東京午後の為替市場は、豪州準備銀行(RBA)総裁が強気の豪景気見通しを示したことを受けて豪ドルが急伸。豪ドル/ドルが年初来高値を更新して0.8338ドルまで上昇し、豪ドル円も79.30円と6月15日以来となる79円台回復となった。スティーブンスRBA 総裁は講演で「豪州経済は他国と比較して良い」、「豪経済回復は6ヶ月前の中銀予想を上回る可能性」などと述べ、前向きな豪経済見通しを表明したほか、金融引き締めにも言及した。 豪ドルの上昇に影響され、他の主要通貨でもリスク志向の円売り・ドル売りが急速に強まった。クロス円は軒並み午前の下落分を取り戻し、ユーロ円はドイツ銀行の好決算もあって、昨日高値に迫る135.98円まで上昇。そのほか、NZドル円が63.10円まで上昇した。 ドル円は95円前半で方向感なくもみ合う展開が続いたが、対円以外ではドル売りが優勢で、ユーロドルは1.4305ドルと一瞬1.43ドル台へ。ドル/加ドルも原油先物が68 ドル後半へと堅調に推移するなか、1.0750加ドルまで加ドル買いが進んだ。 今夜は消費者信頼感指数や住宅価格指数など、注目される米指標の発表が相次ぎ、景気への楽観論を背景としたリスク選好の流れが維持されるか注目される。 17時2分現在、ドル円は95.08円、ユーロドルは1.4279ドル、ユーロ円は135.77円で推移。