録画していた「情熱大陸」(TBS系)を見た。
好きなテレビ番組の一つで今回は貴景勝に密着。
横綱をめざした九州場所前後を追ったもの。
力士ほど公私のギャップがある世界はない。
昔は「ああ」「うん」100行といわれた時代があった。
取組後、支度部屋でインタビューしても喋らないのだ。
質問しても「ああ、うん」。
息が上がっているのもある。
「ペラペラしゃべるもんじゃない」
「ペラペラしゃべるもんじゃない」
横綱、大関ら上位陣は、そんな教育を受けていた。
それにぶつかり稽古で、声が潰れている。
高見山が典型的で今の私の老人性難聴なら、まず聞き取りは無理(笑)
高見山が典型的で今の私の老人性難聴なら、まず聞き取りは無理(笑)
「ああ、うん」ではなく「はー?うん?」である。
そんな昭和の相撲取り然としているのが貴景勝。
寡黙さは入門した部屋、貴乃花親方譲り。
「一番一番、頑張るだけ」
万が一インタビューに答えても紋切型。
「一番一番、頑張るだけ」
万が一インタビューに答えても紋切型。
寡黙の鎧を身につけたような貴景勝。
その大関がとびっきりのスマイルを浮かべた。
スマホの子供をスタッフに見せた時だった。
スマホの子供をスタッフに見せた時だった。
27歳の若いパパの姿をのぞかせた。
力士の多くはこれが本当の姿。
とにかく酒を飲み交わすと、喋る喋る、唄う唄う。
力士の多くはこれが本当の姿。
とにかく酒を飲み交わすと、喋る喋る、唄う唄う。
代表的なのが亡くなった大ちゃんこと朝潮だった。
今回驚いたのは大関の食事が、ちゃんこではなかったこと。
相撲部屋というのは部屋頭からちゃんこをつつく。
それが終わるまで下位力士は、周りを囲んで立っている。
相撲部屋というのは部屋頭からちゃんこをつつく。
それが終わるまで下位力士は、周りを囲んで立っている。
タニマチが来ると、また時間がかかる。
終わるまで食べられない。
それが現場に居た頃の普通の光景だった。
ところが貴景勝は、自ら栄養学を学習した料理を食べる。
「温泉卵は吸収がいいんです。肉は鶏胸肉・・」
終わるまで食べられない。
それが現場に居た頃の普通の光景だった。
ところが貴景勝は、自ら栄養学を学習した料理を食べる。
「温泉卵は吸収がいいんです。肉は鶏胸肉・・」
175センチ小兵で、膝に爆弾を抱え、頚椎ヘルニアを持つ。
9勝6敗に終わった貴景勝は情けない。
そんな印象を持った九州場所。
そんな印象を持った九州場所。
古い世界とばかり思っていた角界。
大谷並みの体調管理をしていた。
コロナ禍で取材しづらくなった時代。
コロナ禍で取材しづらくなった時代。
それでもじっくり密着すれば、いい話が取れる。
「押し相撲力士は三役に上がれない、大関に上がれない、横綱は無理」
そういわれたが頑張ってきた自負をのぞかせた。
そういわれたが頑張ってきた自負をのぞかせた。
貴景勝を応援したくなった。
番組としては、綱獲りの瞬間を撮りたかったんやろけど、残念でした。だけどあの番組、取材対象者の素顔が見られていいですね。
それにしても、12月はこんなにも何にもなかったですかね。ネタに困ります😃