グランプリブログ

W204エアポンプ交換

 M-BENZのW204 C200が修理のため入庫いたしました。車両は1週間ほど前エンジン始動時に聞きなれない異音がするようになり、その3日後には異音が無くなるのと同時にエンジンチェックランプが点灯したとのことです。テスターを当ててみるとエアポンプの不良が原因のようです。

 交換するパーツは画像の物がすべてで今回主役の左上エアポンプにとどまらず、写真右上EGRバルブ(コンビバルブ)に左下ノイズダンパー、エアポンプのリレーにヒューズにEGRのバルブガスケットと、エアポンプに関連したパーツを交換しなければなりません。

 エアポンプは助手席側の前、向かってエンジン右の下方向に位置しています。作業はスペースが狭いため忍耐強く進めていきます。エアポンプはエンジンの始動時に排気ガス濃度が濃くなるのを二次エアを送って薄くする役目をしています。

 取り外したエアポンプをばらしてみました。少しわかりづらいかもしれませんがカバーと中のフィンは水が浸入してビショビショです。本来ここの部分は通常水が入ってはいけない部分です

 エアポンプの心臓部となるもたーはご覧の通り錆さびです。軸を手でもって回そうとしても硬くて回りません。これによってモーターの負荷が大きくなりヒューズが切れますが、直前の切れる前に大きな異音を発生させます

 エアポンプの新品が無事定位置に収まりました。

 また湿気の原因はポンプからつながっているEGRバルブにあります。ここからエアポンプへと本来は無いはずの湿気が送り込まれる状態となります。

 EGRバルブも分解してみました。湿気を含みスラッジでひどい状態ですEGRバルブは、2次空気を送るのに排気が逆流しないようにするバルブで2次空気が送られていない時は閉じていなければなりませんが、排ガスに含まれる水分が蒸発し汚れて締まりの悪くなったバルブから侵入し、ポンプへとつながるホースを通ってポンプ内に湿気が貯まるというあるあるの原因のようです。

 ノイズダンパーと供に原因の大元ともなるEGRバルブを交換します。そしてエアポンプのリレーとヒューズを交換後テスターに掛けた後、テスト走行をして異常がなければ作業は終了です。日本車ではこのようなシステムはありませんが、欧州車ではよく使われており同様の故障は多いようです。愛車の異変に気づいたらグランプリにご相談ください


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