書架。

肩こりで右腕がしびれた。

何の、と言わない聖地巡礼【後篇】

2006年08月19日 | 巡礼記
前半


星湖亭でカレーを食べてのんびりと来訪ノートを眺めた後は、一番見たかった桟橋にむかう。
桟橋は湖畔を時計回りに5分ほど歩いたところにあるキャンプ場の中にあるらしい。
白鳥ボートのりばの近くにて、湖の透明度はこんな感じ。

透明度

ジリジリ太陽はほぼ真上にあり、背広を脱ぎ捨てて水面に飛び込みたくなってくる。全裸で。

釣具店前にたむろっていた若者連中の奇異の目に耐え、『営業に来ました』顔で通り過ぎる。
ええい見せもんじゃねえ!

キャンプ場に到着。
キャッヽ(´∀`)丿キャッと昼食の用意をしている横を通り過ぎ、湖岸まで30mほど林の中を歩く。
そこかしこにテントが張ってあり、お子様連れの裕福層が寝転がったり泳いだり。

桟橋2│ 桟橋1┐

左の┃型がみずほ桟橋、右側の┓型が苺桟橋という。
お子様たちが水遊びの真っ最中で桟橋だけの撮影は出来ないようだ。
もっと静かなら桟橋を歩きたかったのだが、写真を撮ってすばやく退散した。

来た道をたどって星湖亭にもどりタクシーを手配してもらった。
信濃木崎駅まで戻るのも大変だし、なにより電車がないw

現在位置は木崎湖を中心とすると6時の方向で、次の目的地『海ノ口駅』は2時の位置にある。
一周6kmらしいので歩いてもいけそうだが、汗だくの背広は勘弁願いたい。
よって3時の位置にある稲尾駅は今回スルー。

7~8分乗車して駅に着くと、電車がちょうど出たところだった。
一瞬、平屋の個人宅を思わせる海ノ口駅

海ノ口駅正面側 海ノ口駅ホーム側
海ノ口駅風景1(正面にあぜ道と桜) 海ノ口駅風景2(湖)

アニメの舞台そのままという点で私は楽しめたわけだが、ホームから見える風景は感動するに十分な美しさだ。
ホーム側の撮影は踏切を渡った反対側に行かなければならない。

左下の写真、土手に生えてるのは桜の若木だ。
この桜、登って写真を撮る巡礼者に土手が踏み固められたために枯れた経緯がある。
今生えているのは自省したファンたちが寄付した桜の木で、駅舎の中には『水遣りお願いノート』もあった。
夏場に水遣りするときは早朝か夕方で、昼間は厳禁!

海ノ口駅1(青看板・ベンチ)

話中の重要なシーンで、とても印象の強いベンチ
写真だと見えないけれど、窓枠や梁は蜘蛛の巣と掛かった虫の残骸でいっぱい。
駅舎の戸は開けたら必ず閉めるようにしましょう。

海ノ口駅2(ホーム遠景) 海ノ口駅中(ノート見える)

駅舎の中は冷房など無いので外にいるほうが涼しい。
電車が来るまで小一時間あったので、ホーム周辺を散策する。

踏切1(湖背景) 踏切2(反対側)

海ノ口駅の南にある踏切もアニメのオープニングに出てくる。
湖をバックにニョッキリ生えてる踏切がシュールだ。
臨死体験で見そうな風景だなあ。

鬼百合 不細工向日葵

写真の最後は、見事な鬼百合とブサイクにふくらんだヒマワリ。
これにて今回の巡礼は終了である。


来て良かった。
夏の晴れた日にこれて、本当に良かった。

14時過ぎの電車に乗って、18時過ぎ帰宅した。

何の、と言わない聖地巡礼【前篇】を読む


何の、と言わない聖地巡礼【前篇】

2006年08月19日 | 巡礼記
金曜日に長野で仕事をしていて帰れなくなり、経費で宿泊となった。
つまり、土曜日は丸々自由に使えるということだ。
一月から毎週来ていたここでの仕事はたぶん今回でおわり。
このところ三日と空けず降っていた空も明日は快晴。
これが据え膳というものか。
ならば行くしかあるまい!

…という経緯で、一部の人たちに聖地と崇められる木崎湖へ行くことに決定。
人それを“巡礼”という。

仕事帰りの無論、背広姿で。


まさに盛夏の土曜日。
スタート地点は縦長な長野県のほぼ中央、諏訪湖周辺。
中央道の要所で観光名所の諏訪はそれなりに盛んな街だが、一歩離れればこんな感じである。

旅の始まり

この写真を撮ったときに、ケータイのカメラにムラがあるのが良く分かった。
空の真ん中がくすんでいる。
古い写真を見ると同様に上部がくすんでいたので、買った当初からダメだったようだ。


目的地は国道147号線で北に約60km、車なら1時間とかからず着くことも可能のはず。
電車は松本経由でちょっと大回りになるため約70km、乗り継ぎ含め2時間かかった。
八時過ぎの電車に乗込んで、信濃木崎駅についたのは10時過ぎ。

信濃木崎駅ホーム側 信濃木崎駅正面側

木崎湖南端から約1km南にある無人駅。特徴的な屋根からもう少し大きめの建物だと思っていた。
実際は一人通るのでいっぱいの、建物というよりむしろ門。
駅前もロータリーどころか民家の庭と間違えそうな勢いで、国道から車で行こうとするとまず見落とすw

信濃木崎駅風景

ホームから見た風景。濃い緑が目にまぶしい。
ここらへんの標高は760mで平地より2~3℃下がるはずだが、さらに湿度の低さから爽快感がある。
そう、ここは避暑地なのだ。


駅から国道に出て右にまがり、道路沿いを歩くこと約400m、ローソンに到着。
第1話で田んぼにハマった足の泥を洗っていた場所。

ローソン ローソン水場

うぉぉアニメそのままだぜー!と奇異の目を気にせずケータイで撮影をするサラリーマン。
どう見てもただの蛇口です。本当にあり(ry
こんなものでも喜べるんだから、ファンとは因果なものだ。
撮影ペースからして早々に充電が切れそうなので、ここでケータイの充電器をゲット。
店内は軽装の観光客ばかりだった。
そう、ここは避暑地であり、夏休み真っ最中なのだ。


国道は緩やかに高架になりながら右にカーブしていた。
湖の右側に沿って走っているのだろう。
湖畔に行けないようなので、ローソンをはさんだ反対の道をテクテクと進む。

湖はまだまったく見えない。
事前に地図は見たが、本当にこの道でいいのかという不安。
過ごし易いとはいえ、高くなってきた真夏の太陽に疲労感が増す。
ふと路肩を見ると、

パンプキン
でかパンプキン!

あーハロウィン用にグリグリくりぬきたいわ!
ちょっと和んだ。
で、交差点で左に曲がると、視界が不意にひらけて湖の風が飛び込んできた。


出番を待つ白鳥たち。今回の巡礼で気に入った一枚。

湖に近づいてから左を見ると、

滑り台1(星湖亭背景) 滑り台2


うっひょーー!テンションあがるーー!
こちらはアニメOPで出てくる滑り台&ブランコ。
巡礼者が必ず撮影する有名スポット。

ベンチ

話中で出てくるベンチ。

滑り台の後ろにある建物は『星湖亭』、当初より製作スタッフ御用達の食事処。

星湖亭看板

すでにアニメが放映されて数年経つが、未だにファンは頻繁に訪れており、来訪ノートは数十冊に及ぶ。
この日もリピーターの二人組が店員と話をしていた。
放映は地場に経済効果が出るほど宣伝になったようで、近くの宿泊施設には特別プランがあったりする。

メニュー まりえカレー

そして星湖亭名物となった『まりえカレー』
これがまた、ビックリするぐらい辛くない。

お前にカレーとしてのプライドはないのか。
らしすぎるぜ。

後半へ続く。