大黒さんは腰の調子が良くない
多分…
長時間
椅子に座ってられないし
寝ても居られない
目が覚めるし
痛くて痛くて
ゴロンゴロンと
のたうち回ってる
どーしたもんかな
危険と察知して
去年から
椅子に座った時
足を組むのをやめた
ふと思った
農家のおばあちゃん達は
足を組んでるイメージが無い
ほっかむりをして
軍手に手ぬぐい…
そうか
大黒さんもおばあちゃんか
いよいよ
仲間入りか…………
大黒さんの独り言
『女房が好きな松任谷由実のコンサートに
行ってきました
俺は女房の位牌を懐に
娘達は写真を持って行きます』
『えーーーー！』
『まさか写真は小さなやつですよ
（…なんだ、、ビックリした〜）
娘達なんか両腕で写真を高く持ち上げて
音楽に合わせて横に振ってますからね』
『笑笑！
優しいお嬢さん方ですね〜
おかげで
お父さんボォーとする暇なくて
大丈夫ですね！』
50代で妻を亡くしたご主人様が
楽しげに話してくれた
夏に三回忌である
早いものである
除草剤をお願いしてるおじいちゃんの
妻が亡くなった
お墓参りも兼ねて
義母の宅地の除草剤代の集金に来てくれた
『奥さんこれ
お口よごしにどうぞ』
『お気遣いありがとうございます』
おじいちゃんは泣いていた
大黒さんより30年長く生きてる
大先輩である
『奥さんはよく環境整備やってますよ』
『ここに居るだけじゃつまらないもの』
『普通ならテレビ📺みたりして
やらないんだけどね』
『笑笑
私あまりテレビ📺みないんですよ』
世間話をしても
おじいちゃんから目から
涙はこぼれ続けた…
突然の別れ
長く施設におり
別れが近いと分かってはいても
実際にこの世から居なくなるのは
辛過ぎる
おじいちゃんが泣かなくなる日は
来るのだろうか………
あの笑顔に会える日は来るのだろうか…
おじいちゃん
頑張って
それしか言えないけど
ファイトだよ
おじいちゃん
お帰りなさい❤️
近所の古い家…
（蔵がある）
都会でお医者をしていた家族。
たまに帰ってくるだけだった
お宅が
新築してる！
もちろん、お檀家さんである
こちらには
帰ってこないのかな…
寂しいな…
あらっ？
ブロック塀を壊してる…
いよいよサヨナラかな？？
と思ってた
合祀墓に入るお檀家さんは
離檀ではない
未来永劫
お檀家である
他の寺に移る離檀ほど
辛く寂しいものはない
良かった！
ゴリラ🦍に
報告だ〜！
