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2008-09-26 11:55:58 | Weblog
ある早朝、もう少し正確にいうと午前5時40分頃、黒いユニクロのカッタ-シャツとチノパンを着た男が公園のベンチに座っていた。男の足元にはマルイとかいてある紙袋が置いてある。男はしばらく空を眺めていた。その様子は誰が見ても、朝通勤前の一時を過ごすサラリーマン以上に想像する事はなかっだろう。男はため息をつくと紙袋を持ち公園内の男子トイレに入っていった。
辺りは閑静な住宅街で、この公園は笠井第一公園との名称を持ち、錆びれかかったブランコとシ-ソ-が設置されているだけで後は取り立てて明記するような事はない平凡な公園である。
その二時間後の8時20分からこの公園は人通りが目立ち始める。この笠井第一公園を横切り出た通を右手に進むと保育所があるために、親が運転する自転車に取付られた後部席に乗せられた幼児が通っていく姿が見られ始めた。
そのうち一組の親子、佐伯祥子(47)とその娘由季奈(5)がその公園を通りかかる途中で娘のほうが「おしっこ、おしっこ」と家を出た後から言い出したので母親は笠井第一公園の女子トイレに立ち寄り、娘の小便を済ませようとした。用が終わり手を洗い終えさせるとで娘のが鼻を抑えながら、「くさいくさい」と言い出したので、母親は半ば呆れながら娘の股間の辺りを匂いだが特別匂いはなかった。すると「ママちがうよ。隣がくさい」というので「隣って男子トイレの方?」と聞くとうなずいた。確かに変な匂いがする。生ゴミが腐ったような匂いに似ていて何か今まで嗅いだことのない匂いだった。
「何かしらね」母親は人間の慣習から匂いのもとを突き止めようと辺りを匂いで回るとどうやら男子トイレの方からその異臭が発せられているらしい。
「いこうよママ」
娘は言ったが母親はそれを無視して男子トイレの中を恐る恐る覗いてみると一つの個室からどす黒い液体が中央の排水溝の方へ流れているのが見えた。その匂いから人糞のものではないと判断した母親はしばらく冷静さをかき辺りをうろうろし始めたが「ママいこうよ!」との娘の声で我に反った母親はそのまま後部席に娘を乗せ逃げるような勢いで保育所に向かったのだった。
笠井第一公園の男子トイレの一個室から男性の腐乱死体が発見されたのはさらにその三時間後、公園の定期清掃員の男性によってだった。

諦めか静粛か

2008-09-10 22:12:38 | Weblog
一番の問題は
職場の人間に溶け込もうとするかしないか
ではなく
溶け込もうと思っているかいないかではないか

達成してきた人間もほとんどそれこそ気の遠くなるような数なうんざりをへてきたのだろうとはおもう
しかし私の場合それに付加価値がついてるとはどうしても思えないんだ!