2013年新春臨時増刊号・岡山の旅「Cozzy's」

2013-01-01 00:01:51 | グルメ紀行(岡山編)

この新しいテンプレ、β版でしょうか。
有料版の割には広告がうざいですが、もう少し我慢願います。

 

もう一昨年の暮れのこと、NHKスペシャルドラマ・坂の上の雲の
第12回「敵艦見ゆ」を観ていて、土佐人としてとても印象的なシーンがありました。

 

当時バルチック艦隊を何処で迎え撃つかの議論があり、ようやく対馬海域から
津軽、宗谷海峡方面への北上に大勢が決まりかけた折、旗艦三笠の船上で
行われた作戦会議に遅れて登場した、館ひろし扮する
島村速雄(第二艦隊第二戦隊司令官)曰く『遅うなりました、雨に降られたうえに
途中で汽艇が故障してのう、仕方のう、カッターでやって来た次第じゃき
軍議に遅参するとは、一生の不覚ぜよ』と笑っていた場面である。

 

これに続く場面で司馬遼太郎が描きたかったのは、要するに島村の優秀さだけ
で無く、万が一、予想が外れた場合でも、東郷司令長官が全責任を取ってくれる
と云う秋山真之の心情の平癒と日本海海戦の勝利が何に因って導かれたのかを
如実に現しているのである。

 

天性のひろやかな度量のある島村が故の逸話ですが、土佐には「土佐時間」と
云われるモノが現在でも、存在する。
それは、何かしらの理由を付けて宴会(酒宴)を催す土地柄ならではの事。
そんな大まかな性格の人が、今でも居るようで、忘年会等の案内文にも
18:30集合、時間厳守(遅れた方は、罰金○○円)等と云うような注書きをする。
少々の遅れは気にしない、大体、宴会等と云うモノは、三々五々、集まって
自在に開宴するのが昔からの習わしだと。

 

まあ、注意深く廻りの人を観てみなさい、宴会に必ず遅れる人が居ませんか?
そして、その人は、何時も遅刻の理由は同じです、開口一番
『まあ、こじゃんと道が混んじょって、タクシーもおらんが……』
ココまでが前振りです(笑)(やっと本題に入ります)

  

B-ランチ(チーズバーガーセット)¥980

 そんな、土佐人の性質は私の内にも流れているようで、城下電停を下車、此方の店に
到着したのは、開店時間の11:30に未だ5分程余していた。
外観写真を撮り終わっても、看板を照らすスポットライトには一向に灯が点され無い。
後1分、雨も降るし「え~い、ままよ」とドアに手を掛けたとき、店内から
お姉さんが現れ、表に立て看板を出し始めたが、未だ入れてはくれない。

 

ストッパーの無いドアを開いたまま、暫く、お姉さんの開店準備を見ていると
計ったかのように、店内外のライトが点されたのは、ジャスト11:30だった。

 

土地柄、なんちゃあじゃ無いことで「揚げ足」を取られないようにとの商売上の
緊張感からなのか、はたまた店主の性格なのか、多分その両方だと思うが
「処、変わればなんとか」でこの律儀とも思える正直さには恐れ入った次第。

 

 

 

 オーダーから約6分でご対面のチーズバーガーはバンズの色艶、柔らかさ
大きさ共々、完璧な仕上がり具合。
味はすこぶるバランスが良く、優しい食べ物となっており、間違ってもM・Nに
日参する若者や「がてん系」のお兄さんには、支持されない雰囲気を持っています。
私的には「もう少しだけ、パティーに歯応えがあっても良いかなあ」という感想ですが
最近の男性は草食系で顎の力も弱っているようだから、この程度が良いのかナア。

 

因みに某ログにある「マヨネーズソースが多過ぎて綺麗に食べられ無い」と
云うのは、既に改善されたみたいですね。
間違い無く「初めてのデートにも安心のハンバーガー専門店」と申せましょう。
初めての方を唸らせる店の作りと丁寧且つ、手作り感満載のバーガーは本物。
高知にはこのレベルの店は皆無なので、また食べに参ります。

 

--shop data--

店名:Humburger & Coffee「コージーズ」
所在:岡山市北区表町1-1--40(Yahoo!地図
電話:086-225-1803
営業:11:30~22:30
定休:火曜
駐車:無

  



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。