関税

特権階級（関税免除）に成り上がって、有頂天のジャムカですが、関税について、考えてみます。

DOLの交易システムでは、他国の港で交易品の売買をすると、関税がかかります。Ｅ鯖ポルトガルの場合、税率は売り買いとも14%です。勢力の小さな国（亡命順位が下位）に対する税率は低減される仕様となっていますが、具体的な数値はわたしは知りません。

下のＳＳはセイロン（イングランド同盟）の陳列品相場です。

関税免除	関税非免除

左が関税免除、右が関税免除されていないキャラのものです。

　サファイア：4,280 x 114% ≒ 4,880
　ルビー　 ：5,180 x 114% ≒ 5,900

関税有の購入価格が14%増であることがわかります。

次に所持品相場のＳＳです。

関税免除	関税非免除

前のＳＳと同様、左が関税免除、右が関税免除されていないキャラのものですが、サファイア、ルビーの価格が左右同じです。これは、サファイア、ルビーがセイロンでは赤字（当たり前ですが）である為です。売却時の関税は、売上額ではなく利益に対して計算されるので、利益が出ない場合、関税は０となります。

このＳＳの麝香の仕入値は2,030㌦です。以下の計算から

　(a) 利益単価（関税免除）　 ：2,010 = 4,330 - 2,320
　(b) 利益単価（関税非免除）：1,729 = (a) x (100% - 14%)
　(c) 売却単価（関税非免除）：4,050 ≒ 2,320 + (b)

確かに利益に対して14%の関税がかかっていることが確認できます。

売却単価は関税天引き後の額が表示される為、関税がかかる場合、仕入単価が異なると売却単価が違ってきます。利益が変わるので、関税額が変わってくる為です。

売却単価：4,310㌦ 購入単価：2,320㌦	売却単価：4,350㌦ 購入単価：2,600㌦

上のＳＳは左右とも関税非免除キャラの売却相場134%時のものですが、左の方が、購入単価が低い分、利益が増えたので、その分関税を多くとられています（税率は変わりません）。この為、右のものより売却単価が低くなっています（念の為、付け加えておきますが、右の方が得ということはありません。当然、購入単価の低い方が、利益は大きくなります）
通常、このことが問題になることはありませんが、極端に購入単価が異なる品で相場調査をしたりするなら、例えばジャンビの真珠でパタニ真珠用の売り場を調査したりする場合には、多少注意が必要です。

下のＳＳはチュニス→シラクサの貝紫交易の時のものですが、関税が免除されない場合、どれくらい利益が減るか計算してみます。

　(a) 売上（関税免除）　：7,452,000 = 8,280 x 900
　(b) 仕入（関税免除）　：3,770,110 = (a) - (c)
　(c) 利益（関税免除）：3,681,890
　(d) 仕入（関税非免除）：4,297,925 = (b) x 114% 
　(e) 利益（関税非免除）：2,712,504 = ((a) - (d)) x (100% - 14%) 

差にして970K。チュニス→シラクサは5往復/時間いけたので、時給にして4.8Mの差がでる計算となります。かなり厳しい差ではありますが、関税非免除でも、時給10Mを超える計算ですから、十分ともいえます。

最後にパタニ真珠のマラッカ売りのＳＳです。この時点では、パタニはポルトガル同盟、マラッカはフランス同盟（関税免除特権あり）です。

こちらの関税非免除時の利益計算は簡単です。単純に利益を14%減すれば済みます。

　(a) 利益（関税非免除）：4,086,780 = 4,752,070 x (100% - 14%)

これはマラッカの売りが一段下がった時点での利益（関税免除）をやや下回る値です。

エロポルインドで他国港売りが想定されるケースは主にペグー、パタニの真珠、アチンの犀角ですが、このあたりは単価、相場変動幅から考えて、「関税免除の有無が、売り相場一段階強の差に相当」を目安にするといいように思います。