JR京都線「西大路」の駅を出て右手に歩くこと数分、やがてビルの外壁に
「ピンクのリボン」を付け、白く輝いたオフィスビルが現れる。
その清潔感溢れる建物に惹かれたのだが、玄関に立つ守衛の隙のなさに
敷地内に入るのは躊躇われ、仕方なく遠巻きに撮影させて貰うことに。
人通りも少ない昼間ゆえ、守衛さんの視界にはしっかり入っていたでしょう
がご安心下さい、私、なにを隠そう「テロリスト」で無く「ペロリスト」ですので。
その発祥を和江商事といい、創業者「塚本幸一」をしてアクセサリーの商い
から、国内最大手の下着メーカーに育てた会社である。
当時の商号は「和江」だったが、その後(1957年)他社と重複していた商号
を「ワコール」に変更した。何故「和江留」なのか、ご自分の胸に手を当てて
考えていただこう、何を「留める」のかそれは「やさしさ」・・・・・・
って話が別の方向に行きそうなので本題に戻ろう。
ワコールビルは良かったのだが、その後、本道を離れ、ショートカットする筈が
大きく方向を狂わせ、今回はダメだと諦めて、駅に戻り始めた頃、やっとそれ
らしい建物を通りの先に見つけたのであります。
↑九条ねぎ味噌バーガー(R)¥690+ベーコン100
此方「マハロ」さんのハンバーガーは京都の食材に徹底して拘った、開店以来
人気沸騰、売り切れ続出の「九条ねぎバーガー」
先ず、バンズを含めた全体の食感が宜しい、九条ねぎの旨さはラーメン等で承
知のうえだが、初めに感じるのは、やはり本田味噌を使ったソースの上品な
旨さだろう、貴重な丹波牛100%パティーは控えめで味の纏め役と言ったところ
葱の旨さを最後に感じたのは意外な展開、序破急を感じたと思った頃にはバー
ガーペーパーの中は「空」でありました――これぞ「ペロリストの時空間移動」
って「単に時間が進んでいるだけじゃん」との突っ込みは無しで。
スパドラでバーガーを満喫した余韻に浸っていると、オーナー井藤氏から声を
掛けて頂いた、『高知から来ました』と素性を明かし名刺交換『私、高知大丸に
行ってました』と意外な接点が――「何故ですか」とかそれ以上は突っ込ま無い
私に『高知の塩タタキは美味しいですよね』と話しを合わせてくれるのは、なん
だか「おもはゆい」カウンターの内外。
いつしか、ご厚意で入れて頂いた「ハワイコナ」を頂きながら『今夜はどちらにお
泊まりで?』の質問に『今日はネットカフェなんですよ』と答えてしまった私。
客の入りがふと、止まったタイミングも有り携帯を手に取った井藤氏はホテルの
空きを聞いてくれだしたのだ。自分がネットで随分前に予約を入れた時から既に
連泊が取れ無いどころか、全く空きが無い状況は承知していたのだが、もしやと
いう期待もあって、忙しい井藤氏に甘えてしまったのである。
結局10軒以上は確認して頂いただろうか、井藤氏はそれでも諦めようとせず
電話帳の順に携帯を掛け続けていた。これを単なる「親切な人」という一言で言
い表すには勿体無く、大いに恐縮、美人な奥様も半分あきれ顔、終いには居合
わせた常連さんをも巻き込んで「店を揚げての空室探し」と成ってしまいました。
もはやこの状況に終止符を打つには私が腰を上げるしか無いと考え、お勘定を
済ませ店を出たのですが、その私を店頭まで送り出す刹那、私の手を握りなが
ら『申し訳けございませんでした』とのお言葉には恐縮の極みなり、成るほど
「京都でする水商売とは、まさしくこういう事なのだな」と感じ入っております。
そんな次第で再訪をお約束したのは勿論、私にとって初めての地「西大路」が
生涯忘れ得ぬ旅路に成りましたこと、此処に記しておきます。
やさしい気遣いにマハロ(ありがとう) 出会いにマハロ(感謝)
--shop data--
店名:九条ねぎバーガー「MAHALO」
所在:京都市南区吉祥院中河原西屋敷町8-1(Yahoo!地図)
電話:090-9095-0086
営業:11:30~20:00
定休:水・木曜
駐車:無
<取材日2009/3/20>
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