
パーン!という乾いた音と共に先頭の長刀鉾の前に張られたいた「注連縄」が切って落とされ、左右にパッと飛び散る。これにより祇園祭32基の山鉾巡行が出発進行!。
① 7月17日9時20分稚児さんを乗せた先頭の長刀鉾が四条・麩屋町にやってくる。
② ピンと張られた注連縄の前で稚児さんが静かに刀を抜く。
③ 中国戦国時代の故事に由来する函谷鉾が入場する。
前懸は旧約聖書創世記の場面を描いた十六世紀の絨毯で重要文化財。
④ 中国堯の時代に天下が良く収まり鶏が巣を作ったという故事に因む鶏鉾。
見送り(後懸)はトロイの王子と妻子の別れを描いた十六世紀ベルギー産絨毯を平成18年に復元新調。
⑤ 高橋町斉竹奉賛会の好意で伯耆(鳥取県)の塩が「お清め」として近くの見物客にも振る舞われる。
⑥ 棒振り囃子は、赤熊をかぶり、棒を持った若者が鉦、太鼓、笛に合わせて踊る壬生村の姿を復活させたという。
祇園社お旅所の前で奉納演武される。
⑦ 四条・河原町で鉾が回転する「辻回し」を見ようと、交差点の近くまで行く。黒山の人で遥か後方から眺めるだけ。
⑧ 再び四条通・麩屋町あたりに戻り、船鉾などを見ながら地下鉄に向かう。
船鉾の舳(へさき)の鷁(ゲキ)は宝暦年間(1751~64)の長谷川若狭の作。
⑨ 午後4時からの神幸祭を終えた神輿3基は正門(南側)を出て、午後6時に八坂神社の階段下に向かう。
⑩ 神輿は四条・東大路交差点に一旦結集し、お旅所に向かう。その前に、大勢の見物客の前で気勢を上げる。