ネットアルペン

山の仲間

パミール/シムシャール山群トレッキング

2007-09-21 11:19:35 | 旅行記

055  7/26~8/19福岡の山の会の仲間4人とパキスタン北部シムシャール山群にトレッキングに行ってきました。シムシャール山群はカラコルムヒスパー氷河の北側、フンザ河の支流ムシャール川の北側に沿って東西に延びる山群で、カルンコー(6977米)を最高峰とし、数多くの6000米峯を抱えるカラコルムにあって注目されることの少なかった未踏峰の山群です(現地の人はパミールと呼んでいる)。この地への日本人の記録は、オープンゾーンとなった1983年春以来2パーティーのみ、登頂出来たのもルプジョイザール(6050米)と5000米台2峯のみで、殆んどの峰が未確認のまま。これ以前の記録を辿ろうとすれば、イギリスのショーンバーグやシプトンにまで遡らなければならない。とにかくブラルドゥ川から中パ国境のシャクスガム川まで、行ける所まで行ってみようという計画です。個人的にはトレッキングの合間を縫って何処か未踏峰の登頂の機会も探りながら・・・という欲張っての参加でした。

  7/26日、福岡からバンコック経由イスラマバードへ27日到着、ラワルピンジーのホテルに入る。同じ日、イスラマバードの市場で自爆テロがあったのにはビックリ。28日、50人乗りのフオッカー機で北部のギルギット着、チャーターしておいたジープ2台でフンザに入る。ラカボシ・ディランの7000米峰が神々しい。29日、フンザまでの快適なハイウエーから一転、車幅ギリギリの山腹を這うように付けられた道をシムシャール村へ。

 30日、総勢33人の大パーティー(ポーター25名、サーダー、ガイド、コック、アシスタントコック、我々4名)でいよいよシムシャール渓谷へキャラバン開始。3日でBC予定地へ入る予定でいたが、このルートちょっとミスれば何百メートルと一気に滑り落ちてしまうような急峻で、かつ登り降りの激しい砂礫の道、トレッキング経験豊富なメンバーに言わせると、とてもトレッキングルートとは呼べない凄い道とのこと。一日8~9時間歩いてBC予定地まで4日要してしまった。8/1、シュイジェラブ夏村を径て2日、東シュイジェラブ氷河末端にBC設営。此処で以降のスケジュールを再調整、ポーターも大部分を解雇し、その夜は羊を一頭犠牲にする。もっとも大部分はポーター達の口に入ってしまった。5日、登頂隊の隊員1人とハイポーターで6150米の未踏峰(無名峰)に登頂。

 私達トレッキング隊は、3日雨のためシュイジェラブ夏村に停滞した後、4日シムシャールパス着。私は予定道りシュウェルツ夏村を経てプラルドゥ川を行けるところまで・・・と思っていたのですが、現地の人に聞くと行きが7日、帰りが10日必要と言う。隊長はそれなら無理をせず、登頂隊のバックアップを優先すべしと言うし、女性隊員も自分は此処まででいい・・・と言うに及んでプラルドゥ川はあっさり中止しました。結局私達はシムシャールパスに8日の撤収まで4日間滞在したのだが、その間シュウェルツ夏村の住民から招待を受けたり交流をしたり、それでも私は一人で4日と7日にキャンプから見通す事のできる小ピーク(ガルダンデスⅠ峰5000米位、Ⅱ峰5200米位)を少々意地で登ってきました。残念ながら2峰とも地元の人にとっては里山、既登峰です。いずれにせよ本当にどうしても・・・という気持ちがあれば自分で細部まで全て取り仕切れるようにならなければ駄目、そして登頂とトレッキング、まったく求める対象が違うのですから、それを一緒のパーティーに組むのは、とくに少人数パーティーであればあるほど難しいと言うことを痛感しました。さて、自分の年齢を考えるとこの経験を活かせる状況があと何回あるでしょうか。

 8日、下山開始。往路と同じルートで10日出発地のシムシャール村到着。11日、ポーター達の見送りを受けてフンザへ。14日ぶりのシャワーを浴びる。12日、予定より3日早い下山に私と女性隊員の二人、中パ国境のフンジェラーブパスまで行こうとジープをチャーターしてカラコルムハイウエイーを走るが途中フンザ川の氾濫で通行不能、その後の行動を巡ってドライバーとちょっとトラブルもあったが、15日の予約しているギルギット・イスラマバード間の飛行機の変更が出来ないと言うので急遽ランクルをチャーター、夜間ギルギットまで走り、更に583キロ18時間走り続け13日21時にラワルピンジーのホテルに戻る。これ以降飛行機は皆フィックスなので早く帰るということも出来ず、時間が空き、バスにてタリバンも居るというアフガン人の街ペシャワール(街を歩いていたらちょっと緊張)へ行き15日と16日の二日滞在。17日夜バンコック着、翌一日滞在して19日バンコック深夜1時(日本時間深夜3時)発の便で早朝8時福岡へ帰国しました。こうして私の夢の地へのトレッキングも終わり、少々不完全燃焼の部分もありましたが、この経験を基に次は何処へ行こうかと思いをめぐらしているところです。閑話休題~シムシャールパスで直径50センチの素晴らしいヤクの頭骨を拾いました。空港を通過するたびに冷や冷やしながら帰って来ました。今度機会があれば是非お見せしたいと思っています。                     福岡ー松原


山の神様の引き合わせ

2007-09-08 13:04:30 | インポート

8月25日 双六岳からの下山途中、ワサビ平~新穂高温泉間で登山に向かうパーティーから声をかけられました。

海川君、土屋君、他懐かしい顔の4人で、黒部五郎岳へ登るとのことであった。12時近かったが、今日の目的地は双六池のテント場までとは、彼らもがんばっているな。

さて、当方の行動は23日にワサビ平小屋泊、24日は双六小屋泊で、双六岳やその中腹を花を見ながら散策、25日に下山しました。

                                      半田