『凛花』(小学館)で連載中の
『失恋ショコラティエ』(水城せとな)
の1巻が今月の9日に発売だったので、買いました!
恐るべし、水城ワールド!
水城先生の作品は、
『放課後保健室』、『黒薔薇アリス』(単行本派)←秋田書店
恭一&今ヶ瀬シリーズ(『窮鼠はチーズの夢を見る』のシリーズ)←小学館
を拝見させていただいたのですが・・・今まで読んだ作品の中で『失恋ショコラティエ』が一番好きかもです。
まだ1巻しか読んでないけど(汗)
家に帰ってきて、手洗いうがいを済ませて、コタツに入って深呼吸・・・
そして!ページを捲っていく・・・
“もしも生まれ変われるなら
彼女の赤血球になりたい”
なんだか、すっごく水城先生っぽいと、私は思った・・・。
話のあらすじは・・・
高校時代から憧れ続けていたサエコと付き合っている爽太。バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったチョコレートをプレゼントする。しかし、サエコは受け取ってはくれなかった。そもそも、付き合っていると思っていたのは爽太だけだったのだ。
傷心の爽太は、なけなしの金と少々の荷物だけを持って、フランスの有名パティスリー・ボネールを訪れ、雇ってほしいと頼み込む。
5年後、ボネールの日本上陸が決まり、心躍るサエコの目に映ったのは、ボネール日本進出店を支える若きシェフとして紹介される爽太だった。
爽太はただサエコを取り戻したい一心で修業に励んできた。しかし、サエコは結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立し、ショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店させる。
って、ウィキペディアに書いてありました。(全部引用させていただきました・・・殴)
主人公の爽太(ソータ)君。
サエコさんに衝撃告白されてフランスに発つまでは、「はぁ?なんで、そうなるの?」って感じだったけど、フランスへ渡った後からの彼は何皮あるんだって程、剥けまくっていく。
チョコレート作りの技術や外見は勿論のことながら、特に1巻ラストまでの内面の変化は目を見張るものがあります・・・と思います(汗)
初めはタダの軽いストーカー少年だった彼が、
“神経を研ぎ澄ませて
ありったけの情熱を注いだ
自分の分身みたいなショコラを
彼女の口に
含ませたい”
という想い(作中では“野心”って書いてる)だけで、なんのアテもなくフランスへ渡り、努力しまくって思惑通り嫌でもサエコの目に入る有名ショコラティエとなって日本に帰ってきた・・・
そして!目の前に現れたサエコ。
ついに長年の夢達成かと思われたが、まさかのサエコ結婚告白。
が、そんなことで挫けない青年ソータは、披露宴のデザートやらをお願いします♪という図々しい彼女のお願いを快く承諾。
それでなくても仕事&マイ店の開店準備で忙しいにもかかわらず・・・
こんな感じで、帰国後も自らサエコに振り回されにいってるソータ君。
デザートの試食会でサエコにメロメロな彼と、デザートにメロメロなサエコさんを見て、セレブな友達オリヴィエ君は、違和感?を感じます。
“ソータはサエコさんのこと
ホントーに好き?”
・・・実は、サエコさん。ソータに言わせたら“妖精さん”らしいのですが、ソータ以外の人間から見りゃ、たいした美人でもなくフツーの女だったんです。
そして、何より・・・サエコに対するソータの気持ちにセレブは疑問を持っているんです。
ただ憧れるだけで・・・それ以上の感情も行動も起こそうとしない彼に。
“ソータはサエコに夢見すぎ”
ソータは目を覚まさなくちゃいけない。ソータにしか見えない妖精サエコから。
目が覚めても、それでもサエコを想う覚悟があるのなら・・・不倫の覚悟を決めるべき。
“2次元はアート
アートは人生を彩る大切な花”
“でも、恋はアートじゃない
人生そのもの
過酷で
ドロドロに汚れるものだ”
と、実は2次元人間なセレブ王子から奥深いお言葉を頂いたソータ君。
しかし、サエコ奪還できるかもチャンスだった2人きりの試食会も結局妄想だけでスルー。
行動に移せなくとも・・・これでも好きなんだ、終わりにできないと言うソータ。
昔からじっくり待つのに慣れてるソータ・・・。
待っていれば・・・いずれ、時期は来る・・・
彼は、ずっと待ってた。そして、そんな彼に変化が起こるんです。だんだんと・・・
“俺はもっと あなたに傷つけられたい
もっと ひどいことを言って
立ち直れないくらい俺を打ちのめしてよ
そうしたら きっとあなたのことなんか思い出すのも嫌になって
この恋も終わらせられる気がするんだ
このままじゃ まだ痛みが足りない
全然足りないよ
中途半端な痛みは麻薬性を帯びてじわじわ足下を沈めていくんだよ
あなたの空気読まなすぎるイノセントさに
俺はますますやられてハマっていく一方なんだ”
ソータは、サエコの(ありえない)性格を知ってる。
それでも、彼は彼女に引き摺り込まれてきた。
そして、そんな女のお陰でソータは自分の店を持てるまでに成長した。
そんなこんなで、晴れてオーナーシェフとなったソータ(25歳)。
彼は、シェフであると同時に、お店の経営者。
どうしたら、お客様に気に入っていただけるか、リピーターになってもらえるか・・・経営戦略を立てるのも彼の仕事。
お客さんを追っかけ回すことはできないんだから・・・
向こうから来てもらうしかない。
そして・・・サエコさんにも。
“気持ちを見せなきゃいけないけど
ナメられてもいけないから”
(中略)←なんか、中途半端な・・・汗
“だからね こっちがあえて敷居を少し高くして甘い蜜をたっぷり用意して
向こうからこっちに寄ってくるようにいっぱい罠を仕掛けなきゃいけないんだよ”
ソータは気付いた。
“俺はもっと 悪い男にならなきゃいけないんだよ”
そして、若きショコラティエオーナーの戦略劇は幕を開けるのです。
激しくドラマ化を望みます!
・・・ドラマ化したら、“実はたいして美人じゃない”っていうサエコさんの設定が変わってそう・・・。
演じる女優さんのこと考えて。
それから読んでて思ったのですが、この作品って女性向けの、しかも恋愛モノなのに凄くスッキリ仕上がってると・・・私は、感じたのですが・・・(←表現が乏しくて、こんな書き方しかできなくてスミマセン・・・汗)
ってか、水城先生の(私が読んだことある)作品って、登場人物の感情?が結構重いわりには、話し全体に透明感があると・・・前からアホな頭で勝手に思ってたのですが(汗)
主人公が、男ってとこも好きです。ホーホケの真白はちょっと違うけど。
(↑私が読んだことある作品は、全部主人公が男なんです。)
男が主人公だと、女を客観的に見れるというか・・・
女性向け作品で、男の立場から恋愛を見ることができるって、なんだか新鮮ですよね??
『失恋ショコラティエ』(水城せとな)
の1巻が今月の9日に発売だったので、買いました!
恐るべし、水城ワールド!
水城先生の作品は、
『放課後保健室』、『黒薔薇アリス』(単行本派)←秋田書店
恭一&今ヶ瀬シリーズ(『窮鼠はチーズの夢を見る』のシリーズ)←小学館
を拝見させていただいたのですが・・・今まで読んだ作品の中で『失恋ショコラティエ』が一番好きかもです。
まだ1巻しか読んでないけど(汗)
家に帰ってきて、手洗いうがいを済ませて、コタツに入って深呼吸・・・
そして!ページを捲っていく・・・
“もしも生まれ変われるなら
彼女の赤血球になりたい”
なんだか、すっごく水城先生っぽいと、私は思った・・・。
話のあらすじは・・・
高校時代から憧れ続けていたサエコと付き合っている爽太。バレンタインデーの前日、爽太は精魂込めて作ったチョコレートをプレゼントする。しかし、サエコは受け取ってはくれなかった。そもそも、付き合っていると思っていたのは爽太だけだったのだ。
傷心の爽太は、なけなしの金と少々の荷物だけを持って、フランスの有名パティスリー・ボネールを訪れ、雇ってほしいと頼み込む。
5年後、ボネールの日本上陸が決まり、心躍るサエコの目に映ったのは、ボネール日本進出店を支える若きシェフとして紹介される爽太だった。
爽太はただサエコを取り戻したい一心で修業に励んできた。しかし、サエコは結婚が決まっていた。間もなく爽太は独立し、ショコラ専門店「ショコラヴィ」を開店させる。
って、ウィキペディアに書いてありました。(全部引用させていただきました・・・殴)
主人公の爽太(ソータ)君。
サエコさんに衝撃告白されてフランスに発つまでは、「はぁ?なんで、そうなるの?」って感じだったけど、フランスへ渡った後からの彼は何皮あるんだって程、剥けまくっていく。
チョコレート作りの技術や外見は勿論のことながら、特に1巻ラストまでの内面の変化は目を見張るものがあります・・・と思います(汗)
初めはタダの軽いストーカー少年だった彼が、
“神経を研ぎ澄ませて
ありったけの情熱を注いだ
自分の分身みたいなショコラを
彼女の口に
含ませたい”
という想い(作中では“野心”って書いてる)だけで、なんのアテもなくフランスへ渡り、努力しまくって思惑通り嫌でもサエコの目に入る有名ショコラティエとなって日本に帰ってきた・・・
そして!目の前に現れたサエコ。
ついに長年の夢達成かと思われたが、まさかのサエコ結婚告白。
が、そんなことで挫けない青年ソータは、披露宴のデザートやらをお願いします♪という図々しい彼女のお願いを快く承諾。
それでなくても仕事&マイ店の開店準備で忙しいにもかかわらず・・・
こんな感じで、帰国後も自らサエコに振り回されにいってるソータ君。
デザートの試食会でサエコにメロメロな彼と、デザートにメロメロなサエコさんを見て、セレブな友達オリヴィエ君は、違和感?を感じます。
“ソータはサエコさんのこと
ホントーに好き?”
・・・実は、サエコさん。ソータに言わせたら“妖精さん”らしいのですが、ソータ以外の人間から見りゃ、たいした美人でもなくフツーの女だったんです。
そして、何より・・・サエコに対するソータの気持ちにセレブは疑問を持っているんです。
ただ憧れるだけで・・・それ以上の感情も行動も起こそうとしない彼に。
“ソータはサエコに夢見すぎ”
ソータは目を覚まさなくちゃいけない。ソータにしか見えない妖精サエコから。
目が覚めても、それでもサエコを想う覚悟があるのなら・・・不倫の覚悟を決めるべき。
“2次元はアート
アートは人生を彩る大切な花”
“でも、恋はアートじゃない
人生そのもの
過酷で
ドロドロに汚れるものだ”
と、実は2次元人間なセレブ王子から奥深いお言葉を頂いたソータ君。
しかし、サエコ奪還できるかもチャンスだった2人きりの試食会も結局妄想だけでスルー。
行動に移せなくとも・・・これでも好きなんだ、終わりにできないと言うソータ。
昔からじっくり待つのに慣れてるソータ・・・。
待っていれば・・・いずれ、時期は来る・・・
彼は、ずっと待ってた。そして、そんな彼に変化が起こるんです。だんだんと・・・
“俺はもっと あなたに傷つけられたい
もっと ひどいことを言って
立ち直れないくらい俺を打ちのめしてよ
そうしたら きっとあなたのことなんか思い出すのも嫌になって
この恋も終わらせられる気がするんだ
このままじゃ まだ痛みが足りない
全然足りないよ
中途半端な痛みは麻薬性を帯びてじわじわ足下を沈めていくんだよ
あなたの空気読まなすぎるイノセントさに
俺はますますやられてハマっていく一方なんだ”
ソータは、サエコの(ありえない)性格を知ってる。
それでも、彼は彼女に引き摺り込まれてきた。
そして、そんな女のお陰でソータは自分の店を持てるまでに成長した。
そんなこんなで、晴れてオーナーシェフとなったソータ(25歳)。
彼は、シェフであると同時に、お店の経営者。
どうしたら、お客様に気に入っていただけるか、リピーターになってもらえるか・・・経営戦略を立てるのも彼の仕事。
お客さんを追っかけ回すことはできないんだから・・・
向こうから来てもらうしかない。
そして・・・サエコさんにも。
“気持ちを見せなきゃいけないけど
ナメられてもいけないから”
(中略)←なんか、中途半端な・・・汗
“だからね こっちがあえて敷居を少し高くして甘い蜜をたっぷり用意して
向こうからこっちに寄ってくるようにいっぱい罠を仕掛けなきゃいけないんだよ”
ソータは気付いた。
“俺はもっと 悪い男にならなきゃいけないんだよ”
そして、若きショコラティエオーナーの戦略劇は幕を開けるのです。
激しくドラマ化を望みます!
・・・ドラマ化したら、“実はたいして美人じゃない”っていうサエコさんの設定が変わってそう・・・。
演じる女優さんのこと考えて。
それから読んでて思ったのですが、この作品って女性向けの、しかも恋愛モノなのに凄くスッキリ仕上がってると・・・私は、感じたのですが・・・(←表現が乏しくて、こんな書き方しかできなくてスミマセン・・・汗)
ってか、水城先生の(私が読んだことある)作品って、登場人物の感情?が結構重いわりには、話し全体に透明感があると・・・前からアホな頭で勝手に思ってたのですが(汗)
主人公が、男ってとこも好きです。ホーホケの真白はちょっと違うけど。
(↑私が読んだことある作品は、全部主人公が男なんです。)
男が主人公だと、女を客観的に見れるというか・・・
女性向け作品で、男の立場から恋愛を見ることができるって、なんだか新鮮ですよね??