴィックのクラスの子達がとても仲が良く、イジメなんてあった記憶がない
ということを書いていて考えたことです。
最近、 で、日本の番組を見ていると、イジメについてのニュースが
多くなりましたよね。
いつ頃から子供達の間で、陰湿なイジメが起こるようになったのでしょう?
テレビで報道されることをそのまま鵜呑みには出来ないかとも思いますが、
確かに最近のイジメは、私が学校に通っていたうん十年前とは
違うのかもしれないなぁと思います。
子供を取り巻く社会環境は昔と大きく変化したと思うし、
イジメの原因はもちろん一つではなく、沢山でしょう。
人を痛めつけて笑いを取るような、低劣なテレビ番組、
義務よりも権利ばかりを主張し、親の役目を学校にさせようとする親、
常に損得勘定で人付き合いあいをする親、
教師の質の低下(バカ親が増え、給与は低く、労働時間は長くじゃあ
優秀な人材はよっぽど教師になりたくないと、違う職業選ぶでしょ)
物欲を満足させることが幸せであるかのような、又
金儲けがうまい人間をえらいと思うような社会の風潮、
その他色々。
そして、大人が変われば、子供も変わる。
子供達の間でも、見てみぬフリ、というのが増えたのではないかと思います。
”アノ子(もしくはアノ子達)のしていることは間違っている。悪いと思う。
でも私は何も言わない。私に火の粉がふりかかってくると困るから。”
大人の間でも、人の情けなんていう、目に見えないものを大事だと思う人が
急速に減ってきているようですから。
江戸時代の長屋住まいの人たちのほうが、貧しくても幸せだった感じです。
ここで、少し脱線して、本の紹介。
「 一日江戸人 」 杉浦 日向子 著
その時代に生きたことがない私も、何か懐かしいような感じがします。
そして楽しい。納得したり、意外に思ったり。
時代小説が好きなせいもあるかもしれないけれど、
江戸時代って、なかなか楽しそう。
お茶を飲みながら読むとか、トイレに置いておくとか、
バス停でバスを待つ、なんていう時にバックに入れてもって行きます。
話を戻して、イジメ。
のんきな(?)江戸時代の暮らしについての本なんかを読むと、
現代は、大人も子供も、忙しいですよね。
子供も、小学校4年にもなれば、大都市ではほとんどの子が塾に行く。
学校の後、何時間も別の所でまた勉強するなんて、おかしくありませんか?
今の子供達って変に大人びていて、でも、幸せそうじゃない。
何でもかんでも、ねこも杓子も勉強じゃあなく、
学校でする以上の勉強は、特別意欲のある子や、優秀な子だけでいいのに。
あまり勉強が好きでない子、得意でない子は、最低限学校の勉強をしたら、
高校以上は専門学校か、職人のもとで実地の修行をする方が
良いのではないかと思うのですけれど。
イタリアにはバカな子供、沢山います。(特に高校生ぐらいの子達)
彼らの下校時にバスに乗ると、行儀が悪くて、うるさくて。
同じ学校の生徒をゆすってお金を巻き上げるなんていう子もいるようで、
新聞に取り上げられたりしています。
未成年のタバコやお酒の摂取も増加傾向にあり、社会問題になっています。
イタリアにはイタリアの深刻な問題がいくつもありますが
少なくとも小学校時代は外で遊び、子供ならではの楽しい生活を送るっていうのが
大多数だと思います。
そのおかげで、目に余るようなイジメがないのでは、、、とおもうのは
浅はかでしょうか。
もし日本の子供達が、もう少しゆったりとしたリズムで生活出来、
勉強もするけれど、楽しいこともできるという風なら、
そして、家族がそろって楽しく夕食を食べられるようであれば、
何か(少しでも)変わるんじゃないかと思うのですけれど。
そして大人である私達は、”ふるさと”で歌われるような自然を
日本に残しておけるように、と言うよりも、取り戻すように
努力しないといけませんよね。
日本はいたる所で自然の湧き水の飲める、世界でも数少ない水のきれいな
国だったのに、今では水を買って飲むような国になってしまいました。
なんとも悲しいことです。
でも、汚れてしまった湖をきれいな湖に変えた国もあります。
日本でも、そういった運動が行われているところがあると思いますが、
もっともっと多くの国民が関心を持って努力しなければ、
子供達、孫達に、明るい未来はないでしょう。
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