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喫茶 シンドバッド

思いつくままに興味のある事を書いてます。

文章教室からお題 PART3

2018年06月26日 | エッセイ
課題として最終に提出したのが、これである。

  「たからもの」
 
山形県の庄内地方を中心とした方言の中に「たからもの」という言葉がある。
意味は、役立たず、道楽者、馬鹿者。主に馬鹿者と言う用法で、夫が妻を罵しる時や、親が、子供を叱る際にも使われる。
飾っておくだけで、何の役にも立たないところが、おそらく語源と思われる。
庄内出身の私には、たからものと聞くと、方言としての語彙感が、強いのである。
 唐突だが、NOと言える日本人の代表格は、庄内地方の人を指すと考える。なぜなら、
「んだのー・そーだのー・んでねのー」
生まれた時から、違和感なくNOと言えるようになっていた。元ソニー会長の森田昭夫と、政治家の石原新太郎等が書いたエッセイとは異なるが、間違いではない。
又、庄内弁は、フランス語っぽいとも聞く。
例えば、「~でゅう」→~な気持ちになる。
「まぐまぐでゅう」→気持ち悪くなる。
「はかはかでゅう」→どきどき、ハラハラする。転勤や嫁入りで庄内地域を訪れた人は、初め何を言っているか解らず、何となく音感的に、フランス語っぽく聞こえるらしい。
標準語では言い表せない微妙なニュアンスを見事に表現してくれる。
たからものに話しを戻すが、親は人前で自分の息子を謙遜して、
「おらえのたがらもの」と紹介する。
控えめな言い方を好む、土地柄でもある。
そんな自分自身も、又、たがらものである。

文章教室セミナーのお題から PART2

2018年06月25日 | エッセイ
ショートショートも課題にあったので、その中から。
カミさんに一番ウケたのが、この作品である。
道交法の改正で、あおり運転が罰則対象になったのがヒント。

   「警 笛」
 
車を買い替えた。
白のスポーツタイプである。
ハイブリッドで、燃費がいい。リッター25Km/Lは走る。
週末はカミさんを乗せて、ドライブや買い物と、張り切っている。
 ある日の事。
 目の前を、ウィンカーも出さずに、割り込みをされた。
思わずクラクションを鳴らした。「ペペー、ペペー」
 何て、情けない。
 前の車は「パァーン」と、重低音の響きで、小気味良かった。
 大概の車は割り込みをせずに、除けるものだった。鳴らしがいがあった。
 ネットで、ホーンを検索すると、スパイカー社の二段式が、目に留まる。
念のため、サイトの動画を再生し、確認してみた。
 正に、イメージ通りであった。
 一式で一万円。即買いした。
 暫くして、ホーンを取替えたのも忘れた頃、また割り込みをされた。
 「ズドーン」と、轟音が鳴り響く。
 目の前を走る車が、突然50m以上も飛ばされていた。見るも無残な形である。
 「何なんだ、こりゃ」。
動画の再生音と違う。
 取扱説明を読んでみる。
二段目を遣う際はご注意!と、但し書きが、してある。
 更に、当社は、兵器メーカーに買収されましたので、ノウハウが存分に反映されております。

文章教室セミナーのお題から PART1

2018年06月24日 | エッセイ
とうとう最終日。
4月に参加してから、あっという間である。
このセミナーは、実に有意義なものであった。
まずは、自分の課題提出で気に入った中の1つ。

「終着駅」
 
山形新幹線の終点は新庄である。
奥の細道最上川ラインの愛称で親しまれる、陸羽西線に乗り換える。
盆前に帰省する度、ディーゼルのガガーというエンジン音に揺られながら、車窓の風景に、目を移す。
高屋を越えた辺りで、白糸の滝が見えてくる。日本の滝百選の一つで、草薙温泉の対岸に位置する。
芭蕉の句で有名な、最上川の雄大な景色が、現れてくる。
「五月雨を集めて早し最上川」
途中の清川まで、この景色が楽しめる。
次の狩川で下車すると、私の実家近くである。
鳥海山が目の前に開けてくる。
出羽富士と呼ばれ、標高2236mの雄大な山並みに、ようやく帰ってきたと、実感する。育った土地と言うものは、
人間形成に抜き差しならない影響を残すものであると、藤沢周平が書いた話を、思い出す。
十年前、映画『おくりびと』のロケが酒田であった。主役の本木雅弘が、鳥海山をバックにチェロを弾くシーンが映し出されると、
なぜか涙がこみ上げてきた。いつも見慣れた田んぼの風景が、こんなにも魂を揺さぶられるものか。
カミさんも、この映画をTVで放送される度に、「鳥海山が出てくるシーンが特に、印象に残っているは」と語る。
結婚して間もない頃、よく親父が、地元の名所旧跡をドライブして、カミさんを案内してくれてた事を思い出した。
田舎の人間は、東京から来た人を、もてなすのが楽しいらしく、実に生き生きとしていた。
あれが唯一、自分が出来た、親孝行だったのかもしれない。
カミさんがお気に入りだった。
親父が旅立ってから、2、3年後に見ただけに、作品の世界観に共感したと感じた。

通信講座 公募スクール 

2018年06月19日 | シナリオ入門
前回書いた、次のステップに進むため、添削を受けられる講座の案内が
届いた。
「基礎養成6回コース」
受講期限は1年間。毎月2回の課題提出がある。
その中から「ストーリーの組み立て方入門講座」が目に留まる。
よし、これだ。
ホントは時代小説の方としたいのだが、ここに進む前段が必要である。
思いつきに見えるが、今の自分にはここから始めるのが、良いと感じる。
プロットの作り方を覚える。
基礎の基礎であるが、これを覚えなければ次に進めないのもしかりである。

もうすぐセミナー終了!

2018年06月18日 | 日記
4月から始めた、早稲田のエクステンション講座が今週で終わりになる。
受講生の年齢層は以外にも高い。
60代の先輩方が目立つ。
自分はクラスでも最年少に該当する。。
実践をリタイアしても、学びの心は尽きないのだろう。
まだまだ人生に対し、前向きな考えの持ち主と見受けられる。
先生が、毎回お題を出して、それを600字原稿にまとめるのだ。
文章を書くに当たっての素養が、まったく無い自分には打ってつけの講座であった。
句読点のつけ方や、表現が重ならないように気をつけること等。
推敲の仕方も段々、掴めてきた。
書いた直後はすぐに行わず、しばらく寝かせてからじっくり、読み返す。
ここが一番肝心である。
半分自分に酔っているので、客観的に文章を読み返す。
ただ、やみくもに書けば何とかなるというやり方には無理がある事を、この講座で学ぶ。
プロットの重要性と、取材メモとして、書きたいことを、まず書きだしてみる。
全部書こうとするのでなく、字数制限の中で、本当に書きたいポイントを徐々に煮詰めていく作業。
要は文章を削って削りまくる。読み手を意識すれば自ずと見えてくる。
今回で講座は終了するが、次は公募ガイドに載っている歴史・時代小説の添削講座をやってみようと
案内書の請求をしている。
作品の背景をつくる上での取材方法や資料の集め方、整理の仕方等。
最終的に、幕末の庄内について何か、話を書ければと。