11:00 | ダムに向って走る。標高の高い山道はいち早く紅葉の最盛期を迎え、紅と黄色のトンネル状態だった。 山道を走りながら橋にくると、急に両サイドが開けて見える。 通り過ぎる瞬間、紅葉の絶景に全員が 「うおおおおお!?すげー!」 圧倒されました。 悠々と歩くニホンザルがいたり、鹿がいたり。熊注意の看板もある。 増えすぎたイノシシや鹿による食害対策として、輸入した野生の狼を放したらどうか、なんて声もあるらしい。 かつていなかった動物を導入したら失敗するけど、昔はいた動物を放つんならいいんじゃないの、 と山と接点がない都会っ子は思うわけですよ。 |
11:40 | 黒部ダム手前の扇沢バス乗り場到着。ここから先は観光バスしか手段がない。 駐車に1000円取られる。バス料金は2500円。高。 バスは三十分ごとに出ているようだが、12:00発は満席で次は12:30。 観光ルート最短のコースで2時間かかりそうな感じ。 松本15:42発の電車に乗る必要があるため、14:00過ぎにはここを出たい。 11:40 > まちぼうけ > 12:30バス出発 > 観光 > 帰りバス時刻不明 > 14:00着必須 帰りも行きと同じように先発バスが満席だったらその時点でアウトだ。 それに慌しい観光なんてしたくないしなあ・・・ ってことで黒部ダムはあきらめ、その場で券を払い戻した。 客のいない土産屋で土産を買い、ついでに七倉ダムへの行き方を教えてもらう。 |
12:20 | 10分ほど引き返したところで、葛温泉方面の看板をたよりに右折。 早起きしたので午前が長い。 いままでの詰め込み旅行と違い、常に余裕を持たせて配分した甲斐があった。 夏に来た経験が生きた。地図と実際の距離感がつかめた。 |
13:00 | 七倉ダムの奥に到着、貯水側からの写真を撮る。 この妖しげな水色は何なのだろうか。コバルト? |
13:15 | 七倉ダムふもと到着。 立ち入り禁止の看板もなかったのでダムを登り始める。 ・・・意識は等速で登ってるのに、腿が上がっていない現実。 ふぉぉ、体がついてこないとはこういう事か。ホントついてこないよ! 危ない看板の右に小さく見える青いのが乗ってきた車。 ダムと反対の景色を撮っていたとんはい、振り向いたら皆が結構登っていてびっくり。 >遅れを取りもどすために駆け登る >地球のGを再確認。 他人のことを言ってる場合じゃなく登頂で崩折れたんですがね。 OTZ だが、登りきったその先に、私が知らない日本の姿が広がっていた。 ここ、中国じゃないよね? 写真じゃ大きさがぴんと来ないが、よくよく見るとダムの上に人が見える。 放水門を見下ろして、足元がなくなる様な不安感を楽しむ。 当然内股。 |
蟲 | テントウムシ ダム周辺の山じゅうにテントウムシが飛び回っていた。初めて見た種もいて楽しい。 車にも入ってきたけどね・・・ でかい・・・アリ? 青くメタリックに光る、アリをそのまま5cmぐらいにしたような変な虫がいた。 なんだこれ? 形からしてカメムシ? 隣の車にへばりついていたカメムシ?こいつも5cmぐらいある。 |
14:20 | 長野の旅もいよいよ終盤。 松本駅周辺の混み具合と、往きにかかった時間を考慮して出発! …したにもかかわらず、ユルの乗る電車ギリギリの到着となる。 案の定駅手前で渋滞につかまって、ユルに駅手前100mの交差点から降りて走らせた。 …ところがユルが降りたとたんにスルスルと動き出す車。 はっきり言って降り損。さすがユル。(なんとなく) 間に合えば何の問題もないのだ。 |
教訓 | 事前に攻略地点を明確にしたクルマでの旅は今回が初めて。 いままでは目的地に着いてから次の目的地を選んで、クルマ移動にかかる時間はいきあたりばったり。 それでも気にしなかった(管理できなかった)が、それを掌握してみようという試みでした。 目的地に居たいだけ居てから、成り行きで移動する『自由な旅』の醍醐味もいい。 けれど、 “スケジュール管理しつつも、いかに時間に追われる感覚を排除するか” を目指すことはいつもと違った充実感があった。 クルマの速度は平均30km/hで計算していたけれど、あくまでスムーズに走行した場合だ。 最後にユルを走らせる事になったのは駅前の渋滞の見通しが甘かったせい。 乗れたからいいんだけど。 次回からは+αの時間も見込むことにしよう。 ユルとは別れた。だが旅はまだ終わらない。 |
秋の巡礼【木崎湖篇】を読む