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今回はシリーズ前作「不祥事」以上に花咲舞は黙ってない。
でも、そんな正論を振りかざしてどこまでも正義を貫こうとする花咲舞を、
それほど素敵だともかっこいいとも自分は思わない。
基本的に組織に属する者は組織の大きな不利益になるような事はしてはいけない。
銀行の不正を暴き正したいのなら自分が銀行を辞める覚悟がいる場合もあるだろう。
組織を円滑に回すには長いものには巻かれる、見て見ぬふりをするという事も時には必要だ。
今回の連作短編では第六話、第七話がスリリングで特に面白かった。
そして最後は飛び入りゲストのような形で登場するTVドラマでもお馴染みの、
他行の凄腕バンカー``倍返しの半沢直樹``が美味しい所を持っていく。