「あなた何もの?」
子供のころに結婚を約束した“ユン・ジェハ”はもうこの世にはいないということがわかって
海に向かって「チェハ~、チェハ~」と泣き叫ぶイナ
翌日
「夕べのはどういう意味?」と聞くチェハ
イナは軽蔑したような目でチェハを見て
「何が聞きたいの?・・・そっちこそ話すことがあるんじゃないの、ユン・ジェハ」
何か険悪な雰囲気の二人を見ているウニョン
ミュージックビデオの撮影が始まった
菜の花畑の中の白いピアノを弾くチェハ
子供のころのウニョンとのことを思い出して辛くなってピアノを弾けないチェハ
「ちょっと休ませてくれ・・・」といっていなくなるチェハ
砂浜に「ウニョン、ゴメン」と書いてあるのを見つけたウニョン
「ウニョンって私のことですか?」
「いつの間に消えたんですか?何も言わないで・・・
もう、いつも黙っていなくなるんだから
みんなが待っているのに、ここで何してたの?」
「ちょっと考えたいことがあって」
「よくここを知ってましたね?
この海岸にくるといろいろ考えちゃう」
ウニョンを見るチェハ
「子供のころここで虹を見たんです
虹を見ながらいつまでも幸せが続くと思ったんだけど・・・
そのすぐあとに母が死んだんです」
辛そうに下を向いて聞いているチェハ
「それからはいつも不安・・・
幸せなことがあるとそれだけ不安になる・・・
実は今もそう、今すごく幸せなのに
(チェハの顔を見て)チェハさんのおかげですごく幸せなのにまた何かありそうで
あのときみたいに、また悲しいことがありそうで・・・」
「僕を許してくれる?ウニョンさんのこと幸せにしてあげたかったのに
二度と悲しませたくなかったのに・・・」
「私たち幸せになれますよ、私こんなふうになたの手を握れて本当に幸せなんです」
その言葉に涙するチェハ
チェハの肩に頭を預けるウニョンも泣いている
ウニョン母のお墓にいるチェハ
「おばさん、スホです・・・たった今この世からスホを消します
だから・・・チェハとしてウニョンを愛せるようにしてください
スホが苦しめた分、よりたくさんウニョンを愛したい・・・
愛していいですか?
許してください・・・」
「許せるわけないでしょう」そこに現れたイナ
「チェハはどこ?ニセモノじゃない本物のチェハはどこ?」そうわめくイナ
「死んだよ」
「はじめに言えばいいのに、なぜだましたの?なぜ、なぜよ?」
「僕もチェハだから・・・君の知るチェハじゃないけど
僕はユン・ジェハとして生きることを決めて、その瞬間にスホを殺したんだ
これからもユン・ジェハとして生きる!
だから頼む・・・ウニョンには言わないでくれ」
「ウニョンに・・・?いつから呼び捨てなの?彼女のことしか考えないのね、
私は、私もキズついているのに」
イナを正視できないチェハ
「私のことは考えてくれないの?
あなただけを思ってきたこの15年を返してよ~
あなたとの再会だけを夢見て生きてきたのに
もう一度チェハを殺せばいいの~
許せない・・・」
そういって振り返って行きかけるイナ
「いいわ、チェハになれば、この墓の前で誓ったように
イ・スホを殺してユン・ジェハとして生きれば!
一生、ユン・ジェハとして生きてもらう・・・」
悲しい顔でイナのうしろ姿を見るチェハ
夜、イナとウニョンの寝室
「イ・スホっていうのはどんな人だったの?」
固まるウニョン
「・・・はい?」
「ボンヒ(ミジョン母)さんから聞いたわ、逃げたって
初恋の人?」
「アレが恋かどうかは良くわかりません
私子供のころ体が弱くて、友達もいなくて淋しかったんです
そんな時お兄ちゃんがきて・・・意地悪もされたけど・・・
わかったんです、お兄ちゃんも同じように淋しかったんだと
あの時は好きだったのかも・・・」
「今はどう?」
「今は・・・もういません!
「もしその人がまた現れたらどうする?」
「もう現れませんよ」
「もし現れたら?」
「あのう・・・その人の話はもうしたくないんですけど」
「でも、来てくれるの待ってるんでしょう?」
答えないウニョン
青山島からソウルに帰ってきてから父のもとへ行くチェハ
「帰ったのか?」
「聞きたいことがあります、ソ・ウニョンのことです
いつまで隠し通すつもりだったんですか?」
「急になんの話だ?」
「ウニョンが生きていること、もう知ってます」
驚く父
奥の部屋から母も来る
「それは何かの間違いじゃないか?そうに決まっている」
「彼女がソ・ウニョンだっていうことも、もう知ってます
だから反対したんですか?ウニョンと付き合うことを、だから反対したんですか?」
「チェハ、落ち着いて」うろたえる母
「いつまで、いつまで秘密にできると思ったんですか?
なぜ秘密にしたんですか?なぜなんだ?なぜ?」
やっと口を開く父
「母さんは、息子の死から立ち直れず・・・思いつめて二度も自殺を図ったんだ
ちょうどそんなときにお前を見て、死んだチェハが生き返ったと思ったんだ」
(回想)
病院の食堂でスホにご飯をご馳走しているミョンフン
「キミ、おじさんについてこないか?
しばらくの間だけおじさんの奥さんのそばで息子の役を演じてもらえないかな?
しばらくだけ、おばさんの病気が治るまででいい
治ったらソウルに帰らせてあげるから」
考えたチェハ・・・
「おじさんお金いっぱいありますか?」
「母さんのためにお前をだますしかなかったんだ」
「でも納得できません、彼女があのウニョンだってなぜ隠していたんですか?」
「怖かったんだよ・・・
真相を知ったお前を失うのが・・・」
チェハの練習室にくるウニョン
「自分で作ったんです」と小さな箱をチェハに渡す
「チェハさんって指がきれいだから指輪が似合うと思って、はめてみて」
「ああ、あとで・・・、車用意して」
思いがけない言葉に驚くウニョン
「じゃあ、外で待っています」
チェハの冷たい態度に傷つくウニョン
ウニョンがいってから箱を開けてみるチェハは切なそうな表情
入ってきたフィリップが「それ何?」と聞いても
「なんでもない・・」とテーブルの上に置いたままにするチェハ
チスクのところへ来たイナ
「お辛かったでしょうね?」
「何が?」
「チェハを育てるのは・・・」
「いいえ、チェハは手のかからない子だったから」
子供のころの写真を手に「この頃のチェハが大好きだった」
「本当に仲が良かったから」
「チェハに会いたいな・・・」
ギクッとするチスク・・・
「お母さまはチェハに会いたくないですか?」
平静をよそおいながらイナを見るチスク・・・その表情を確かめるようなイナ
動揺を気づかれないようにしながら
「今、練習室に行けば会えるわよ」
グリーンミュージック
イナの友人のヒジンが来ている
「電話をもらってビックリした!
ウニョンさんの手術費用を盗んだ人の息子だって?」
「そう、そのせいでウニョンさんのお母さんは死んだの
そしてスホは、ウニョンさんの手術のときに逃げたんですって」
「すごいね、それ・・・天才ピアニストにそんな過去があったなんて!
だけど、イ・スホはいつ養子になったのかなぁ?、戸籍には何も書いてないのよ
彼のご両親には聞いてみた?」
「何もおっしゃらないの、私には話すべきだと思わない?
本当のチェハのことは忘れて何食わぬ顔で私に接するなんておかしいわ!
考えてみると、彼のご両親は私を利用しているだけ、婚約のこともそう
彼を完璧なユン・ジェハにするために私を巻き込んだだけ
許せない、こうなったら完璧なユン・ジェハに仕上げてやるわ!」
「そんなことして傷つくのはあなたでしょう?やめなよ」
「そうでもしないと耐えられないの、15年を無駄にしたくない」
何も言えないヒジン
「手伝って・・・
いいネタになるでしょう、それだけ考えて」
「確かに面白そうね、もう少し調べてみる」
ラジオのスタジオ収録・・・
女性アナウンサー「チェハさん、恋人は?」
「・・・」口ごもるチェハ
フィリップが助けるように「彼の恋人はピアノだけです」
スタジオの外で待っているウニョン
「チェハさんお疲れさま」
ウニョンの持っているバッグを持ち「自分で運転する」というチェハ
フィリップがウニョンを心配して「ウニョンもおいで」
「私はバスで行きます」と答えるウニョン
駐車場・・・
「どうしてウニョンに冷たくする?」
「何のこと?」
「だって、撮影から戻って以来変だよ!」
「ほっといてくれ」
「なんで?君のこと心配しちゃいけないのか?」
「もうやめよう、大したことじゃない・・・」
「あのな、ウニョンは辛い立場なんだ、キミがしっかり支えなきゃ可愛そうじゃないか!
ひどすぎるよ!笑顔にしたかと思ったら突然突き放す・・・
彼女をもてあそぶような真似は許さない、絶対に」
「余計なお世話だ」
「わかった・・・でも言っとく、二度とあんな態度をとるな、いいか!」
フィリップから逃げるように車に乗るチェハ
フィリップとお酒を飲んでいるウニョン
「青山島で私何かした?
ハッキリ言ってくれたらこんなに悩まなくてもいいのに・・・」
「ウニョン、チェハの話はもうやめよう、ね、忘れなよ
チェハには苦しめられてばかり・・・なのになぜ彼の話ばかりするの?いつも
彼は僕の親友だけど、友達だからって君への態度は許せない
だからさ、チェハのことで悩まないで・・・オッケー?」
「オッケー・・・」
取材を受けているチェハとイナ
取材記者「お二人は小学校の同級生でいらっしゃいますよね?」
チェハ「プライベートなことは・・・」
そんなチェハの言葉をさえぎってイナ
「もっと正確に言うと初恋の相手なんです
長年の夢だったんです、彼のファーストアルバムを作ることと・・・
15年間大事にしてきた初恋を成就させること」
記者「ずいぶん積極的ですね?お二人の結婚はいつごろになりそうですか?」
「日取りを決めてもらえませんか?」
「私が決めちゃっていいんですか・・・」
席を立っていくチェハ
「彼、照れちゃって・・・」
グリーンミュージックに帰ってきたチェハ・イナ・ウニョン・フィリップ
「ウニョンさん、今日時間ある?」
そういうイナを驚いた表情で見るチェハ
「あとで話があるの、そうね、ウニョンさんが聞いたら驚くこと」
イナの手を引っ張って建物に入っていくチェハ
「何かあったの?知ってます」とウニョン
フィリップもわけがわからない
「どこまでやるつもりだ」
「だって、ウニョンさんが可哀想だもの、何も知らないで」
「イナ、約束してくれ・・・彼女には話さないって・・・」
「代わりにあなたは何してくれる?」
「何が望みだ?」
「私が知っていたユン・ジェハがほしい
勘違いしないで、あなたのことじゃないから・・・」
「君が知っているチェハはもういない、現実を受け入れろ!」
「あなたにそんなこと言う資格ある?残酷な人ね」
「君のために言っている」
「私もあなたのために言うわ
あなたはユン・ジェハなの、忘れないで!
そうだ、あともう1つ・・・私を惨めにさせるとウニョンさんのためにならないわよ、それも覚えておいて
ユン・ジェハらしく振舞うならウニョンさんに言わないわ、あなたがスホだってこと」
15話前半(18分)
自分をだましたチェハに復讐することを誓ったイナはあらゆる手段でチェハにプレッシャーを与えていく。
一方、ウニョンに真実を知られたくないチェハは彼女を避けるようになっていく。
自分にはウニョンを愛する資格などない、そんな思いが彼女への愛を押し殺していく。
何も知らないウニョンは、チェハの冷たい態度に戸惑う。
フィリップがウニョンに優しくしてくれるのが唯一の救いかな。
イナの気持ちもわからないでもないけど、どんどん悪女になっていくのは見ていても辛いね。
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