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楽天、勇敢な選手たちと不必要な指導陣

2005-04-30 02:33:11 | Weblog

 楽天の選手たち、よく頑張った。ついに11連敗でストップ。しかも打ち崩した相手は西武の松坂だった。今月2日にホーム宮城で松坂を打ち崩してから27日後。「リベンジ」に燃えていたエースを返り討ちにするとは、最下位ながらあっぱれ。

 さて、前回、私が書いた楽天の記事で、選手たちは頑張っていると書いた。私は、足を引っ張っているのは、フロント並びに指導陣だと考えている。
 
 そして昨日、マーティ・キーナートGMの解任が発表された。キーナート氏が連れてきた外国人選手がことごとく外れだったのが理由という。彼は基本的には「評論家」である。彼は昨年からNHKのラジオ講座で、MLBのスタジアム紹介のコラムを書いているが、このコラムはなかなか面白い。毎回、1球場を取り上げ、ユニークなエピソードも交えている。「英会話上級」5月号のテキストには、テキサス・レンジャーズのスタジアムが紹介されている。読んでいると、行きたくなってしまう。しかし残念ながら、彼のGMの仕事としては、なんら個性的なものが見えなかった。MLBアスレチックスのビリー・ビーン氏やレッドソックスのセオ・エプスタイン氏らカリスマGMと比較するのは酷であろうが、彼が仕事をやる必要性が感じられなかった。あえていえばロッテのバレンタイン監督と「ステロイド使用」について論戦を展開し、使用反対を訴えたことか。

 さらに言えば、私は前回書いたように田尾氏が監督をやる必要性も感じない。監督経験はこれまでなし。コーチも2001年に全日本コーチをやっただけで、1年を通じてプロチームを指導したこともない。長く評論家をしていたが、私は彼の話を聞いていて「これはすごい」と思うことは何もなかった。現在、中日監督の落合博満氏が2003年日本シリーズを「ダイエーの4勝3敗」と予想。理由はそれぞれホームのチームが勝ち、ダイエーが4試合するのでシリーズを制すると話していた。結果は完全な「内弁慶」シリーズで、ダイエーが本拠の試合をすべてものにして日本一に輝いた。当然、落合氏の率いる中日が昨季、セリーグを制したことは記憶に新しいだろう。

 では、なぜ彼らを起用した?私の考えとしては明らかな「人気取り」。つまりキーナート氏はメジャーへの造詣が深いアメリカ人。米国人をGMに起用することで、マスコミやファンに対し、メジャーの雰囲気をチームに与えようとしたこと。田尾監督については、どこのチームでも指導していない。つまり「手垢」がついていないことで、創設球団としての「新鮮さ」をアピールしたかったのだろう。

 では、どうしたら良い?私はあえて田尾監督には「捨て石」となってもらい、今年いっぱいは指導してもらう。いまさらトップを代えてもチームに混乱を呼ぶだけだろう。そして来年には、監督としての優勝経験のある人材をトップにすえる。1998年に横浜を日本一に導いた権藤博氏などはいいかもしれない。選手はゲームの勝ち方を学ぶ必要がある。

 チームは長期的に強化していくべきだ。あせる必要はないが、やるべきときには、しっかりと行動しないといけない。

   4月29日のスポーツトップ5
 1位・巨人の清原が500号本塁打を放つ
 2位・サッカーW杯アジア最終予選の日本対北朝鮮戦は、北朝鮮のスタジアムでなく、第三国でしかも無観客試合で行われることになった。
 3位・四国アイランドリーグが開幕。将来、プロ野球選手になる人材がたくさん育ちますように。
 4位・ロッテ20年ぶりの8連勝
 5位・柔道の全日本選手権でアテネ金メダリストの鈴木が連覇。