ゆとりある住まいの考察

将来不安を失くす頑丈な家・100年住宅を提案する『松岡在丸(さいまる)とハウジング・ワールド』のスタッフによるブログ

父母が発する「もっとも下品な言葉」

2012-02-25 23:47:10 | 家族

近頃は、「子供の世話にならずに、自分の力だけで生きる」とか「家族に迷惑を掛けずに『ピンピン~コロリ』で死にたい」という年配者が増えているという。この表現は、とても<下品>で情けない表現と言わざるを得ない、ということなのです。

子供たちに見守られて看取られて。施設に入って放っておかれるとか、自宅で孤独死を迎えて誰にも気付かれないとか、そのような最期を迎える人が増えている中、「子供の世話にはならない」とか「元気なまま突然死にたい」という考え方は、何を意味しているのか。

それはつまり、「子供との関係が良好ではない」「子供に大切に扱われる親になれなかった」「人間として何が大切かということを親として子供に教えてこなかった」ということを、露呈しているだけ、というのです。

その裏返しの言葉が、「子供の世話にはならない」「家族に迷惑をかけない」という表現。

本当に絆があれば、親が本当に子供のことを一番に考えて人生を送り、子供が本当にお父さん・お母さんを大好きであれば、そうした<下品な表現>なんて、あり得ません。

気付いたら子供たちが親である自分たちから離れて行ってしまってた・・・ということにならないために、親として何ができるか、何をすべきかということを意識していなければならないのです。

家づくりに面して、子供と親との関係がはっきりと映し出されてくるもの。こうした問題を解決する<特効薬>があるとすれば、それは、親が子供に何を継がせることができるか、というものでしかありません。

それって、何だと思われますか?すでに壊れかけている親子関係を修復するために、親の側から何をすれば良いのでしょうか。

現在の勉強会のテーマには、こうした現状が反映されています。

若い方、自分の老後のことを考えて、ぜひとも松岡さんの著書や家づくり勉強会への参加をご検討ください!



木の種類にこだわることはそれほど重要か?

2012-02-13 20:03:09 | 家づくり

「こだわりの家」と言っている家づくりはダメです。特に、ヒノキかスギかというこだわりは、実際には家の寿命、すなわち100年使えるかどうかには関係ないものです。極端な意見に聞こえるかもしれませんが、本当のところ、材質なんかほとんど関係ないのです。

100年持つということは、100年持つ材料を使うということで、ヒノキであろうと杉であろうと、100年持たせることはできます。むしろ、コンクリートなどの経年変化が許されないものこそ、100年は持たないのでは?という疑いがあることに、ほとんどの方が気付いていらっしゃるでしょう。

以前、半永久的に使えると言われているCDが、実際には磁気テープほどの再現性がない、という特集を見たことがあります。確かにカセットテープは熱で伸びたり切れてしまったりするかもしれませんが、再現能力が無くなるわけではありません。CDが半永久的に使えるとは言っても、同じように熱で歪んでしまったり曲がってしまったりしては、そもそもプレーヤーに載せることもできません。100年後、CDの音を復元できなくても、テープからは音を復元できる、というのです。

木であれば、見た目に色が変わったり、水分の蒸発でヒビが入ったりするかもしれませんが、建物の構造的な面でいえば、ほとんど影響がないでしょう。しかも、もともと太い柱で100年持つ家を建てていれば、経年変化はほとんど問題になることがありません。

その際に、ヒノキであっても杉であっても、結果は同様です。好みの問題になるんですね。

こだわらないといけないのは、どんな木をどの部位に使うか、あるいはどんな素材を何の目的で使うか、という「使い分け」です。「総ヒノキで建てた!」とか「全部無垢材を使った!」とか、そういう問題ではないんです。

トータルで考えたときに、100年やそれ以上、頑丈で安心できる仕様の家になっているかどうかということにこそ、こだわる必要があるんですね。