11月23日(月)伊豆八幡野の青木丸で、恒例の秋の真鯛釣りに釣友4人で出船しました。前日は小雨でしたが、当日は雨もあがり、潮回りも小潮とあって絶好のチャンス到来です。
6:50朝の一投目から新調のバイパーVSP350が美しく弧を描きました。リールはレオブリッツ270にPE4号を270m巻いたものです。ポイントは八幡野港の目の前、水深70~80m。型はまずまず。長竿での誘い釣りは体力がいりますが、何といっても半年ぶりの海釣りで気分も爽快だったので、一日中真鯛はこの竿でやることにしました。2枚目は1kg弱の塩焼きサイズ。毎年釣れるキントキやサバがいないので、アタリがあればマダイという感じでした。
仕掛けは、ハリが、がまかつの夜釣王4号、ハリスはトルネードSVI(ピンク色)の3.5号~4号9m。ビシは、みさきのレッドステンカンMサイズ80号を形状記憶天秤1000mmレッドにセットしています。ハリスの太さにはいつも悩みますが、ここ八幡野では食うときは4号でも5号でも食うし、食い気の無い時には2.5号にしたからといって、アタリが出るというものでもありません。
むしろ、掛けたら確実に捕るという考え方の方が正解のような気がします。相模湾の平塚沖から小田原沖の釣りでは、皆が3号でアタリが出ないときにハリスを2.5号にしたら、連続ヒットというのも何度か経験していますが、ここでは船長が言うように「魚がスレていないので5号でいいよ。」というのも分かります。
要は、「①ポイント②魚の食い気③情況に合った誘い方。」ということなのでしょう。エサ付けもオキアミ(オーロラ)の2匹がけ、1匹がけのどちらでもヒットしました。ただ、エサとりが少なく、ハリが夜釣王4号程度の小針なら1匹がけで充分という気がします。チモトには通常、天然貝ビーズSナチュラルを付けていますが、朝方の暗いうちは夜光のソフトビーズも効果的でした。何も付けなくてもOKですが、気分の問題かな?
今回の誘い方で最も良かったのは、長竿をタナから天井まで一気に振り上げ、オキアミが海中を自然に落下する速度をイメージしながら、極めてゆっくりと下げるというパターンです。この途中、目の高さ辺りでキューンと入るアタリがとても気持ち良かったです。
もう1つは、タナ付近で仕掛けを30~40cmぐらい上下させた後、竿先を水面から矢引き程度(70cm位)スーッと上げて止めるという方法です。実際にはこちらの方が自分では慣れたやり方だったのですが、私にとって、この日は落とし込みが良かったということです。
大切なことは、いくつかの実績のある誘いのパターンを自分の腕に刻み、いつでも自信をもって実行できるようにしておくということでしょうか。
その日の最良パターンを早く見つけられれば、好釣果に繋げられるのだと思います。
ポイントを赤沢沖に移すと、ここは私が一番好きな所だけに、気合いも入ります。マダイの3枚目をゲットし、7:30~8:40頃にかけて釣友にも、マダイとイシダイがバタバタと上がりました。目の前には屏風のような崖が立ちはだかり、丘向きの釣り座のIさんとFさんはこの景色を楽しみながら釣ることができたと思います。
沈黙を守っていたYさんにもイシダイとマダイが釣れて、全員がお土産をゲット。サイズはどれも1.5kg弱まででしたが、バンバンザイです。特に、良かったねーYさん。いつも苦虫つぶしたような顔をしていたので久しぶりに見る笑顔にホットしましたよー。
沖向きの右舷ミヨシの私が一番イシダイを釣りたがっていたのですが、イシダイのヒットはなく8:45ごろにマダイの4枚目を追加して、船は西の定置網まわりに移動となりました。
1枚もイシダイを釣っていない私は、何とかイシダイをゲットしようと、右舷胴の間にセットしておいたライトウイリー八幡野バージョンを試します。相模湾平塚沖仕様をハリス3.5号にした全長3mの4本針仕掛けには一番下にカラバリをつけ、これにオキアミ1匹をつけます。残り3本は、ウイリーです。これを小型天秤にセットし、ビシもダイワのステンジェットライトビシ40号(白)アミエビ用を使います。竿はシマノのネルビオⅠ180+B。リールはダイワのシーボーグ150SにPE2号を200m巻いたものです。
真鯛釣りのコマセはオキアミですが、途中でアミコマセも購入しておきました。船長にはあらかじめ話しておいたのですが、「仕立てだからご自由に。」ということでした。ライトウイリーの一投目、底からすぐに3m巻き上げ、シャクりを始めるとすぐにアタリ。イシダイか?と思いきや小型のハタでした。続けて、釣れたのはヒメでした。次はベラ。こんなことをしているうちに仲間がマダイを追加したので、ウイリーに見切り。イシダイの場所から離れたと感じたので、また真面目に真鯛釣りに戻ります。さっき釣ったヒメはバケツで活かしたまま、次の遊びヒラメのエサにとっておきました。
ポイントはさらに西に移動しながら、稲取沖、最も西のポイントでは片瀬沖を攻めましたが、西に行くほどナライ(北東の風)が強くなるので、船中でポツポツ真鯛を釣りながら東に戻りました。食いが落ちたころヒラメの仕掛けも下ろしましたがアタリなし。再度遊んだライトタックルにはイナダがヒット。
13:00過ぎ、マダイ仕掛けでべた底をさぐってマダイを1枚追加。再び赤沢沖、やや深めの水深80m前後。船長の指示ダナは底から13m。またもや落とし込みの誘いで良型がヒット。しかし6枚目は痛恨のバラシ。針先が少し甘くなっていたせいか、針がかりしませんでした。仕掛けを4号ハリスのものに交換して気合いを入れ直します。しかし、バラシた後は、アタリが遠のき、置き竿にして小休止。
「食わないねー。」とぼやきながらボーッと竿先を見ていると強烈なアタリ。バイパーVSP350が三段引きの後、根元まで水面に突っ込みそうです。
4号ハリスなら強気で勝負と決めていたので、ドラグも締め気味です。それでも糸は出る。
「でかい!。」
この竿ならハリスは切れない!
確信のリーリング。
「やったぜー。」
と思ったその次の瞬間・・・
「えっ?」
竿がもとに戻っちゃった!・・・ 昨年と同じ???
「やっちまったー。」
またもや大物のバラシ。
痛恨の思いで巻き上げてみると、何とクッションゴムのサルカンに接続していたハリス側のフックからきれいに吹っ飛んでいる。
これは乗っ込みマダイの時に一度経験していたけれど、また起きるとは・・・。
次の仕掛けづくりのヒントが見えた気がします。
14:30 Fさんにまたもやイシダイがヒット。沖上がり寸前のヒットを見たのは15年ぶりぐらいかな。
この日釣果: 4人で真鯛15枚。イシダイ4枚。久々の楽しい釣りでした。
外道はイナダ、平ソーダ、ハタ、ベラ、ヒメ、カイワリなど。
バラシた魚は3kgのイシダイ?。5kgの真鯛?・・・・
いつもドラマがあるから、また行きたくなるんだねー。