ハチの家文学館

ハチの家写真館(http://hachinoie.exblog.jp/)の文芸版

古ノートの詩 3

2012年08月18日 04時18分06秒 | 

お前の生きてきた道には                                                                                        何もなかったし                                                                                             何も残さなかった

それが                                                                                                   とてもむなしく                                                                                               ただ 茫然と                                                                                                 現在も生きているだけだった

影もなく                                                                                                    足跡もなく                                                                                                                                    心すら忘れてしまった 

神よ                                                                                                            太陽よ                                                                                                      私には光を与えないのか

大地よ                                                                                                     お前はアスファルトでおおわれて                                                                                     私に潤いを与えようとしない

心は ただ 四次元の空間に                                                                                     バラバラに浮かんでいるだけで                                                                                     それが私の心なのか                                                                                        わからないままでいる

 S48/11/20

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秋は素晴らしいと思う                                                                                          春よりも私は好きだ                                                                                             

短い間ではあるが                                                                                                                空の青 夕陽の赤                                                                                           どれも気分爽快である

肌寒く感ずる毎日であるが                                                                                       弛緩した神経が                                                                                           ピリッとひきしまる思いである

体内の汚れた血液が                                                                                         空の青さのようにきれいになる

 S48/11/21

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花が                                                                                                      人が                                                                                                        美しいと感ずるためには                                                                                         自分もまた美しい心を                                                                                           持っていなければならない

花を                                                                                                     人を                                                                                                    批評する前に                                                                                                       まず自分の心を考えよう

 S48/11/21

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冬                                                                                                   木枯らしの吹き荒れる                                                                                         街路樹の下を                                                                                            落葉が                                                                                                 音をたてて                                                                                             はしゃいでいる

あたりには人影もない                                                                                          車の通る気配さえもない                                                                                      オーバーコートのえりをたてて                                                                                  私は駅に向かって歩き始めた

冬                                                                                                   寂しい季節である                                                                                          春にはまだ遠い                                                                                           今日もまた                                                                                                冬をゆく 

 S48年

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すべてが夢の中の出来事のようであった                                                                               過ぎ去った日々の思い出に                                                                                      倖せを感ずることができた                                                                                      それは自分の意のままにそう思ってきただけで                                                                          何ら共鳴というか共感できるものではなかったにしても                                                                    とにかくそのプロセスにあっては充実した意義深いものであった

遠くはなれて行くのを感じていた幸福というものを                                                                         取り戻そうと躍起になって探し求めた結果が                                                                           成さぬものであったとはいえ                                                                                            大事なもの大切なものを体中にあふれる情熱を                                                                         精一杯感じ得たのであった

もうすぐ今年も終わりに近づいている                                                                                 十二月はとても早い                                                                                           新しい年がやって来る前に                                                                                         心の準備をしておきたい                                                                                      次のステップを美しいものにするために

 S48/11/25

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          箴言 

自分が幸福であるかどうかは                                                                                  自分が社会に対してどの程度                                                                                 役に立っているかによってもわかる

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三十になったら 生涯の仕事を持て

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やさしいということは単に甘いことではない                                                                                                           厳しさの中にもやさしさはあるはずだ                                                                              だが 単に叱責するだけの厳しさは                                                                            真の思いやり やさしさではない

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秋                                                                                                   俺の最も孤独なとき                                                                                         孤独になりたいとき

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いつも身の回りをきれいにしておこう                                                                               いつ死んでも人にプライベートを                                                                                   みられてもはじないように

  S48/11/28

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虚無的な毎日がつづく中で                                                                                     私はひとつの新しい光を                                                                                                みつけることができた

それは赤く燃えるような                                                                                        炎のようでもあった                                                                                           

秋の太陽は                                                                                               青天にあるときは                                                                                         寒々としているが                                                                                   陽の没する頃になると                                                                                       実にあたたかく感じるものである

 S48年

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遠い国へ行こう                                                                                           あの青い海の                                                                                             向こうへ行こう                                                                                            

見つめよう                                                                                                     われらの未来を

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この世に愛があるのなら                                                                                       それはあなたのためにあるのです 

その愛を語るとき                                                                                          それはあなた

 S48年

 

 

 

 

 

 



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