最後は前から気になっていたオーディオデザイン社のフォノアンプDCEQ-1000(連続可変容量回路搭載。プリアンプ機能付き。価格:1,000,000円(税別))。ここはどうも設計者の方(小日向文世似のニコニコおじさんという印象)がこじんまりと家族経営をしている会社のようだ。プレーヤーはヤマハGT-2000でカートはテクニカの700シリーズのMM(型番は失念。過去のデモでVM750SHを使用されているようなのでそれかもしれません)とゴールドリングの高級MC「Ethos」。音は低音域がピラミッド状にがっしり厚みがある感じで、高域のキラキラ感はやや抑えめか? これはその場で鳴らした某社の50万のフォノイコ(カバーが掛けられていたのでどこ製か不明)と比較しての感想だが、設計者も低音をしっかりさせることを意図して音作りをしていると話されていた。試聴レコードだが、なぜか「すぎやまこういち」の曲ばかりで嬉しくなってしまった。また行方洋一氏プロデュース(?)のクラシック曲(「禿山の一夜」だったかな?)をチョイスされていたが、ポップス風味のやや大げさなかんじがイイ、というようなこともコメントされていた。ここでメインでかけられていたのはテクニクスやJVCのテストレコードで、デモが終わった後に設計者の方に「レコードの型番を教えてもらえますか? 自分もすぎやまこういち好きで、『オーディオ交響曲』」とかイデオンのサントラ持ってるんです!」と話しかけたら、「『オーディオ交響曲』いいよね!」と笑顔で返してくれた。ただし、イデオンについてはスルーされたが(笑) フロントパネルのディスプレイは液晶だが、経年でヘタレて薄くなるような種類のものではないらしい。そこがやや気がかりではあったので安心した。それから、負荷容量補正した周波数特性がリアルタイムに表示されるわけではないとのこと。「100万円はちょっと手を出しにくいのでフォノイコのみの廉価版を出してくれるとありがたい」旨を伝えて、会場を後に。19:00を過ぎておりフロントが閉まってしまったため、会館裏、非常口からの退出とあいなった。
(完)
DCEQ-1000
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デモで使われたテクニクスのテスト・レコード
デモで使われた日本ビクターのテスト・レコード
「伝説巨神イデオン総音楽集」 CDだけどLPと比べても遜色ない上々の音質、と個人的には思う
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