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世界医薬産業の犯罪 動物愛護団体が、実験者や元実験者を理事会のメンバーに据えている

2014-07-05 10:31:34 | 読むとためになるもの
腐敗

動物実験を基礎とする金権体質の現医療体制を、スムーズに機能させるためには、必要とあらば暴力的戦術に訴えることさえ辞さない公的保健機関の腐敗ぶりを証明する証拠は、その一部だけでも図書館の棚をいっぱいにできるほどの量になるだろう。

ここでは、ほんの二~三の例だけを記すことにする。



(1)西ドイツの『シュピーゲル』は、その体裁からも格式からも、アメリカの『タイム』や『ニューズウィーク』に匹敵する週刊誌である。

その『シュピーゲル』八五年六月二十四日号の表紙に、大文字の見出しで「製薬工業はいかにしてボンを買収したか」、さらに副題として「新たな政治腐敗発覚」とある。
近い将来、「製薬工業はいかにしてワシントン一あるいはダウニング・ストリート)を買収したか」という見出しの記事が、アメリカやイギリスの新聞雑誌を賑わす可能性はあまりないように思われるので、ここで『シュピーゲル』の記事一本来は数ぺージにわたる長文記事である一をごく短く要約して紹介しておこう。

ことの本質としては、アメリカにもイギリスにも十分あてはまるものだと考える。

製薬企業は、原則として、政党にではなく、保健政策に決定権を持つ政治家や官僚個人に政治献金をした。
そしてこれらの政治家や官僚の力を利用して、長期にわたり利益をもたらす、破格に有利な販売条件をわがものとしたのである。
今や巨大産業に成長した製薬企業が、このようにして立法府を買い占めた、という事実が、公開された記録類によって明らかにされている。

以来、薬品の認可は、化学物理テスト、動物実験、および臨床評価によって明らかにされた「効能」と「無害性」の二つが条件とされるようになった。

さらに、この記事では、買収劇に関与した政治家、官僚が名指しでリストアップされ、彼らが懐にした賄賂も一覧表になっている。

これを、詐欺的医療体制の維持をもくろむ団体から、国会議員に選挙資金として大金が大っぴらにわたっているアメリカの現状と比べてみていただきたい(『罪なきものの虐殺」日本語版三六〇-三六一頁参照)。



(2)1979年、当時イタリアの保健相だったティナ・アンセルミは、薬事委員会が無益あるいは有害だと判断した数千種の薬の認可取り消しを提案した。

ただちに製薬業界の代表が、彼女がこの提案を撤回するならば三五〇億リラを指定のスイスの銀行に振り込むと言ってきた。

三五〇億という数字は、どこの国の通貨単位にせよ、大金であることに違いはないだろう。

ティナ・アンセルミは翌朝、この賄賂の申し入れを公にしてしまった。

数日後、彼女の車が爆破された。
彼女自身に怪我がなかったのは幸運だったとしか言いようのない状況だった。
この事件の後、まもなく、彼女は保健相を更迭され、今日に至るまで保健省への再推薦は受けていない。

もちろん、国民の過半数が、動物実験から生まれる合成医薬品の恩恵を信じて疑わないという状態が維持されているのは、爆弾の威力による生言っているのではない。

組織的洗脳と穏やかな説得という、はるかに効果的な力によるのである。

暴力よりは言葉巧みな誘惑の方が、有効で効果が長もちする。
暴力はあくまで最終的手段であって、実際に使われるのは、ティナ・アンセルミやサルヴァドール・アジェンデのようなごく稀なケースだけである。

普通は工業界にバックアップされた政治とマスコミが、国民の世論を「正しい」方向に導いているお陰で、実力行使の必要はほとんどないのである。

動物保護団体や動物実験反対団体の、意図的愚鈍さといおうか、故意の事実無視という罪状は、今さらあげつらうまでもないだろう。

今日、多くの医学の権威者たちが、動物実験は真の医学の進歩を妨げる破滅的行為であり、廃止されるべきである、との見解でまとまりつつある。

それにもかかわらず、体制サイドに立つ歴史のある大きな反対団体に限って、この新しい世論の流れを頑固に無視し続けている。

その理由のひとつは、とくにイギリスの団体で顕著であるが、それらの団体が、実験者やもと実験者を理事会のメンバーに据えているためだと思われる。
彼ら工作員は上から与えられている指示を決して忘れない--議論は倫理問題にとどめよ、医学問題はタブーだ!


―――――

世界医薬産業の犯罪―化学・医学・動物実験コンビナート
世界的医薬・医療産業が引き起こした、薬害、医療ミス、過剰治療の現実、動物実験が人間医療に役立たず、莫大な利益獲得手段と化している現実を具体的に示し、欧米に一大センセーションを巻き起こした問題の書。





http://www5.ocn.ne.jp/~kmatsu/iryousangyouhanzai/03fuhai.htm




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