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娘の乳房でさえ手術で取り除いてもらいたいと願う◆『葬られた第二のマクガバン報告』上 はじめに50p

2014-06-12 12:29:41 | 読むとためになるもの

史上最大の研究結果がここに!

葬られた「第二のマクガバン報告」(上巻)
動物タンパク神話の崩壊とチャイナ・プロジェクト




 ――はじめに 50P   にほんブログ村 動物愛護(アニマルライツ)うさぎちゃん 




 史上最大の疫学調査

こうした事実が見えてきたとき、私が最も大切にしてきた「動物性タンパクは最も良質なタンパク質である」という仮説は、木っ端微塵に打ち砕かれ、新しい挑戦が始まったのだ。

動物による実証研究は、そこで終わったわけではなかった。
私は次に、人間の「食習慣」「ライフスタイル」、および「病気」に関して、かつて行われたことのないような生物医学研究史上最大規模の調査を指揮する仕事にとりかかったのである。

それは、コーネル大学、オックスフォード大学、中国予防医学研究所の合同で行われた壮大な調査研究だった。
のちに、『ニューヨークタイムズ』紙はこの研究を「疫学研究のグランプリ」と賞賛した。

このプロジェクトでは中国農村部、および台湾におけるさまざまな病気と食習慣やライフスタイルについて調査した。

一般的には『チャイナ・プロジェクト』として知られるこの研究で、現在までに、数々の食習慣因子と病気との間には八〇〇〇余りもの統計的に有意な関係があることが明らかになったのである。

このプロジェクトが特に注目された理由は、食習慣と病気に関するほかの調査でも多くのものが同じ結果を示していた点にあった。

すなわち、動物性食品を最も多く食べていた人たちは、最も多く慢性の病気を発症していたのだ。

比較的少量しか食べていなくても、動物性食品は有害な影響を及ぼしていた。

一方、植物性の食べ物を最も多く摂取していた人たちは、健康で、慢性の病気から免れる傾向にあった。

この研究結果は無視することができないものだった。
最初の動物性タンパク質の影響に関する実証研究から、食習慣に関するこの大規模研究までに判明したことは、見事なほどどれも一致した内容だったことを証明していた。

すなわち、動物性の栄養を摂取するか、それとも植物性の栄養を摂取するかによって、健康にもたらされる影響は著しく違っていたのである。

だが、「動物研究」と膨大な「人を対象とした研究」のこの結果がどんなにめざましいものであったにしても、私はこれらに満足していたくはなかったし、また、ここで止まるようなことはしなかった。



 なぜ正しい情報が発信されないのか

次に私は、他の研究者や臨床医学者の別の研究結果を探し始めた。
そうした個人の研究結果はといえば、過去五〇年間において最も興奮させる科学的発見といえるものだったのである。

この研究結果では、「心臓病、糖尿病、肥満は、ヘルシーな食習慣によって改善できる」ということが証明されている(中卷、第2部に掲載)。

また、そのほかの研究では、「各種ガン、自己免疫疾患、骨や腎臓の健康、高齢者の視力や脳障害(認識機能障害やアルツハイマー病など)は、間違いなく食習慣に影響されている」ことが証明されている。(同、第2部に掲載)。

最も重要なことだが、これらの病気を回復、そして予防することが再三証明されている食習慣とは、『プラントベース」(植物性中心)の、ホールフード(未精製・未加工の食べ物)で構成された食事』のことである。
これは、最良の健康を促進するため、研究室や「チャイナ・プロジェクト」で私が発見したのと全く同じものだ。

これらの研究で明らかにされたことは、どれも一致していた。
しかし、この情報の信頼性にも関わらず、そしてまた、この情報が大きな希望を与えてくれているにもかかわらず、さらには、この事実を国民が早急に知る必要があるにもかかわらず、人々は依然として知らない状態のままなのだ。

私には心臓をわずらっている友人が何人もいる。
友人たちはこの病気はもう避けられないと考えている様子で、落胆したままでいる。

乳ガンを極度に恐れ、「切除」こそ乳ガンのリスクを最小限にする唯一の手段ででもあるかのように信じている女性と話したこともある。
自分の乳房ばかりか自分の娘の乳房でさえ、手術で取り除いてもらいたいと願っているのだ。

私の出会った多くの人が病を得て、健康を維持するためにはいったいどうすればいいのかわからず、悩んでいた。

多くの人が迷ったままでいるが、私にはその理由がよくわかる。
それは、「健康情報はいかにして生まれ、どのように伝えられているのか」「誰が健康問題への取り組みをコントロールしているのか」といった疑問が生じてしまうからだ。

長年、健康情報を生み出す側にいたため、舞台裏で何が起こっているのかを見つめてきた。
そして今、この「情報発信」のどこが間違っているかを世界に知らせるつもりだ。

皮肉を込めて言えば、「政府と業界」「科学と医学」の境界は不鮮明なのだ。
「利益を生み出すこと」と「健康増進」の境界線もはっきりしなくなっている。
情報発信を操作しているこの問題は、ハリウッドで作られる映画の中の話のように、不正行為のような形では現れない。

問題はもっと捉えにくく、複雑で、もっと危険を生み出す性格を持っている。
その結果、膨大な誤った情報が発信され、一般のアメリカ国民は、この情報に対して二重に代償を払うことになるのである。

すなわち、研究のための税金を国民として提供し、次に、本来は予防可能な病気の治療のため個人の医療費としてお金を使うことになるのである。



 良き人生の航路をめざして

本書は、私の個人的な経歴から始まり、「栄養と健康に関する新たな発見」で終わる。
6年前、私はコーネル大学に「ベジタリアン栄養学」という新しい選択科目の講座を設け、教鞭を執るようになった。

この種の講座はアメリカの大学では最初の試みだったが、想像以上に好評で、大成功を収めている。
講座では「プラントベースの食事」がもたらす「健康な人生の価値」に焦点を当てた。

マサチューセッツ工科大学やバージニア工科大学での研究生活のあと、30年前にコーネル大学に戻ってきた私は、そこで「栄養学の上級講座」として化学・生化学・生理学、そして毒物学を統合した講座を求められた。

わが国における最高レベルでの科学的な研究、教育、政策決定に40年間携わってきたが、私は今、科学のこうした専門分野を統合し、納得できる抗議を実現したい、と願っている。
それが、この講座において私がめざしてきたことなのである。
学期の終わりには多くの学生が、「人生が良い方向へ変わった」と報告してくれる。

そう、これこそが、本書刊行の願いであり、私がみなさんのより良き人生のためにお手伝いしたいことなのである。

読者のそれぞれの人生航路もまた、より良き方向に針路変更できることを心から願っている。


葬られた「第二のマクガバン報告」(中巻)
あらゆる生活習慣病を改善する「人間と食の原則」


  にほんブログ村 動物愛護(アニマルライツ)ハムスター 

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2 コメント

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Unknown (Unknown)
2011-07-08 23:46:38
悲鳴物質っていうものを植物は持ってるらしいです
茎や幹を切ると、その物質を出して、近くの植物に敵が来たと伝えたり、味方(虫)を呼んだりするらしいです。
また、近くで生えようとする他者(同種異種問わず)がいると、毒をだして枯れさせようとするみたいです。
(悲鳴物質と検索すると出てきます)

この話から生き物って皆同じで平等なんだなぁと思いました。
他者をいたわりあいたいです。
返信する
 さん (ケイ)
2011-07-09 09:50:18
それは暑い時に自然と汗が出るような、指を切ったら血が出るようなもので、それ自体なにか痛みや感情があるわけではないと思いますけどね。

みんなが生き物をもっと大切にするような社会になれば良いですね。
どうすれば良いでしょう。

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