8月31日のロイター電によれば、中国とベトナムで変異株の鳥インフルエンザウイルスが見つかったらしい。昨年、今年と私たちを取り巻くインフルエンザの状況は逼迫したモノになってきているだけに心配だ。
・・・国連食糧農業機関(FAO)は29日、中国とベトナムで強毒性の鳥インフルエンザウイルス(H5N1型)の変異株が見つかったことを明らかにし、鳥インフルが再流行する可能性があるとして、アジアとその周辺地域に警戒を呼び掛けて・・・香港のウイルス学者らは30日、変異株に有効なワクチンは今のところないとし、ヒトへの感染を防ぐため、変異株に感染した家禽類や野鳥を注意深く観察することが必要と訴え・・・香港大学のウイルス学者マリク・ペリス氏は「世界保健機関(WHO)が推薦するH5N1型ワクチンはあるが、変異株に完全に効くわけではない」と指摘。「変異株が必ずしもヒトに対してより毒性が強いということではないが、世界的に流行すれば脅威と・・・H5N1型ウイルスはヒトに感染すると、最大60%が死に至るとされる。この数カ月、同ウイルスは再び流行し始めており、特にカンボジアでは今年に入り8人が感染、死亡・・・
変異株と言えば、かつて新型インフルエンザとして世界を駆け巡った豚インフルエンザの新種がヒトに感染した形で見つかっているらしい。9月3日のロイター電によれば、
・・・ 米疾病対策センター(CDC)は2日、同国で2人の子どもが新種の豚インフルエンザに感染していたことを明らかにした。感染の拡大は確認されていないが、2009年に発生した新型インフルエンザ(H1N1型)の遺伝的特徴が2例のウイルスに発見されたとし、医療機関に注意を呼び掛け・・・ CDCは、2人が感染したウイルスを調べた結果、09年に発生し世界的に流行したH1N1型の遺伝子を持っていたと指摘した。世界保健機関(WHO)は、H1N1型の感染で10年8月までに約1万8450人が死亡したと推計・・・
ということだ。8月30日の時事通信によれば、鳥インフルエンザは、渡り鳥を介して広まるということがほぼ明らかになっている。
農林水産省は30日、昨年11月~今年3月に9県の24養鶏場で発生した高病原性鳥インフルエンザについて、同省疫学調査チームによる「中間とりまとめ」を発表した。渡り鳥などの野鳥が日本にウイルスを持ち込んだ可能性が高いと指摘。養鶏場への感染ルートは特定できなかったが、ほとんどの養鶏場でネズミを確認したことから、ネズミがウイルスを運んだ可能性を否定できないと言及・・・ 国内で多発した要因については(1)昨年秋という比較的早い時期に国内にウイルスが持ち込まれて拡散した(2)今年1月中下旬の寒波で例年より多くの野鳥が飛来した--などと推定。宮崎県で13例と集中した理由は、養鶏農家が多い▽県全体でカモ類の確認数が増加▽養鶏場間での伝播(でんぱ)の可能性--などを挙げ・・・
野生動物・家畜を問わず接触は避け、万が一接触した場合は手を洗う等の事後処置をした方がよいだろう。野生動物との接触を断つということは、情操面からすればマイナスも多いが、いたしかたないのだろう。養鶏農家にとってまた頭の痛い季節が始まったと言えよう。
セシウム汚染牛、米に引き続いて、鳥インフルエンザに感染しないことを祈ります。
私も鳥インフルエンザを調べたことがありますが、やはり東南アジアからの渡り鳥によって伝染するのが濃厚ですね。
鳥インフルエンザエアロゾルは日本脳炎ウィルスと逆に、暑さに弱いようですが、万一、変異株の鳥インフルエンザウイルスが放射能のように食べることによって内部被曝同様人に影響与えないように用心は必要ですね。