昨日はいろいろと事情があって出かけられず
自宅のベランダからの木星と土星の接近観望と
なりました。

DOBはベランダは無理なので、カメラ三脚とMILTOLで観望です。
2インチを取り付けられるようにしたので、笠井の2倍バーローと
賞月観星の13mm、61倍です。
写真も一応撮りましたが、この構成だとちょっと動いただけで、
ガクガクブルブルで、ぜんぜんダメです。
(眼視だと土星の環までちゃんと見えてはいましたが・・・)
息を止めて少しだけ撮影してあとは娘と眼視観望しました。
視野内で木星、土星、ガリレオ衛星が並んで見える様は
なかなか神秘的でした。
せめて架台を90Sにしておけばよかったですが、仕事が終わった後、
夕方用事があったのでちょっと無理でした。
写真はいまいちでしたが記念に撮影できたということで良しとします。
木星と土星

それから夕食後に、ステライメージ9を
アップデートしました。
インストール後、いくつか過去画像を再処理してみたのですが、
何がいいって、自動コンポジットでのトリミングをオフにできる
というのがgoto debuには一番うれしい変更点です。
(実はステライメージ8の最後のアップデートですでに実装されていたよう
なのですが、アップデートに気づいていませんでした)
たとえば先日のNGC2403ですが、ステライメージ8だと
コンポジット後は以下の状態になります。
NGC2403コンポジット後画像(ステライメージ8)

これをステライメージ9でトリミングをオフにして
自動コンポジットすると以下になります。
NGC2403コンポジット後画像(ステライメージ9)

これ、外周の重ねられていない部分も残っているんですが、
(レベル調整するとわかります)
そこを除いてトリミングしてもステライメージ8の自動トリミングよりは
まだ広い範囲になります。
視野回転でのトリミングに悩んでいたのでとても助かる機能です。
ということでこの画像を再処理してみました。
NGC2403 (ステライメージ9での再処理)
前回のはアップ過ぎでしたが程よくなりました。
M78も再処理してみました。
M78 (ステライメージ9での再処理)
クリックするとFlickrに飛びます
前回見切れてしまった上の星雲までちゃんと入ってます。
処理時間については確かに短くなっていますが、
それでも200枚程度だとそれなりに時間がかるので、
劇的にという感じではないです。
(2時間が1時間になったとかそういうイメージ・・・
きちんと計っていないので別途比較してみたいと思います)
また、ノイズや星像も良くなっているように思えます。
NGC2403もM78もほぼ同じ処理をしていますが、荒くなりにくいし
星像も小さいし、M78は中央の色合いも良い感じになりました。
続けてハート星雲も再処理してみましたがこれもかなり良くなりました。
コンポジットのスピードだけでなく処理内容自体結構変わって
いるんじゃないかという気がします。
長くなりましたので、その辺はまた明日UPしたいと思います。