Grand!Kangooで行こう

我が家のグランカングーを中心に相方と二人三脚で仲良く(笑)書いてます。
とはいえ最近はラーメンの記事も多いけど…

南無~♪

2017-10-14 23:31:07 | 仕事
今年の知的懸案コンプリート達成をすべく、名ばかりプレミアムなフライデーに行って参じました!
ほんと自宅から乗り換え含め40分もあればこんなアカデミックな都市上野に着いちゃいます。
今は『パンダ』の「香香」で脚光を浴びるこの地区ですが、そちらはお子様に任せて...

大人はさらに奥に佇む施設「東京国立博物館」にて限定展示の『興福寺中金堂再建記念特別展』へ!
土日の観覧者は物凄い事になっているらしく、国宝の仏像はともかく重文に指定されている巻物や書物などは
おそらく『ちら見』が関の山...

ならば平日にそれはそれは、ごゆっくり堪能しようではないかと彼女も有給を取ってのコレがほんとのプレミアム・フライデー

自分がこんな骨董、彫刻、仏像などのアーキテクトに改めて興味を持ったのも彼女の歴女のお蔭。
モノづくりが基本で育った自分には、この世界が清くて清くて、腕を組むばかりか尊くて自分が烏滸がましくて。

でもここでは『運慶』とは書いてあるけど父や息子、更には弟子達の作品も解される。
今年の『春』に伺った奈良では同じ『慶派』の快慶が僕たちを魅了して止まなかったけど
今回の上野でも運慶は存分にその類い稀なる描写を我々に楽しませてくれた。

面白いのはその当時の歴史を追って父や息子達の仏像や彫り物を垣間見ることが出来る事。
それはいわゆる『展』ならではの事で会って歴訪巡りでは中々出来ないタイムスリップを、涼やかな施設の中で垣間見る事が出来る。それも普段観る事が叶わない
光輪を備えた背後からの描写や、お堂などでは当たる事の無い近代照明の『玉眼』による新たな仏像の息吹など。

個人的に感動したのは運慶の父、「康慶」や息子たち「堪慶」「康弁」の作。
もちろん運慶の作は実に見事で描写が柔らかく、艶めかしく穏やか。
個人的には荒れた現代の心を癒すかのような女性的な描写。

かくして父康慶の作品はいかにも男らしく豪快で彫も深く、そのエッジも尖らせ凹凸の波が心地いい。

個人的には僕はお父さんの方が好きかな

多分これはある意味『反面教師』で運慶は逆の艶めかしい着物のRが緩いなどの全体になめらかな技法を選んだのかなと...

なので記した息子たちはどちらの技法も選んで後生に名だたる彫り物を残しています。

いつの時代も背中を観て育つんだなぁ。

なんてね、うちは子供いないけどそんな感じがした二人の上野のプレミアム・フライデーでした


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