前略 弥二朗様
貴殿のFlickrでその美味しそうな「鰹のタタキ」を観たのは昨年
の春だったでしょうか、今は既に削除されたその写真に写る「鰹
タタキ」の美しさが残像のように残ったままでした。
先日、久礼で午前中に所用を済ませた後、とても、お天気が
良かったので海を眺めながら昼食を摂ろうという事に成りその
「黒潮工房」に立ち寄ってみました。
当然「鰹」が頂けるつもりで店に入ったのですが店主曰く
『鰹は入荷しておりません、刺身定食はびん長の・・・』
と申す訳で。
「品上のか~」を言わなければ季節感無しに何でも一年中食べ
られる世の中に染まってしまったのか全く「旬」の感覚を逸して
おりました。
で、「鰹」に劣らず、私の好物である干物定食を選んだのですが
これが思惑、超新鮮な「鰺の一日干し」でご覧のように輝いて
います。塩分は殆ど感じないくらいの「甘塩」で身は柔らかく
七輪で焼くにも細心の注意を払っていないと直ぐに焦がしてしま
うところでした。
量販店で買ってる限りは到底このような干物を口にすることは
無かったでございましょう。
セットになった鯖の一切れも同様に「薄塩」で、更に一枚だけでした
が「くれ天」は弾力のある「テンプラ」の見本のような味付けで上等
に「御飯のおかず」と成りました。
そうそう、御飯といえば此方は「おかわりOK」でしたね、これだけ
美味しいおかずがあると当然御飯の方が先に無くなり大きめの「お
茶碗」に半分だけと御願いしたにも関わらずほぼ一杯分「銀シャリ」
を装ってくれました。この御飯も凄く美味しく炊けていて味的にも
「美味しんぼ心」が満足したのは言うまでも有りません。
↑「干物定食」¥850
そう言えば貴殿も「コレ」を食べられていたのですね、昔、ご一緒した
「丸吉食堂」でも小さい鰺の干物を食べられていましたが、ひょっと
して「干物」が好物だったのでしょうか?意外と「プリン体」が多く含ま
れているので食べ過ぎは禁物ですが偶には、こんな美味しい魚を食
べられるのも高知で生活しているが故の「幸せ」でございましょう。
冬場の1~3月はシーズンオフの鰹ですが、さて此方で頂けるのは
4月に入ってからでしょうか。お店の方にお聞きすると地物が調達
出来ない時に「他県物」で間に合わすような事はしないと言うことです
ので、きっと美味しい鰹が頂けることでしょう、土佐路の春が待ち遠し
い今日この頃でございます。
本家「黒潮本陣」からは久礼の港が一望出来そうです是非此方の「汐湯」
も体験してみたいと思っております。それではまたご一緒に。
草々
--shop data--
店名:黒潮本陣内「黒潮工房」(HP)
所在:高知県高岡郡中土佐町久礼8009-11 (Yahoo!地図)
電話:0889-40-1160
営業:(冬期)10:30~15:00
定休:木曜
駐車:70台
干物の姿形から凡そ、美味いか否か判断出来るのではないですか。今度「干物造り体験」を是非御願いします。迫田刃物の「あじ切り」使い易すそうですね。多ノ郷に刃物屋さんが有るのは聞いたことありましたが、ひえ~、4,700円とはさすが「土佐打ち刃物」値打ち物ですねえ。
http://www.artzanmai.com/sakota/