一輪車をしまってると
年配の方が山道に車を停めた
法事の参列者である
すまなそうな顔をしてるので
『駐車場は雪が積もってるので
そこに停めて大丈夫ですよ』
声をかける
急いで庫裏に入り
『お客さん来ましたよ!』
ゴリラ🦍住職に声をかける
本堂にお客さんを招き入れる
皆さん金色の観音様と
木彫りのお不動様に釘付けになる
『是非、文化財にしてちょうだい』
『温度調整その他お金がかかるんです
難しいんですよ』
大黒さん苦笑い…
実際、先代が数百年前の物の申請に
チャレンジしたが
維持費を考えて断念した
『やってもいいぞ』と言われたが
やる気は無い
田舎寺は田舎寺らしく
お檀家さんが喜んでくれるだけで良い
皆さんに手を合わせていただけるだけで
幸せである
施主のお孫さんとお母さん…お嫁さんが
『町探検でここに来たんですよ』
『あらっ!そうなんですか!』
『鐘をつかせてもらったんです』
2年生の男の子は
マスクしてる上から
さらに
手で口を覆ってた
『うわっー!線香の匂いだ!』
『笑笑嫌いなの?』
大黒さんに気を遣って返事しなかった
小さいのに大したものである
ゴリラ🦍に任せて
庫裏に行く
昨日の葬儀の方の位牌注文書を作る