今日は
境内墓地埋葬の葬儀だった
台風の後
掃除してあったから良かった……………
……………………
…
大黒さんは
庭の花々を手入れする時
ある人を思い出す
一度も会った事がない人
亡くなった時
身内がなく
遠縁の方が葬儀受付に来た
だけの人
その殿方は
花を育てる仕事をしてた
365日
24時間を
何年もビニルハウスで過ごした
遠縁の方に
『花が可哀想だと思って
何時迄も
そのままにしておくな
逆に
花を傷める事になる
ほどよい時期に
短く切ってやれ』
口をすっぱくして
言ってたそうだ
花が好きで
静かな人だったらしい
何故か
大黒さんは
顔も知らない
その殿方を思い出し
花の手入れをする