「火の用心！」現象って知っていますか？

　昨日のブログで会社の「理念」が大事だと書きましたが、それが社員のみんなに共有されていないと意味がありません。
よく言われる例えなのが「火の用心！」現象です。社長が期首会議で最近はあちこちで火事がよく発生しているので今期の目標は「火の用心！」と言います。すると、部長が課長たちを集めて今期の目標は「火の用心！」と言います。課長は部下を集めて今期の目標は「火の用心！」と言い渡します。みんなは声をそろえて「火の用心！」と唱和しました。・・
　どうですか？「火の用心！」になっていますか？全然なっていませんね。
社長が「火の用心！」と言ったら、A工場長は自ら責任者となって消防団を組織し、総務のB課長は退社時にガスの元栓を締め、炊事場にバケツに水を入れて置き、灰皿の灰を所定の場所に集めて火が消えているか確認するなどのマニュアルを作って毎日の当番に実行させ、C社員は愛煙家だけど禁煙若しくは節煙に努める。など各人が社長の言葉を受けて自分はどう具体的に行動すればよいか考え、実行して初めて「火の用心！」がその会社の今期の目標として共有されたことになるのです。
　如何でしょうか？「創業の理念・会社の方針」を大切に、そしてそれを受けて頑張って働く社員を高く評価すれば組織が活性化しますよ。
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